みなさんこんにちは。
Fリーグ2023-2024Div.1の前半戦のチーム分析を行っています。これまでの記事は以下からご覧ください!
第12回の最終回はエスポラーダ北海道です。ぜひご覧ください!
エスポラーダ北海道の戦績
エスポラーダ北海道は、2勝1分8敗の勝点7の11位で前半戦を折り返しています。以下が11試合の戦績です。
節 | 相手 | Home/Away | スコア |
1 | 湘南ベルマーレ | AWAY | 3⚫︎10 |
2 | 名古屋オーシャンズ | HOME | 2⚫︎5 |
3 | しながわシティ | HOME | 2⚫︎7 |
4 | Y.S.C.C.横浜 | HOME | 4⚫︎7 |
5 | ボルクバレット北九州 | AWAY | 1⚫︎6 |
6 | フウガドールすみだ | HOME | 3○2 |
7 | バルドラール浦安 | HOME | 0⚫︎3 |
8 | シュライカー大阪 | AWAY | 1⚫︎2 |
9 | 立川アスレティックFC | HOME | 2⚫︎5 |
10 | バサジィ大分 | AWAY | 0△0 |
11 | ペスカドーラ町田 | HOME | 6○1 |
今シーズンの北海道は開幕戦で湘南に大敗した後5連敗となり、すみだには勝利するもその後また3連敗をするなど、11位で前半戦を折り返すかなり苦しい戦いになっています。それでも第15節時点では最下位になっているものの、シーズン序盤に比べて徐々に調子を上げてきていると思います。前半戦の町田戦はホームの利を活かして大勝するなど、少しずつ勝点を積み重ねることができています。
ただし、勝点を争う北九州やすみだも後半戦は復調しつつありますので現在最下位にはなっていますが北九州との勝点差は2ですから、1試合で降格圏を脱出できる位置にいます。ここから熾烈になる残留争いですが、少しでも勝点を重ねていきたいところです。
それでは具体的な得失点の傾向について分析したいと思います。
エスポラーダ北海道の得失点傾向
北海道は11試合で得点24でリーグ9位、失点48でリーグ最下位となっています。昨シーズンは22試合で得点が60、失点が89になっており、得点が減少、失点は増加しています。特に失点の部分は重要で、開幕5試合は全試合で5失点以上を喫し、かなり失点が多い試合が続きました。その後は徐々に改善傾向にはあるものの、失点数は重要な要素ではないでしょうか。
それでは具体的な得失点の傾向について分析したいと思います。
得点傾向
まずは得点です。前半戦11試合では、合計24得点のうち、定位置攻撃が5点、セットプレーが4点、トランジションが7点、特殊局面が8点となっています。
北海道の特徴としては、トランジションと特殊局面での得点が多いという点です。昨シーズンもトランジションでの得点数は多かったので、今シーズン監督の交代があったもののチームのスタイルや戦い方は継続していると考えてよいでしょう。
特殊局面に関してはパワープレーとパワープレー返しがそれぞれ4点ずつになっています。
パワープレー返しに関しては、全て町田戦での得点なので、シーズンを通してという観点では明確ではありませんが、関口選手は非常に正確なキックを持つ選手なので、パワープレーを仕掛ける相手にとっては脅威になるとは考えらえます。
逆に定位置攻撃とセットプレーは課題と言えます。
定位置攻撃はリーグ10位、セットプレーはリーグ11位です。定位置攻撃については日本屈指のドリブラーである室田選手がかなり警戒されていることからなかなかチャンスを作り切れていない印象です。セットプレーに関してはやはりもっと得点数を伸ばしていきたいところでしょう。室田選手の他にも強烈なシュートを打てる小原選手やゴールへの嗅覚を持つ水上選手がいるので、セットプレーをトランジションに並ぶ得点源にしていけるかが今後の一つのポイントになると思われます。
また、今シーズンも室田選手が得点でチームを引っ張っています。
第11節時点で9点、第15節終了時点で11得点と、リーグ5位です。室田選手の得点力でどこまで勝利につなげられるかが今後は重要になります。
失点傾向
次に失点です。前半戦11試合では、合計48失点のうち、定位置攻撃が14点、セットプレーが10点、トランジションが10点、特殊局面が14点となっています。
北海道の特徴としては、まずは全体的な失点数が多いということです。定位置攻撃、トランジション、特殊局面でリーグ最多の失点数、セットプレーについてはリーグ2番目に多い失点数となっています。
全体的な失点を減らしていくことが重要にはなります。その中でも最も改善したいポイントとしてはトランジションであると考えます。トランジションでの得点が比較的多いということが北海道の特徴でありますので、そのチームの特徴であるトランジションで逆に失点を重ねてしまうことは非常にもったいないことだと思います。
次の改善ポイントはセットプレーだと考えます。セットプレーでの失点数はリーグ2位の多さですが、コーナーキックはリーグ2番目、キックインはリーグ最多の多さとなっています。
北海道としてはまずはチームとして組織的な守備を実施した上で素早い攻撃に転じたいと思われますから、セットプレーでの失点を可能な限り少なくしていくことが必要であると考えます。
後半戦の展望
11節終了時点でエスポラーダ北海道の順位は11位で、第15節終了時点では12位となっています。それでも、11節終了時点で勝点7だったものが、後半戦4試合で勝点4と、少し勝点を積み上げるペースが上がっているように思います。順位を争う他のチームも後半戦は比較的勝点を伸ばしていることもありますので最下位ではありますが、今後の展開は読めない状況です。
今後の北海道としては、とにかくできるだけ勝点1でも重ねることが重要です。その上で直接対決では敗れることは絶対に避けなければなりません。まずは中断明けに対戦するしながわは勝点差が5ですから、ここで敗れると勝点差が8となりかなり厳しくなります。当然勝利したいところですが、最低でも引き分けで相手に勝点を与えないことが重要になるでしょう。しながわも同様に最低でも引き分けと考えるでしょうから、静かな硬い試合展開になるかもしれません。
また、今後の戦いでは失点数が大きなポイントです。11節終了時点、15節終了時点ともに1試合4失点以上になっていますが、他チームと比較しても多くなっています。北海道はトランジション攻撃を武器に戦うチームですが、まずは守備で失点をしないこと、そしてボールを奪った後にスムーズな攻撃につなげることをより強化することが重要です。そのあたりの考え方はチームの中でも整理されている内容だと思いますので、守備が安定すればより勝点を重ねられる可能性が高まると考えられます。1試合平均3失点程度には抑えたいところでしょう。
セットプレーも重要なポイントです。残留に向けて早急に結果が欲しいということですから、再現性が高いセットプレーは比較的短時間での成果が出やすい局面ですので、強化すべきところかなと考えます。
今回はエスポラーダ北海道のFリーグ2023-2024Div.1前半戦の傾向を分析しました。
第15節終了時点になってしまいましたが、これでF1全チームの前半戦の分析が完了しました。ここから残り7試合、優勝と降格の両方で見ごたえのある試合が続き、どのチームも負けられない戦いが続きます。どのチーム終盤戦の主役になるのか、注目していきたいと思います!
それでは今回は以上になります。ありがとうございました!
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