みなさんこんにちは。
今回はFリーグチーム分析第8弾、アジアカップを制した日本代表、黒本ギレルメ選手、上村充哉選手、金澤空選手が所属する、8位立川アスレティックFCです!
これまでのFリーグ分析は以下をご覧ください!
第8節までの戦績
現在立川アスレティックFCは3勝5敗、勝点9で8位となっています。
第1節 | 2022/6/18 | Home | 立川 | 1●2 | 浦安 |
第2節 | 2022/6/25 | Home | 立川 | 1●4 | すみだ |
第3節 | 2022/7/2 | Away | 立川 | 1●5 | 湘南 |
第4節 | 2022/7/9 | Away | 立川 | 3○1 | 大分 |
第5節 | 2022/7/16 | Home | 立川 | 3○1 | 横浜 |
第6節 | 2022/7/24 | Away | 立川 | 3●4 | 北九州 |
第7節 | 2022/8/20 | Home | 立川 | 4○2 | 大阪 |
第8節 | 2022/8/28 | Away | 立川 | 2●3 | 名古屋 |
得点数は北九州と同じでリーグ9位タイの18点、失点数は町田、北九州と同じリーグ7位タイの22点です。立川が1順目に残す相手は町田、長野、北海道の3チームです。
得点分析
まずは得点についてです。立川アスレティックの得点は18点で、1試合平均2.25点です。
得点パターンの内訳は、定位置攻撃が4点、セットプレーが7点、トランジションが4点、特殊局面が3点となっています。セットプレーが最も多い得点源となっています。しかし、18得点は正直寂しいと感じてしまいます。
日本代表の上村選手は4点、金澤選手は3点、町田から今シーズン移籍してきた中村選手は6点と、主力選手が得点を奪い、チームの中心になっています。主力選手がしっかり得点をあげられているのは非常に良い傾向と言えます。
個人的にはPIVOの選手の得点をもう少し伸ばしてほしいと思うところです。3-1システムをベースに試合を進めていますので、新井選手や湯浅選手をはじめ、上林選手や先日入団が発表されたボラ選手など、PIVOが得点をもっと上げられるとチームもより勢いに乗れるのではないでしょうか。
失点分析
次は失点についてです。総失点は22でリーグ7位タイです。
失点は定位置攻撃が6点、セットプレーが6点、トランジションが3点、特殊局面は7点となっています。
特殊局面での失点が最大になっていますが、パワープレー返しが5失点です。立川がパワープレー返しを受けたのはすみだに3失点、湘南に2失点ですが、ともにリードを広げられたまま試合が終了しています。パワープレー返しを受けた際に、連続でまたパワープレー返しを受ける展開になっているため、パワープレー時に連続失点をしないように注意が必要です。
次に時間別の失点数です。
パワープレーでの失点が多いため、後半の終盤の失点が多いことは理解できますが、前半の残り5分でも失点が多くなっていることが気になります。
特に前半残り5分の失点パターンが決まっているわけではありません。前半終了間際に失点することは精神的にかなりダメージを受けます。なかなか思うように勝点を積み上げられていませんが、前半終了間際の失点が影響している可能性もあります。前半ラスト5分は特に失点をしない戦い方をすることも選択肢の一つだと思います。
立川の武器 1対1の仕掛け
立川の最大の武器は、1対1の仕掛けだと思います。金澤選手や上村選手など、個で勝負し、得点を生み出すことができる選手がいます。
定位置攻撃での得点は4点ですが、うち3点はサイドでの1対1の仕掛けから得点を奪っています。
3得点は金澤選手と上村選手の仕掛けから生まれています。ここでも、金澤選手と上村選手、そしてゴールゲッターの中村選手が中心となって攻撃を進めていると言えます。立川の攻撃は、この3選手に注目です!
なお、PIVO当てでの1得点ですが、上村選手のPIVO当てから湯浅選手が再び上村選手に落として得点を奪ったシーンです。
関選手がカーテンでPIVOへのパスラインを作り、上村選手がPIVO当て、相手がボールを見た瞬間のマーク外し、湯浅選手がスペースに置く優しい落とし、そしてゴラッソ!
