#71 2022-2023シーズンの名古屋オーシャンズ

名古屋オーシャンズ

みなさんこんにちは。

Fリーグチームの2022-2023シーズンの分析、2023-2024シーズンの展望について解説しています。これまでの記事は以下のリンクからご覧ください。

#63 2022-2023シーズンの湘南ベルマーレ
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#64 2022-2023シーズンのエスポラーダ北海道
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#65 2022-2023シーズンの立川アスレティックFC
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#66 2022-2023シーズンのフウガドールすみだ
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#67 2022-2023シーズンのペスカドーラ町田
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#68 2022-2023シーズンのY.S.C.C.横浜
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#69 2022-2023シーズンのバサジィ大分
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#70 2022-2023シーズンのボルクバレット北九州
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今回は名古屋オーシャンズです。中断前8試合の解説記事は以下のリンクから併せてご覧ください!

2022-2023シーズン名古屋オーシャンズの結果

2022-2023シーズン、名古屋オーシャンズは1位で終了しました。

19勝1分2敗の勝点58、得点90、失点32という結果でした。

得点数、失点数ともにリーグトップの成績となっています。今シーズン、絶対王者らしい試合を多く重ねることができたように思います。開幕から11連勝で圧倒的な強さを見せつけ、終盤にすみだ、立川に連敗するも危なげなく1位通過を決め、プレーオフでも立川を相手に3連勝と、立川を寄せ付けない試合になりました。

1試合の得点数としては、3点と4点がともに6試合ということになっています。

これを見ればわかるように、名古屋はそこまで大量得点を取るチームではありません。

次に1試合の失点数についてです。

無失点が5試合、1失点と2失点が7試合ずつと、22試合中19試合が2失点以下の数字になっています。

この得点と失点の数字から考えると、名古屋は豊富な戦力で攻撃的ではありますが、チームを支えるのは守備であるということがわかります。

名古屋オーシャンズの得点

それでは、名古屋オーシャンズの得点について解説したいと思います。

シーズンを通して90得点中定位置攻撃が30点、セットプレーが30点、トランジションが15点、特殊局面が15点となっています。

名古屋の得点は非常にバランスの良い構成になっています。攻撃の時間が多くなるため定位置攻撃とセットプレーが30%ずつ、トランジションと特殊局面が20%ずつになっています。その中で特徴的な内容としては、やはりセットプレーでの得点が多いということです。定位置攻撃ももちろん多いのですが、セットプレーのトレーニングをかなり重視しているのではないかと考えられます。もちろん、名古屋はリーグトップの環境がありますので、二部練習も実施できます。セットプレーのトレーニングは強度が少し下がってしまうということがありますので、トレーニングの回数や時間が少ないチームにとってはなかなか多くの時間を割くことができない可能性もあります。そういう点も含めて、名古屋がセットプレーでの得点を多く重ねられているのではないでしょうか。

ただし、今シーズンセットプレーでどれだけ得点を重ねられるかは確認したいと思っています。というのも、昨シーズンセットプレーで多くの得点を挙げた選手たちが退団しているからです。

セットプレーでの得点は、チームトップがアルトゥール選手の8得点、アンドレシート選手、ダルラン選手が6点、平田選手が5点となっており、アルトゥール選手と平田選手が退団となっています。特にアルトゥール選手の不在がどう響くか、右足のシューターとして名乗りを上げる選手は誰か、清水選手がその代役を果たせるかが注目だと思います。

中断前8試合とシーズン22試合との比較です。

 

中断前8試合とシーズン22試合では大きな変化はありません。定位置攻撃とセットプレーの割合が多少変化していますが、より定位置攻撃で仕留められるようになったということだと思います。逆に得点数はかなり伸びています。8試合で27得点から22試合で90点となっています。その増加分が定位置攻撃と言えます。

名古屋オーシャンズの失点

次は失点についてです。シーズンを通して、定位置攻撃が7点、セットプレーが4点、トランジションが14点、特殊局面が7点の合計32点となっています。

失点においては、定位置攻撃、セットプレー、特殊局面がリーグ1位の数字になっています。セットプレーでの失点が少ないことは、チームがセットプレーを重要視してしっかりトレーニングが行われていることがわかるものとなっています。

また、特殊局面での失点が少なくなっており、パワープレーでの失点は4です。19勝している中でのパワープレーでの失点が4というのはかなり少ない数字なのではないでしょうか。

