#92 Fリーグ2023-2024Div.1前半戦チーム分析 ペスカドーラ町田

ペスカドーラ町田

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ペスカドーラ町田の戦績

ペスカドーラ町田は、8勝3敗の勝点24の3位で前半戦を折り返しています。以下が11試合の戦績です。

相手 Home/Away スコア
1 Y.S.C.C.横浜 HOME 1⚫︎5
2 ボルクバレット北九州 AWAY 4○1
3 フウガドールすみだ HOME 5○3
4 バルドラール浦安 AWAY 2○0
5 シュライカー大阪 HOME 3○2
6 立川アスレティックFC AWAY 3○0
7 バサジィ大分 HOME 1○0
8 しながわシティ HOME 3○1
9 湘南ベルマーレ AWAY 3○1
10 名古屋オーシャンズ HOME 2⚫︎3
11 エスポラーダ北海道 AWAY 1⚫︎6

町田は昨シーズンに引き続き、硬い守備を武器にロースコアのゲームを勝ち切る試合で勝点を重ねています。全員がハードワークができ、大阪や大分と並んで11試合終了時点でも、第14節終了時点でもリーグ最小失点です。攻撃に関して得点数はそこまで多くないものの、Pivoの野村選手、荒川選手が非常に好調で、町田の攻撃を牽引しています。

今後は相手にも警戒され、チームの戦い方を考えた時に今後も常に接戦の試合になることが予想されます。優勝争いをしている名古屋と横浜は攻撃力を強みとするチームで、町田は正反対で守備を強みとするチームです。異なるスタイルのチームと優勝を争いますが、どの試合においても安定した守備で失点を少なくすることが重要なポイントであると考えます。

それでは具体的な得失点の傾向について分析したいと思います。

ペスカドーラ町田の得失点傾向

町田は11試合で得点48でリーグ5位、失点22でリーグ1位となっています。

得点に関しては優勝を争う名古屋、横浜とは20得点近く差をつけられている状況です。失点数は大阪や大分と並んでリーグ最小ですが、名古屋や横浜もそこまで変わりませんので、得失点差では名古屋と横浜に大きくリードされています。今後、得失点差ではその2チームを上回ることは難しいため、勝点で上回る必要があります。逆に言えば、得失点差を諦めることで1点差でも2点差でも、勝点3に変わりはなくなります。つまり、リードしている状態では得失点差を考えて無理に攻める必要がなくなります。例えば名古屋や横浜は1点差でリードしている状態でも得失点差を意識してチーム間の意思統一に影響が出るかもしれません。数字上はもちろん名古屋と横浜が有利なのですが、マネジメント面では町田が戦いやすい可能性があります。そのあたりの心理的な面も含めて今後の3チームの争いには注目したいと思います。

それでは具体的な得失点の傾向について分析したいと思います。

得点傾向

まずは得点です。前半戦11試合では、合計28得点のうち、定位置攻撃が11点、セットプレーが6点、トランジションが6点、特殊局面が5点となっています。

町田の特徴としては、定位置攻撃での得点が多いということが言えます。得点のバランスも昨シーズンから大きく変わったことはなく、このデータからも昨シーズンからの積み上げがベースとなっていることがわかります。

また、守備に強みがあるチームであるとお伝えしましたが、定位置攻撃中心の得点であることを考えると、まずは自分たちがボールを握る展開で、守備の時には全員がハードワークするという戦いをするという意思統一がチーム内で明確に共有されているものだと考えられます。

課題としては、セットプレーでの得点数をもう少し増やしたいということがあると思います。

ヴィニシウス選手や山中選手など、良いゴールゲッターがいると考えると少しセットプレーでの得点は少ない印象です。それでもコーナーキックでの得点は立川、名古屋に次いでリーグ3位タイの5得点です。

一方で、キックインでの得点はリーグ10位タイの1得点と少ない結果になっています。この数字から考えると、セットプレーの攻撃に関してはキックインに注力することが望ましいでしょう。

また、特殊局面での得点は5点ですが、パワープレーでの得点が2点となっています。一方でパワープレー返しでの失点が5失点となっています。

パワープレーでの得点よりもパワープレー返しの失点が多くなっています。ジオヴァンニ選手が持ち上がるGK活用でのパワープレー返しもありますが、パワープレー攻撃でもう少し得点を重ねられれば、ビハインドや同点の場合に切り札になりうるでしょう。

失点傾向

次に失点です。前半戦11試合では、合計22失点のうち、定位置攻撃が5点、セットプレーが3点、トランジションが5点、特殊局面が9点となっています。

昨シーズンの失点数は22試合で52失点ですので、昨シーズンよりも少ない数字になっています。今シーズンの傾向としては、セットプレーでの失点が減少しているのと、特殊局面での失点が増加しています。

また、特殊局面での失点割合が多いこともあり、定位置攻撃、セットプレー、トランジションでの失点数はリーグトップクラスです。

定位置攻撃はリーグ1位タイ、セットプレーはリーグ3位タイ、トランジションもリーグ3位タイの数字になっており、リーグ最小失点になっている要因であると言えます。

改善点としてはあえて言うならば特殊局面での失点でしょう。北海道戦では4失点特殊局面での失点となっています。これに関しては、特殊局面自体での失点というよりは、ビハインド時の戦い方が課題と考えます。

ビハインドの時にはリードしている時と比べ、少し冷静さを欠く印象があります。リード時にはとても冷静にプレーし、相手が嫌がることをしているのですが、ビハインド時の終盤はプレーが大胆になりすぎたり、ファウルが増えたりする印象です。若い選手が多いことも要因としては考えられますが、経験豊富なベテラン勢を中心に冷静に戦うことが重要かと思います。

後半戦の展望

1節の前半戦終了時点でペスカドーラ町田の順位は2位で、第14節終了時点では首位名古屋と勝点が並び、得失点差で2位につけています。2連敗中の悪い流れの中でしたが、しながわを相手に完封勝ちと、狙い通りの結果になりました。

ここからは取りこぼしをいかに少なくするかが重要になります。ここから3試合は下位に沈む湘南、すみだ、北九州との試合が続き、その後は横浜との直接対決です。名古屋も今シーズンは多く勝点を取りこぼしていますので、勝点で名古屋を上回る可能性も十分にあります。町田は得点がそこまで多くないチームですので、どんな相手に対しても先に失点をせずに常にリードする試合展開にしたいところ。相手チームも上位町田に対しては同じことを考えてくることが多くあると思いますので、ロースコアの試合を冷静に戦えるかが一つのポイントでしょう。

次のポイントとしては、得点をもう少し増やすことができるのが理想だと思います。守備が硬いとは言え、得点が少なければミスでいつもより少し多く失点するだけで敗戦となる可能性があります。具体的にはセットプレー、特にキックインでの得点を増やしたいところでしょう。

また、強力なPivoの活躍が重要なポイントだと考えます。町田の攻撃はシンプルにPivoを活用することでリズムを作ります。特に野村選手と荒川選手は前線で起点となり、かなりの貢献度です。守備を重視しながらも自分たちがボールを握るフットサルをするチームですので、この2選手の活躍が非常に重要になります。

ロースコアの試合を常に冷静に戦う
セットプレー、特にキックインでの得点増加
Pivoの野村選手、荒川選手の活躍
今回はペスカドーラ町田のFリーグ2023-2024Div.1前半戦の傾向を分析しました。また次回のチームの分析もお楽しみに!

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