#31 バサジィ大分分析 得点・失点から考えるバサジィ大分

バサジィ大分

みなさんこんにちは。

フットサルアジアカップは日本が優勝で幕を閉じました。その興奮冷めやらぬまま、FリーグDiv.1が再開します!それの伴い、日本代表も多数所属するFリーグチーム分析も再開します!今回はFリーグチーム分析第3弾、バサジィ大分について、得点と失点から分析します!

以前に名古屋オーシャンズ、フウガドールすみだの分析をしていますので、以下の記事をご覧ください!

第8節までの戦績

現在バサジィ大分は1勝7敗、勝点3で12位となっています

第1節 2022/6/18 Away 大分 0●4 横浜
第2節 2022/6/26 Home 大分 2●4 北九州
第3節 2022/7/2 Away 大分 1●5 大阪
第4節 2022/7/9 Home 大分 1●3 立川
第5節 2022/7/18 Away 大分 1●2 町田
第6節 2022/7/24 Home 大分 2○0 長野
第7節 2022/8/21 Home 大分 1●4 北海道
第8節 2022/8/28 Away 大分 3●5 浦安

得点数は11点でリーグ最下位、失点数は27でこちらもリーグ最下位になっています。大分が1順目に残す相手はすみだ、湘南、名古屋の3チームです。

得点分析

まずは得点についてです。バサジィ大分の得点は11点で、1試合平均1.375点です。

得点パターンの内訳は、定位置攻撃が5点、セットプレーが1点、トランジションが4点、特殊局面が1点となっています。バサジィ大分は個の力が高いという印象があると思いますが、その通りで定位置攻撃やトランジションでの得点が多くなっています。

得点数はリーグ最下位ですが、定位置攻撃とトランジションは他チームと比べてそこまで少ないわけではありません。

特に定位置攻撃に関してはリーグ4位タイの得点数になっており、決して攻撃力が低いということはありません。

懸念すべきはセットプレーと特殊局面(パワープレーでの得点数だと考えます。

戦績的にはパワープレーをする時間は他のチームより長いと考えられますが、得点にはつなげられていません。セットプレーに関しても、森村選手や小門選手、本石選手などの強烈なシュートを持っている選手がいるにもかかわらずセットプレーで得点を取れていないことが停滞の大きな原因だと思います。

失点分析

次は失点についてです。総失点は27でリーグ最下位です。

定位置攻撃、セットプレー、トランジション、特殊局面のどの局面も均等に失点しているのが現状です。

チーム別各局面の失点数を比べると、どの局面でも失点数が多く、全体的な守備改善が必要だと考えられます。その中で特に改善すべき点としては、セットプレーと特殊局面(パワープレー)攻撃の改善が再現性が高く、早期に効果が出るかなと思います。

パワープレー返しでの失点は5点、パワープレーでの得点は1点と、パワープレーが効果的に実施できていません。パワープレー返しを減らし、得点を増やすことができれば、拾える勝点はあるでしょう。

また、セットプレーでの失点を減らすことができれば勝点0を勝点1に、勝点1を勝点3にできる可能性が高まります。セットプレー守備からトランジションに移行することができれば、さらに得点が増える可能性もあります。

大分の得意な定位置攻撃とトランジションを活かしながら、少しでも勝点を拾っていくためにセットプレー守備とパワープレー攻撃での失点を減らすことが短期的に効果が出ると考えられます。

バサジィ大分失速 4つの原因

毎年上位に食い込む大分ですが、今期は予想外に大変苦しんでいます。その原因を4つ挙げたいと思います。

主力選手の大幅入れ替え

1つ目は、昨シーズンと比較して、主力選手が大幅に入れ替わったことです。

昨シーズンから山田凱斗選手、矢澤大夢選手、瀧澤太将選手、吉田圭吾選手、芝野創太選手などの主力選手が大量退団し、高溝黎磨選手、三浦憂選手、本石猛裕選手などが入団しました。

高溝選手や三浦選手、本石選手は今年の大分でも主力として出場してますが、主力選手が入れ替わったことで、チームのベースの構築に時間がかかっていることが考えられます。

監督の交代

2つ目は監督の交代です。

伊藤雅範前監督が退任し、今シーズンから館山マリオ監督が就任しました。館山監督は戦術家として知られています。ただし、現在の大分の主力は森村選手、小門選手、パカット選手、本石選手など、個の力で勝負できる選手が揃っており、今のところは戦術がうまくかみ合っていないように感じています。

流動性の少なさ

3つ目は流動性の少なさです。個人で勝負できる選手が多いだけに、周りの選手の動きが少ないように感じます。

サイドでボールを持った際には、他の選手が止まって待つ印象です。対峙する選手には勝負で勝てても、カバーされるシーンを見ます。個人の勝負に加えて配置等が整備されればもっと得点は増える可能性はあると思います。

正GKが定まっていない

4つ目は正GKが定まっていないことです。大分はこれまで8試合で3名のGKが先発しています。なかなか満足するパフォーマンスを出せずに3名を入れ替えながら正GKを探している段階でしょうか。

明らかな正GKが決まってくれば、特徴を活かす戦術も取りやすく、失点も減り、勝点を積み重ねられるのではないでしょうか。中断期間でポジションを確保したのは誰なのか、注目したいと思います。

まとめ

今回はバサジィ大分を検証しました。名古屋に次ぐ環境面があると言われていますが、思いもよらぬ結果になっていると思います。現実的に目指すところは入れ替え戦回避であり、来シーズンに向けたチーム構築かではないでしょうか。

前述の通り、監督が代わり、選手も大幅に入れ替わった中で整備しきれていない部分が多いのだと思いますが、この中断期間でどれだけ戦術が浸透したかが中断明けのポイントになると思います。また、三浦選手の怪我や仁部屋選手の離脱も大きな痛手ですが、少しずつ勝点を積み重ねていくしかありません。

戦力的にはこの順位にいるチームではないと思います。一つ歯車がかみ合えば、順位を上げることも可能だと考えます。現時点では最も苦しい状況ですが、中断期間での伸びしろは非常に大きいとも言えます。上位常連の大分の復活なるか、中断明けの試合に注目したいと思います。

中断明けすみだ戦ポイント

中断明けは6位すみだと対戦します。#24 フウガドールすみだ分析 得点・失点から考えるフウガドールすみだで解説した通り、すみだはトランジションとセットプレーでの得点が多いチームです。大分はトランジションでの失点が他チームと比べて多く、定位置攻撃での得点が比較的多い傾向にあります。定位置攻撃でトランジションを受けない終わり方ができるかトランジションでの失点をどれだけ抑えられるかという点がポイントです!

トランジションを受けないための大分の定位置攻撃
トランジションでの失点をどれだけ抑えられるか

大分vsすみだは10月23日(日)、サイクルショップコダマ大洲アリーナで12:00キックオフです!ABEMAで生中継されますので、ぜひご覧ください!!

エラー | ABEMA

それでは今回は以上になります。次回もお楽しみに!!それではまた!

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