皆さんこんにちは。
これまでは戦術を中心に解説してきました。現在Fリーグは第8節を終了し、中断期間に入っていますので、これからは得点や失点から各チームの分析をしていきたいと思います。
初回は絶対王者、名古屋オーシャンズについてです!
第8節までの戦績
現在名古屋オーシャンズは8戦全勝で単独首位に立っています。2位の浦安とは勝点差が5です。
第1節 | 2022/6/19 | Home | 名古屋 | 3○0 | 長野 |
第2節 | 20226/24 | Away | 名古屋 | 2○1 | 横浜 |
第3節 | 20227/2 | Away | 名古屋 | 4○3 | 北海道 |
第4節 | 2022/7/10 | Home | 名古屋 | 3○2 | 北九州 |
第5節 | 2022/7/18 | Away | 名古屋 | 4○0 | 浦安 |
第6節 | 2022/8/13 | Home | 名古屋 | 4○1 | 大阪 |
第7節 | 2022/8/22 | Away | 名古屋 | 4○1 | すみだ |
第8節 | 2022/8/28 | Home | 名古屋 | 3○2 | 立川 |
得点27、失点10はともにリーグ1位になっています。名古屋と試合をまだしていないチームは町田、大分、湘南の3チームです。
試合結果を見れば、意外にも1試合あたりの最大得点は4で、攻撃力が爆発とまではしていない印象です。しかし、1点差の試合が4試合と、接戦でも勝点3を獲得する勝負強さが健在です。
得点分析
まずは得点についてです。名古屋オーシャンズの得点は27点で、1試合平均3.375点です。意外と得点が少ないような気がするのではないでしょうか。
得点パターンの内訳は、定位置攻撃が6点、セットプレーが11点、トランジションが4点、特殊局面が6点となっています。やはりセットプレーでの得点が非常に多い傾向にあります。
名古屋オーシャンズの総得点の40%を占めるセットプレーでの得点ですが、CKが2点、KIが4点、FKが5点になっています。FKはCKやKIに比べて数は非常に少ないですから、かなりの確率で得点を挙げていると言えます。
FKのうち、アルトゥール選手が3得点、アンドレシート選手が2得点と、左右で優れたシューターがいることで得点力はFKでの得点力がかなり高くなっています。
FKの得点のうち、1点は直接、3点は短い落としを1タッチシュート、1点がシュートのこぼれ球です。ゴール前のFKでは、シンプルにシュートを狙う方法を採用しています。それは良いシューターがいることから、短いパスで壁から少しずらして壁のいない所にシュートをする、非常にシンプルな形となっています。手数をかけずにゴールを狙うことから、非常に驚異となっているため、名古屋と対戦するチームはゴール前でのファウルは気をつけたいところです。
失点分析
次は失点についてです。名古屋オーシャンズの失点は10点で、1試合平均1.25点になっています。名古屋相手に2点を奪われてしまうと勝てないという数字になっており、現在の名古屋の強さが数字上も伺えます。
図を見ていただくとわかるように、名古屋オーシャンズは8試合でセットプレーの失点がありません。フットサルの得点源の一つはセットプレーですが、個の力で上回られる名古屋相手にセットプレーで得点を奪えないとなかなか勝利をするのは難しいと考えられます。セットプレーでの得点が多いことを考えると、セットプレーのトレーニングに時間を多く費やしている可能性も考えられ、反対に守備のトレーニングにもなりますから、セットプレーでの失点が少ないということが想定されます。やはり名古屋、詳しくはわかりませんが、練習回数も多いと思われますので、セットプレーに割く時間も十分にあるのかもしれません。
また、トランジションでの失点が60%を占めています。とは言え、名古屋は失点数が少ないことからパーセンテージだけではなく、失点数でも検証する必要があると考えます。
全チームの失点の数で見ると、トランジションはリーグで中位程度であり、他チームと比較してトランジションでの失点数が多いとは言えません。しかしながら、他のフェーズと比較してトランジションで得点を奪える可能性は高いと考えられ、名古屋に対しては定位置守備からのトランジションに注力して戦うことが正攻法であると考えます。
名古屋オーシャンズと対戦時の対策例
ここからは、名古屋オーシャンズとの対戦時に注意すべきポイントについて考察していきたいと思います。なお、得点と失点の情報だけから考察しています。実際の対戦時にはほかの要素やチームの特徴もあると思います。また、私見なので他のご意見あればお聞かせいただければありがたいです!
それでは考察していきます!
簡単に前進させないオールコートプレス
自陣ではファウルをしない我慢の守備
ボールを奪った後にリスク(人数)をかけた攻撃
トランジションでの得点を狙いたいので、ボールを奪った後には最大限リスクをかけてシュートの本数を増やしたいところです。もちろん逆カウンターをされてしまっては逆効果なので、良い状態でボールを奪えた際には全力で人が追い越していくことを徹底すべきと考えます。
名古屋オーシャンズまとめ
ここまで、名古屋の得点、失点の傾向から対策を分析しました。今年の名古屋も非常に強いです!攻撃力が爆発しているわけではありませんが、相手からしてもロースコアに持ち込めた試合であっても、勝ち切る勝負強さが光ります。良い時間帯を作っていても、セットプレーで流れを変えられてしまいます。
8節終了時点では、やはり名古屋が優勝の最有力候補だと思います。そこに対抗するのはどのチームか、初黒星をつけるのはどのチームか、注目です。
今回は以上になります。次回は別のチームを解説していきたいと思います!それではまた!
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