#65 2022-2023シーズンの立川アスレティックFC

立川アスレティックFC

みなさんこんにちは。

Fリーグチームの2022-2023シーズンの分析、2023-2024シーズンの展望について解説しています。これまでの記事は以下のリンクからご覧ください。

今回は立川アスレティックFCです。中断前8試合の解説記事は以下のリンクから併せてご覧ください!

2022-2023シーズン立川アスレティックFCの結果

2022-2023シーズン、立川アスレティックFCは2位で終了しました。

14勝3分5敗の勝点45、得点65、失点41という結果でした。得点数はリーグ4位であり、失点数は名古屋に次ぐリーグ2位です。立川の特徴としては、硬い守備が挙げられます。無失点の試合が3試合、1失点が9試合、2失点が3試合と、シーズンを通して守備が非常に安定していたと言えます。

また、開幕3連敗から始まり、中断前はリーグ8位でした。その中で中断後は14試合負けなし、最後は8連勝でレギュラーシーズンを終えました。個人的に感じたことは、アジアカップ優勝を経験した代表選手がとても自信を持ってプレーしている印象を受けました。また代表に参加していなかった選手も新井選手や湯浅選手など、後半戦の活躍が目立ったシーズンだったと思います。代表を経験した選手が周りの選手に大きな影響を与え、チームの底上げ、総合力が高まったのではないかと想像しています。

立川アスレティックFCの得点

それでは立川アスレティックFCの得点について解説したいと思います。

シーズンを通して、65得点中定位置攻撃が18点、セットプレーが20点、トランジションが20点、特殊局面が7点となっています。

定位置攻撃、トランジション、セットプレーでバランスよく得点を挙げることができていることがわかります。あえて言うとすれば、特殊局面での得点が少ない点が気になるところです。

パワープレーでの得点は3点に対し、パワープレー返しでの失点は5点となっていることから、パワープレー攻撃に関してはシーズンを通して考えると結果うまくいかなかったと言うことが言えます。パワープレー返しでの得点は3点、パワープレーでの失点は4点と、こちらも失点の方が多くなっています。(ただし、パワープレー守備の場合は得点を奪わなくて良い場面もありますのでパワープレー守備がうまくいかなかったとは一概には言えません)今シーズン立川は当然名古屋を倒して優勝を狙っていると思いますので、名古屋以外の相手に対して勝点を確実に拾っていかなければなりません。そう考えると、ビハインドの状況もあり得ると思いますので、パワープレー攻撃は注力するポイントの一つかなと考えられます。

中断前8試合とシーズン22試合の比較です。

中断前とシーズンを通しての得点の割合は大きく変わりません。何かを特化して注力したと言うことではなく、バランスよくトレーニングを実施していたのだと思います。また、中断期間中は金澤選手と上村選手、黒本選手が代表活動で不在だったため、新しいことではなくこれまでの戦術等の向上をしたことも想定できます。

立川アスレティックFCの失点

次は失点についてです。シーズンを通じて、定位置攻撃が12点、セットプレーが12点、トランジションが6点、特殊局面が11点の合計41点となっています。

この図を見ると、トランジションでの失点の少なさが目立つことがわかります。名古屋を意識して考えた時に、名古屋と失点の差は9です。この差を埋めるためには、セットプレーでの失点を減らすことが重要だと考えます。セットプレーはどのチームも基本的には重要視する局面になりますし、名古屋は特にセットプレーでの得点が多いチームです。名古屋相手に全てのセットプレーを防ぎきるのは難しいことですが、それを減らしていくことが優勝に近づくのだと思います。

中断前8試合とシーズン22試合の比較です。

失点も得点と同様、大きな変化はありません。中断期間での大きな変更ではなく、守備もこれまでの積み上げの期間だったと言えます。

入退団情報

今シーズンの立川アスレティックFCの入退団情報ですが、日本代表であり大黒柱の2選手を失うことになりました。金澤選手が名古屋オーシャンズへ、黒本選手がしながわシティへ移籍することになっています。

加入選手としては、サテライトから2選手を昇格させ、すみだから檜山選手、しながわから菅谷選手、F2の白山から永田選手が加入しています。黒本選手と金澤選手が欠けた穴は非常に大きいものですが、上村選手や皆本選手のような中心選手と南雲選手、湯浅選手、新井選手のような昨シーズン大きな活躍を見せた選手でカバーし、よりバランスの良い組織的なチームになるのではないかと予想します。

また、黒本選手の抜けたゴレイロで、誰がゴールマウスを守ることになるのか注目ポイントだと思います。オーシャンカップでは3試合全てで西選手がスタメンで出場し、後半は檜山選手でした。比嘉監督は悩みつつも、スタメンで出場している西選手が1歩リードしている状況かということが想像できます。どちらの選手が守るにせよ、黒本選手は昨シーズンビッグセーブで何度もチームを救っていましたので、ゴレイロの活躍は絶対条件と言えるでしょう。

2023-2024シーズン展望

立川アスレティックFCは硬い守備をベースに、非常にバランスの良いチームです。2023-2024シーズンもそのベースは変わらず、硬い守備をベースに攻撃もバランスよく得点を奪えるようなチームになっていくものと考えます。

個人的には、大黒柱2選手が移籍しましたが、それでも立川は今シーズンも上位争いをするものと考えています。もともとバランスの良いチームであり守備が強固なチームであること、元々素晴らしい選手が多いことが挙げられます。

不安要素としては、ゴレイロです。攻守両面においてどうしても黒本選手と同じパフォーマンスを求めることは酷になってくるかもしれません。昨シーズンとは違う現象が出てくるかもしれませんが、そこでチームをどのように維持するかと言うことが懸念点です。逆に西選手にしろ檜山選手にしろゴレイロが素晴らしいパフォーマンスを見せてくれるようなら、優勝ということも十分に見えてくると思います。

黒本選手の穴を埋めるゴレイロの活躍

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