みなさんこんにちは。
現在、FリーグDiv.2の各チームの分析をしています。第9回はポルセイド浜田です。ぜひご覧ください!
これまでのF2チーム分析記事も併せてご覧ください!
ポルセイド浜田 戦績
まずは昨シーズンの戦績についてです。
昨シーズンの浜田は9勝3分6敗の勝点30、5位でシーズンを終了しています。
節 | 日時 | 相手 | スコア |
1 | 2024/06/02 | マルバ水戸FC | 3○2 |
2 | 2024/06/09 | ボアルース長野 | 2⚫︎4 |
3 | 2024/06/16 | 広島エフ・ドゥ | 5○4 |
4 | 2024/06/22 | ミラクルスマイル新居浜 | 7○2 |
5 | 2024/06/30 | デウソン神戸 | 3△3 |
7 | 2024/07/15 | リガーレヴィア葛飾 | 2○1 |
8 | 2024/07/21 | エスポラーダ北海道 | 0⚫︎2 |
9 | 2024/07/28 | アグレミーナ浜松 | 5△5 |
6 | 2024/09/01 | ヴィンセドール白山 | 1⚫︎6 |
14 | 2024/10/05 | デウソン神戸 | 2○1 |
10 | 2024/10/12 | マルバ水戸FC | 4○2 |
11 | 2024/10/20 | ボアルース長野 | 1⚫︎5 |
12 | 2024/10/27 | 広島エフ・ドゥ | 4○1 |
13 | 2024/11/04 | ミラクルスマイル新居浜 | 3○1 |
15 | 2024/11/17 | ヴィンセドール白山 | 1⚫︎4 |
16 | 2024/11/23 | リガーレヴィア葛飾 | 2○1 |
17 | 2024/11/30 | エスポラーダ北海道 | 3△3 |
18 | 2024/12/28 | アグレミーナ浜松 | 3⚫︎7 |
それでは、具体的に得点や失点の傾向について分析していきたいと思います。
得点傾向
まずは得点傾向についてです。
浜田の得点としては、総得点が51得点でリーグ6位となっています。内訳としては、定位置攻撃が20点、セットプレーが7点、トランジションが10点、特殊局面が14点となっています。
他チームとの比較においては、定位置攻撃がリーグ5位、セットプレーがリーグ9位タイ(最下位)、トランジションがリーグ8位、特殊局面がリーグ2位となっています。
浜田の特徴としては、定位置攻撃と特殊局面を強化してきたこと、セットプレーとトランジションの得点が少ないことです。
まず、浜田はこれまで多くのシーズンで最下位となり、苦しいシーズンを過ごしてきました。それでも、昨々シーズンから村松監督が就任し、昨々シーズンは最下位に終わったものの、特に攻撃のベースを構築してきた印象があります。その成果もあり、今シーズンはこれまでとは違うシーズンになったのではないでしょうか。
浜田は定位置攻撃でリーグ5位という中位の結果にはなりますが、力を入れてきたことは伺えます。クアトロを中心に定位置攻撃を構築し、今シーズンは選手の理解も深くなってきているように思います。
また、特殊局面の得点傾向は以下のようになっています。
パワープレーではリーグ3位の得点数となっており、定位置攻撃と同様にパワープレーは強化してきたポイントと言えるでしょう。
一方で、セットプレーとトランジションについては得点が少ない傾向にあります。
特にセットプレーはリーグ最下位であり、またコーナーキックとキックインはどちらもリーグ内で少ない傾向にあるため、より上位を目指すためにはセットプレーは改善したいポイントになります。
次に、直近2シーズンの推移を示します。
前シーズンと比べ、まずは総得点が少し上昇していることがわかります。その中では定位置攻撃とセットプレー、特殊局面が増加し、トランジションが減少している結果となっています。この数字を見ても、定位置攻撃は強化を目指したポイントであるように考えられます。また、セットプレーの得点数はリーグ内では少ない傾向にはありますが、チームとしては改善傾向にあるようには見えます。ただ、より上位を目指していく上では、セットプレーはもう少し得点数を増やしたいところだと思います。
失点傾向
次に失点傾向についてです。
浜田の失点としては、総失点が54失点でリーグ4位となっています。内訳としては、定位置攻撃が19点、セットプレーが16点、トランジションが13点、特殊局面が6点となっています。
他チームとの比較においては、定位置攻撃がリーグ5位タイ、セットプレーがリーグ7位、トランジションがリーグ3位タイ、特殊局面がリーグ3位となっています。
浜田の特徴としては、トランジションの失点が少ないことです。定位置攻撃を強化してきたとすれば、攻撃の終わり方についても重視された可能性が考えられます。トランジションの攻撃については得点数が少なく、そこまでトレーニングを費やしていない可能性はあると思いますが、その中でトランジションの失点数が少ないということはトランジションを受ける回数が少ない可能性があり、定位置攻撃の中でその点も強化されたことが考えられます。定位置攻撃での得点こそは他チームと比較してそこまで多いわけではありませんが、守備面に対してもよい影響が出ているのではないでしょうか。
また、特殊局面での失点が少なくなっていることも特徴的です。特にパワープレーでの失点が2ということは良い結果になったのではないでしょうか。
リードしている試合もそれなりにある中で、相手のパワープレーをしっかり守りきれたということがわかります。浜田はこれまでのシーズンにおいてはパワープレーを受ける機会はそこまで多くなかったと思います。クラブも、各選手もそこまで経験がない中だったと思いますので、パワープレーもシーズンの中でかなり注力されたのではないでしょうか。パワープレーに関しては、得点傾向でも言及した通り、攻撃でもかなりフォーカスしたことが伺えますが、その相乗効果でパワープレー守備についても良い影響となったと考えられます。
次に、直近2シーズンの推移を示します。
まず失点全体に関して、総失点が1点減少し、局面別についてはセットプレーを除いた3局面で失点数が減少する結果となっています。昨シーズンはどちらかと言えば攻撃に比重を置いたように見受けられますが、守備面も向上を見せる良い結果となっています。さらに、得点の増加数よりも失点の減少数の方が大きく、失点数の方が良い結果となって表れたシーズンだったことがわかります。
今後についての展望
最後に、今後の展望について分析したいと思います。
これまで下位に沈んできた浜田でしたが、昨シーズンは5位と健闘したシーズンになりました。それも、カウンターを狙うという戦いではなく、自分たちが主導権を握りながらの試合を目指していた印象です。
得失点傾向からは、主に定位置攻撃と特殊局面の特にパワープレーを重視したシーズンだったように思います。その点についても効果は出ましたが、もっと効果が出たのが守備面だったことは意外でしたが、チーム内では必然の結果かもしれません。
村松監督体制が2シーズン目でうまく攻撃と守備の繋がりが見られ、結果として表れ始めたことで充実したシーズンだったように思います。
今シーズン優勝を目指す際には、強みとなる定位置攻撃の充実とセットプレーが鍵を握るのではないでしょうか。今シーズン強みとしてきた定位置攻撃ですが、得点数という意味ではリーグ5位で物足りない部分はあるでしょう。優勝を考えたときには、定位置攻撃の得点数がリーグトップレベルにあることは必要であり、浜田が目指している姿なのではないでしょうか。その上で、自分たちがボールを握る中での二次攻撃としてのセットプレーも重要になります。定位置攻撃でゴールに迫る回数が増えれば、セットプレーの機会が増えると思いますが、そこで相手のゴールを脅かすことができるかが重要なポイントになるでしょう。
今回はポルセイド浜田について分析しました。また次回をお楽しみに。ありがとうございました!
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