そのパワープレー4失点の中でも、その失点によって勝点を失ったことはありません。つまり、どのチームも名古屋を相手にパワープレーで勝点をもぎ取ることはできなかったということです。そのことから考えると、パワープレーに入る時点で負けを覚悟しなければならず、名古屋から勝点を奪うにはそれまでに勝負を決めておく必要があるということです。昨シーズンの傾向からパワープレーで逆転できそうな可能性があるとすれば北九州でしょうか。勝点にはつながらなかったものの、2試合ともパワープレーで得点を挙げています。ただし、基本的にはパワープレーで名古屋相手に逆転ができることは想定しないことが望ましいと考えます。

中断前8試合とシーズン22試合との比較です。

中断前8試合とシーズン22試合では大きな変化はありません。セットプレーでの失点が0だったものが4失点になっています。失点の多くはトランジションなので、名古屋を相手に戦う場合はそこを突いて行くことが望ましいと言えます。

入退団情報

今シーズンの名古屋オーシャンズの入退団情報ですが、今年は主力選手の入退団が発表されています。

退団選手はアルトゥール選手、ペネジオ選手、平田選手、引退の西谷選手の4名です。一方で入団選手たは立川から金澤選手、すみだから清水和也選手の日本代表選手を補強しました。

アルトゥール選手のポジションであるFixoをどう埋めるかが一つポイントになりますが、基本は安藤選手と宮川選手がその役割を担うことになるのではないでしょうか。特に宮川選手はこれから日本を背負うFixoになるよう期待もかかると思いますので、どんな活躍を見せるかが注目です!

Pivoに関しては、平田選手が抜けたところには清水選手、そしてダルラン選手の2人が基本的に起用される形になるでしょうか。清水選手はアウトサイドから強烈なシュートを打てる選手なので、セットプレーではアルトゥール選手の代わりのポジションを務めるかもしれません。

Alaについては、多くのタレントが揃っています。右利きでは吉川選手、金澤選手、八木選手、鬼塚選手、左利きはアンドレシート選手、水谷選手、甲斐選手で、競争が激しいポジションになると思われます。状況によってはPivoを置かない4-0システムの採用もあるかもしれません。

また、外国籍選手の枠が1つ空いていることになります。開幕戦には間に合いませんでしたが、昨シーズンのアンドレシート選手のように途中加入してくる場合もあるかもしれません。

とにかく誰が出ても強い名古屋、今年はどれほどの力を見せてくれるのか、対抗できるチームはあるのか、非常に楽しみです!

2023-2024シーズン展望

今シーズンも、名古屋中心にリーグが進んでいくことが予想されます。オーシャンカップでも力を見せつけて優勝しました。新加入選手も得点を挙げるなど、開幕に向けてフィットしてきているのではないでしょうか。また、他の上位チームで主力選手が退団していることもその理由の一つです。立川は黒本選手や金澤選手、浦安はガリンシャ選手、すみだは清水和也選手、湘南はロドリゴ選手など、多くのクラブで特に攻撃の柱になる選手が退団しています。主力が抜けたことで組織力が向上する可能性はありますが、それでも名古屋が強さを維持する可能性は高いと考えます。

その中で重要視したいのは、そんな最強名古屋に対して他のチームがどのように戦うべきかということだと思います。

昨シーズンの傾向から考えたときに、名古屋の守備が非常に硬いということはすでにお伝えしました。しかし、Fixoのアルトゥール選手、Pivoでありながら守備での貢献度がかなり高かった平田選手が退団したことがその守備の安定感にどこまで影響があるかということだと思います。しかし、それでも代わりの選手も素晴らしい選手ばかりなので、定位置守備が大きく崩れることはないでしょう。

ポイントとしては、やはりトランジションです。前述の通り、名古屋の1試合での失点数は最大で4、ほとんどが0~2失点です。そうなったときに、多く見積もっても3点しか取れない可能性が非常に高くなります。守備でしっかり我慢してロースコアに抑えながら、どこでボールを奪い、カウンターで得点につなげられるかが非常に重要な要素です。ありきたりかもしれませんが、それほど名古屋は強いということです。他のチームがどのように対抗するかを注目したいポイントだと思います。

絶対王者に他のチームがどのように対抗するか

名古屋オーシャンズは開幕戦でしながわシティと対戦します!しながわシティの詳細はありませんが、みなさんご存知の通り圧倒的な力でF2を3連覇しているチームです。環境面も名古屋に匹敵するとも言われています。名古屋1強の構図を崩すことができるか、注目の1戦になります!

それでは今回は以上になります。ありがとうございました!

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