#89 Fリーグ2023-2024Div.1前半戦チーム分析 名古屋オーシャンズ

名古屋オーシャンズ

みなさんこんにちは。

Fリーグ2023-2024Div.1の前半戦のチーム分析を行っています。これまでの記事は以下からご覧ください!

第4回は名古屋オーシャンズです。ぜひご覧ください!

名古屋オーシャンズの戦績

名古屋オーシャンズは、9勝1分1敗の勝点28の首位で前半戦を折り返しています。以下が11試合の戦績です。

相手 Home/Away スコア
1 しながわシティ HOME 3○2
2 エスポラーダ北海道 AWAY 5○2
3 Y.S.C.C.横浜 HOME 6○3
4 ボルクバレット北九州 AWAY 3○2
5 フウガドールすみだ HOME 6○2
6 バルドラール浦安 AWAY 6○2
7 シュライカー大阪 HOME 1⚫︎2
8 立川アスレティックFC AWAY 4○3
9 バサジィ大分 HOME 4△4
10 ペスカドーラ町田 AWAY 3○2
11 湘南ベルマーレ HOME 7○2

名古屋は開幕6連勝で強さを見せつける中で、第7節にはアクシデントもあって大阪に今シーズン初黒星を喫し、その後は試合展開的にも苦しむ試合がありますが、大分には引き分けたものの大阪以外には敗れることはなく、最終的には首位で折り返しています。

ただし、今シーズンは追われるチームとの勝点差が小さいということはこれまでとの違いかもしれません。後半戦1試合目の12節終了時点で2位町田と勝点差2、3位横浜と勝点差は3と、1試合で順位が入れ替わる位置に2チームいる状況です。

もちろん首位を走る名古屋は強いのですが、例年よりは少し他のチームに対抗され苦しんでいる印象です。シーズン開幕前は、例年よりも圧倒的になるのではないかと予想していましたがその予想は外れました。もちろん町田や横浜がしっかり勝点を重ねているということが大きな要因ではありますが、常に順位が入れ替わる危機感を抱えながら試合をする名古屋はこれまでそこまで多くないと思います。

名古屋オーシャンズの得失点傾向

名古屋は11試合で得点48でリーグ1位、失点26でリーグ5位タイとなっています。今シーズン、攻撃力は首位名古屋と3位横浜が一歩抜けており、爆発的な攻撃力を見せています。

一方で、失点数が5位タイと名古屋にしては失点が多いという印象です。昨シーズンは22試合で32失点という数字だったことを考慮すると、増加していることがわかります。失点数が少ない町田や大分、大阪は守備をべースにロースコアで戦うことを目指すチームで、名古屋とはスタイルの違います。その3チームとは得点数に大きな差があり、得失点差は大きな開きがありますからそこまで気にする必要はないですが、やはり昨シーズンより増加しているということは気に掛ける必要はありそうです。

それでは具体的な得失点の傾向について分析したいと思います。

得点傾向

まずは得点です。合計48得点のうち、定位置攻撃が15点、セットプレーが14点、トランジションが10点、特殊局面が9点となっています。

名古屋の特徴としては、定位置攻撃とセットプレーに強みがあると言えます。ボールを持つ試合になる展開が多い中で、攻撃を得点という形で終えられていることがわかります。特にセットプレーは非常に脅威です。特にアンドレシート選手とダルラン選手の2人が大きな得点源となっておりセットプレーでそれぞれ5点、4点とたたき出しています。

一方で少し心配なこととしては、若い日本代表選手たちがそこまで爆発しきれていないということです。序盤は清水選手、金澤選手、水谷選手、宮川選手のセットで出場することも多くありましたが、得点数は少ない状況です。

特に昨シーズン20得点を挙げて得点王になった清水選手が11試合で4得点というのはかなり寂しい数字だと思います。金澤選手も元々得点がそこまで多い選手ではありませんが、これまで無得点と寂しく、シーズン序盤は特になかなか出場時間を伸ばすことができない状況にありました。

