#87 Fリーグ2023-2024Div.1前半戦チーム分析 ボルクバレット北九州

ボルクバレット北九州

みなさんこんにちは。

Fリーグ2023-2024Div.1の前半戦のチーム分析を行っています。前回はバサジィ大分について分析しました。

第2回はボルクバレット北九州です。ぜひご覧ください!

ボルクバレット北九州の戦績

ボルクバレット北九州は、2勝9敗の勝点6の暫定11位で前半戦を折り返しています。以下が11試合の戦績です。

相手 Home/Away スコア
1 バサジィ大分 AWAY 3⚫︎4
2 ペスカドーラ町田 HOME 1⚫︎4
3 湘南ベルマーレ AWAY 4⚫︎5
4 名古屋オーシャンズ HOME 2⚫︎3
5 エスポラーダ北海道 HOME 6○1
6 Y.S.C.C.横浜 HOME 3⚫︎6
7 しながわシティ AWAY 1○0
8 フウガドールすみだ AWAY 2⚫︎3
9 バルドラール浦安 HOME 0⚫︎3
10 シュライカー大阪 AWAY 0⚫︎2
11 立川アスレティックFC HOME 1⚫︎5

北九州は現在2勝で勝点6と、最下位エスポラーダ北海道と勝点差2と非常に苦しい状況となっています。さらにエスポラーダ北海道は1試合消化試合数が少ないため、仮にその試合に勝利した場合は最下位に転落してしまう状況です。昨シーズンは前半戦11試合で3勝1分7敗でしたので、昨シーズンよりも少しうまくいっていないと言えます。それでも昨シーズンの後半戦は5勝1分5敗と五分の成績で巻き返したことから、今シーズンも後半戦にどれだけ巻き返せるかが重要になります。

ボルクバレット北九州の得失点傾向

北九州は11試合で得点23でリーグ8位タイ、失点36でリーグ11位となっています。特に直近3試合では大敗が続いており、失点の多さを改善する必要があるでしょう。昨シーズンと比較して、得点は減少(昨シーズン前半戦29得点)、失点は増加(昨シーズン前半戦33失点)と、成績が低下傾向にあります。原因としては、シーズンを迎えるにあたり大幅に選手が入れ替わったことで新たに再構築をしなければならないこと、そして外国籍選手の負傷離脱があげられます。その中でも、ジョー選手とジュニーニョ選手の長期離脱はかなり想定外だったのではないでしょうか。

それでは具体的な得失点の傾向について分析したいと思います。

得点傾向

まずは得点です。合計23得点のうち、定位置攻撃が2点、セットプレーが3点、トランジションが6点、特殊局面が12点となっています。

北九州の得点特徴としては、やはり特殊局面での得点が多いことです。これは昨シーズンと同様の傾向です。ただし、特殊局面での得点の内訳は昨シーズンと今シーズンは少し異なります。

上図は今シーズン11試合と昨シーズン22試合のそれぞれの特殊局面得点数の内訳です。

今シーズンは昨シーズンと比較してパワープレーでの得点が少ないということがわかります。昨シーズンは試合終盤にパワープレーで追いついたり勝ち越したりする試合がありましたので、パワープレーでなかなか得点を挙げられていないことは今シーズンの戦績に影響している可能性があります。

一方でGKが交代せずにそのまま上がってプレーするGK活用での得点が増加しています。昨シーズンは22試合で6得点ですが、今シーズンは前半戦11試合で6得点となっています。チーム内で正GKは伊名野選手ですが、負傷欠場時には今給黎選手がプレーし、どちらの場合でも上がっていって得点を生むことがあります。昨シーズンの上原選手と小島選手も非常に足元の技術に優れた選手でしたが、今シーズンのGK陣も攻撃参加で特徴を出せる選手ということが言えます。

また、定位置攻撃とセットプレーでの得点数の少なさは改善が必要になります。定位置攻撃はリーグ最少、セットプレーはリーグ最少タイとなっています。

どのチームにも言えることではありますが、やはりセットプレーでの得点の増加は必要な要素と言えます。トレーニングの効果が定位置攻撃と比べて早く出やすい局面になりますので、ぜひ増やしていきたいところだと思います。

失点傾向

次に失点です。合計36得点のうち、定位置攻撃が12点、セットプレーが10点、トランジションが5点、特殊局面が9点となっています。

北九州の失点の特徴としては、まずは定位置攻撃とセットプレーでの失点が多いこと、そしてパワープレー返しを多く受けていることです。

まず定位置攻撃とセットプレーについてですが、定位置攻撃はリーグ3番目に多い数字、セットプレーは北海道と並んでリーグで2番目に多い数字となっています。セットプレーではCKでの失点が6点と、リーグ最多失点となっています。

攻撃も同様ですが、セットプレーは比較的効果が出やすい局面になりますので、特にCK守備の改善をしていくことが重要になります。CK守備の具体的なポイントとしては、いわゆる3番と4番の関係性だと考えています。

CK守備ではY字の形を形成することが多くなりますが、その後方の2人を3番、4番とします。3番と4番の間に相手に侵入された際に、どちらが対応するのかが不明確になっているシーンがあるように思います。そうなることでアウトサイドへの対応も少し遅れてしまう可能性があると思います。

次はパワープレーでの失点についてです。特殊局面での9失点のうち、パワープレー返しでの失点が7点となっています。

パワープレーでの得点が4点であることを踏まえると、やはり失点が多いと言え、パワープレー攻撃がそこまで効果的に機能していないと言えます。

後半戦の展望

11節終了時点でボルクバレット北九州の順位は11位で、1試合消化試合数が少ない10位すみだとの勝点差は4となっています。なお、中断前に後半戦が1試合実施されており、その1試合で北九州は引き分け、すみだは勝利したため勝点差が6に広がっている状況です。

上の順位のチームに離されつつありますので、現実的な目標としては、入替戦回避ということになるでしょう。今シーズンは2巡後に上位リーグ、下位リーグに分かれて試合が行われ、直接対決ばかりの試合になります。そこでは大きく順位が動く可能性がありますので、後半戦で最下位北海道とどれだけ差を広げられるかがポイントでしょう。

少しずつ勝点1でも積み重ねていき、直接対決に負けないことが重要です。その直接対決は第21節と終盤になりますので、そこまでに差をできるだけ広げ、敗れても順位が逆転しないところまでは最低限勝点を重ねたいところでしょう。

そのための最大のポイントはやはり攻守ともにセットプレーだと考えています。以前分析したすみだ戦では、セットプレーでアウトサイドからのシュートを中心に多くのチャンスを作っていました。

攻撃に関しては、得点数に課題はあるもののチャンスは作れており、あとは連携面を含めて細部の調整ができるかだと思います。一方守備はCKの守備が課題で、この失点を減らすだけで勝点0を1に、1を3にできる可能性が高まると考えられます。3番と4番の中央2人の関係性を中心に、改善を試みる必要があるかと考えています。

あとはパワープレーの精度もポイントです。昨シーズンは終盤にリードされていてもパワープレーに自信を持っているように見え、実際に多くの得点を奪うことができたと思います。今シーズンは対策をされているからか、なかなか思うように得点を挙げることができていません。現在の順位から考えると後半戦もパワープレーをしなければならない試合はあるでしょうから、パワープレーで失点せずに得点を挙げられるかも大きなポイントです。

攻守セットプレー 得点の増加とCK失点の減少
パワープレーでの得点増加、パワープレー返しの減少
今回はボルクバレット北九州のFリーグ2023-2024Div.1前半戦の傾向を分析しました。また次回のチームの分析もお楽しみに!

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