PIVO当てシュートの教科書!真似すべき! https://t.co/Egsj6ktoKm
— Futsal Coaching Academy (@futsal_coaching) August 22, 2022
当時もツイートしましたが、お手本とすべきPIVO当ての得点だったと思います!ぜひ参考にしましょう!
立川アスレティックFC 今後の注目ポイント
立川アスレティックFCは、日本代表3選手を擁しながら開幕3連敗と波に乗ることができませんでした。全日本フットサル選手権大会では決勝で名古屋オーシャンズを破り、優勝を果たしたことから、今シーズンを期待する声もあったと思いますが、開幕直後は思わぬ苦戦となりました。
その後は調子は上向きつつあり、敗れた試合でも複数得点をあげられるようになっています。今後の戦いに向けたポイントを紹介したいと思います。
安定した守備+黒本選手の活躍
立川は、基本的にはまずしっかり守備をすることを重要視するチームだと思っています。名古屋相手に無失点で勝利したように、基本的な守備力が安定し、崩れないことを前提にプランを組むチームだと考えています。
ただし、8試合では黒本選手の調子がなかなか上がってこないと私は感じていました。それでも先日の日本代表での大活躍で、今後の調子はかなり上がるのではないでしょうか。
今後の立川は、黒本選手の復調で失点が減ると考えています。現時点で得点は多いチームではありませんが、それでも勝点を重ねられそうな失点数に抑えられると予想しています。黒本選手がどれほどチームを救うか、注目ポイントの1つです。
定位置攻撃での得点
立川は定位置攻撃やトランジションでもっと得点を増やすことができるチームだと考えています。前述の通り、1対1を仕掛けて得点を生み出すことができる選手がいますし、スピードのある選手もいます。今後は、PIVOの選手の得点に期待です。
新加入のボラ選手がどのように起用されるかはわかりませんが、PIVOのポジション争いも激しくなると予想されます。サイドでの1対1の仕掛け、PIVOの得点に注目です!
懸念される代表組のコンディションと連携面
日本代表はアジアカップで優勝し、メンバーだった黒本選手、上村選手、金澤選手は大きなものを得た大会になったと思います。しかし、中1日で6試合を戦った選手は間違いなく疲弊し、帰国後すぐにチームしたと思われますので十分な休息が得られていない可能性があります。コンディションや大きな怪我が発生しないか、心配な点です。
また、代表選手がいないチームは2カ月近くチームの再構築をする時間がありました。一方で立川は主力の3選手抜きで中断期間を過ごすことになりました。その選手間のギャップが生まれてしまえば、チームがうまく前にすすめない可能性もあると思います。
代表組の経験をチームに還元し、チームに相乗効果が生まれれば勢いに乗れると思いますが、どちらに転ぶか。代表活動に多くの選手が参加したことがメリットとなるか、デメリットとなるか、中長期的にまた検証したいと思います。
まとめ
今回は立川アスレティックFCを検証しました。全日本フットサル選手権大会の優勝から開幕3連敗となりましたが、徐々に復調し、中断期間を迎えていると思います。代表選手を抱えるチームであり、チームとしては全く満足できる結果ではありません。
現在8位の立川ですが、前後勝点3の範囲に5位から11位までの7チームがいる状況です。1つの勝敗で順位が大きく変動する可能性もあります。まずは中断空け初戦で代表の勢いをそのままに戦うことができるか、注目したいと思います!
立川は中断空けは10月22日(土)16:00から、アリーナ立川立飛でペスカドーラ町田と対戦します。ペスカドーラ町田は3位につけており、上位進出のためには勝たなければならない試合です。また、日本代表として戦ったヴィニシウス選手も所属しています。日本代表対決にも注目したいと思います!
中断空け、立川vs町田の注目ポイントは町田の分析記事内で紹介したいと思います。生中継されますので、以下のリンクからぜひご視聴ください!
次回はそのペスカドーラ町田について解説します。それでは今回は以上になります。ありがとうございました!
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