東京から名古屋への転居や環境への適応がうまくできていないのかもしれません。もちろん清水選手や金澤選手が活躍していないということではなく、強力すぎる外国籍選手の陰に隠れてしまっている現状だと思います。日本代表のためにも、環境にも慣れてきた後半戦に、名古屋で柱となって戦う姿が見たいですね。

また、得点という形では目立ちませんが、吉川選手の安定した貢献度は非常に高いと言えます。個性の強い味方選手を活かすプレーは一級品で、ベテランとなった今でも運動量も落ちません。さらに突出しているのがアシスト数です。

11節終了時点で2位の選手に倍以上の差をつけた数を記録しています。チームの3分の1近い得点を吉川選手のアシストで決めているということで、対戦するチームにとっては当たり前のことですが吉川選手からパスを出させない、セットプレーのキッカーでのアシストも多いためセットプレーを与えないことが重要になります。

失点傾向

次に失点です。合計25失点のうち、定位置攻撃が9点、セットプレーが5点、トランジションが8点、特殊局面が4点となっています。

今シーズンの名古屋の失点の傾向としては、定位置攻撃とトランジションでの失点が多くなっています。定位置攻撃に関してはすでに昨シーズン全体の定位置攻撃での失点数を上回る結果となっています。また、失点数自体は多くないですが、セットプレーも同様に昨シーズン全体をすでに上回る失点数です。

トランジションと特殊局面は1試合あたりの失点数は大きく変わりませんので、失点が増加している原因は定位置攻撃にあると考えられます。

定位置攻撃での失点の内訳としては、アンドレシート選手やダルラン選手が出場している時間での失点が多い傾向にあります。言語の問題も影響してか、マーク交換のエラーや背後へのマークのずれが発生して失点する形が見えます。正直、攻撃面でそれ以上の結果を出しているので、チーム内ではある程度受け入れる必要があると思います。逆に他のチームは外国籍選手のところでマークがルーズになる部分を突いていきたいところです。

また、アルトゥール選手の退団の影響は大きいと見ます。代役と考えられた宮川選手も怪我で離脱中と、Fixoが足りていないのが現状です。今後は安藤選手、宮川選手に加えてギレルマオ選手の加入によりダルラン選手がFixoに回る可能性が考えられます。Fixo事情を後半戦でどのようにするか見ていきたいと思います。

後半戦の展望

現在名古屋オーシャンズは順位は首位をキープしています。前述の通り、アルトゥール選手や平田選手を放出したものの、他クラブから日本代表選手を補強したことでもっと圧倒的な名古屋1強のシーズンになると予想していましたが、町田と横浜が取りこぼしが少なく、3チームで混戦のシーズンになっています。

そんな状況ですが、レギュラーシーズン22試合では名古屋が首位で終えると予想します。町田、横浜は昨シーズンから大きなメンバー変更がなく、昨シーズンからの継続路線で開幕ダッシュに成功しましたが、名古屋は主力の入れ替えがあり、今後は連携が深まることで脅威的なチームになるのではないでしょうか。町田と横浜にとっては前半戦は名古屋に敗れていますので、後半戦の直接対決では絶対に勝利することが重要です。

今後の名古屋のポイントとしては、まずは日本代表選手の活躍でしょう。特に清水選手や金澤選手がどれだけの活躍ができるかが優勝に向けてかなり重要な要素だと思います。個人的には日本フットサルのためにも外国籍選手に負けずに出場時間を確保してもらいたいと思います。

また、Fixoの役割をどのようにするかという点も重要なポイントです。特に宮川選手には期待したいと思っています。後半戦のどこかで復帰されるでしょうから、ここでも日本フットサルの将来を担う選手の活躍に期待したいと思います。

最後はギレルマオ選手がどこまでチームに、日本フットサルにフィットできるかも優勝に向けて重要なポイントです。アンドレシート選手とダルラン選手がここまで大活躍していますので、ギレルマオ選手も大きな活躍をされると他のチームはもう手のつけようがなくなる可能性があります。

日本代表選手の活躍
Fixoの台頭
ギレルマオ選手の順応
今回は名古屋オーシャンズのFリーグ2023-2024Div.1前半戦の傾向を分析しました。また次回のチームの分析もお楽しみに!

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