#38 ボアルース長野分析 得点・失点から考えるボアルース長野

ボアルース長野

みなさんこんにちは。

今回はFリーグチーム分析第10弾、11位ボアルース長野です!

これまでのFリーグ分析は以下をご覧ください!

第8節までの戦績

現在ボアルース長野は2勝6敗、勝点6で11位となっています。

第1節 2022/6/19 Away 長野 0●3 名古屋
第2節 2022/6/26 Home 長野 3○2 北海道
第3節 2022/7/2 Away 長野 4●5 浦安
第4節 2022/710 Home 長野 1●3 すみだ
第5節 2022/7/17 Home 長野 2●3 湘南
第6節 2022/7/24 Away 長野 0●2 大分
第7節 2022/8/21 Home 長野 4●5 横浜
第8節 2022/8/27 Away 長野 2○1 北九州

得点数はリーグ11位の16点、失点数は町田、北海道と同じリーグ10位タイの24点です。長野が1順目に残す相手は大阪、立川、町田の3チームです。

得点分析

まずは得点についてです。ボアルース長野の得点は16点で、1試合平均2点です。

 

得点パターンの内訳は、定位置攻撃が5点、セットプレーが5点、トランジションが3点、特殊局面が3点となっています。どの局面も同じ程度の得点数になっていますが、合計得点が少ない状況にです。

長野は2021-2022シーズンで38点、2020-2021シーズンで45点と1試合平均2得点前後となっています。F1に昇格して3シーズンを過ごしていますが、全てで最下位となっています。今シーズンも自動降格はありませんが、今シーズンは入れ替え戦回避が現実的な目標だと思います。

そのためには、トランジションでの得点を増やすことが重要だと考えます。

トランジションでの得点数はリーグ10位の3得点になっています。毎年12位ですので、相手がボールを持つ時間が増える状況が多いと思います。そのため、トランジションでボールを奪って素早くゴールを目指すことができれば、勝点を取れる試合が増えると考えます。

長野のゴールゲッターは米村選手。1対1での仕掛け、強烈なシュートを持つ米村選手がキャプテンとして得点でもチームを引っ張っています。特に1対1で打開する回数も多く、自身の得点以外でも多くのチャンスを作っていると思います。米村選手がどこまでチャンスを作れるかが一つの今後のポイントになると思います。

失点分析

次は失点についてです。総失点は22でリーグ7位タイです。

失点は定位置攻撃が6点、セットプレーが8点、トランジションが5点、特殊局面は5点となっています。

長野のセットプレーでの失点はリーグ最多となっています。定位置攻撃でしっかり守っていても、二次攻撃のセットプレーでの失点が増えてしまうと精神的にも厳しくなります。

セットプレー守備からボールを奪ってカウンターを生み出すことができれば、得点の増加が期待できると思います。

また、特殊局面での失点が5点となっています。

パワープレーを仕掛ける状況は多いですが、パワープレー返しでの失点は1点です。パワープレーでの得点が3点であることを考えると、パワープレーは効果的に実施できていると言えます。

また、GKを活用したパワープレーは全て浦安戦での失点ですが、1試合で3失点になりました。パワープレーでの失点が1点であることを考えると、試合中に急に行われたパワープレーになかなか対応できず、試合中にも改善ができていないということになりました。試合展開的にパワープレーを受ける機会が少ないこと、パワープレーの守備をする選手が決まっている可能性があることから、パワープレー守備のトレーニングをする時間がなかなか取れないかもしれません。GKの技術が高いチームはGKを活用したパワープレーを実施することで多くのチャンスを作られる可能性はあるかもしれません。

得失点の時間帯

長野の得点、失点の時間帯を示します。

前半での得点はわずか4点と、非常に少なくなっています。0~5分の得点は全て浦安戦になりますので、2試合しか前半に得点を取れていないということになります。

逆に失点は立ち上がり5分での失点は0です。つまり、浦安戦以外では全試合開始5分間は0-0で進んでいます。これは長野にとっては狙い通りの展開ができている証拠だと思います。しかし、5分以降は徐々に失点を重ねてしまっており、リードを許す展開が多くなっています。

今後のポイントは、前半5分以降に先制点を取れるかだと思います。リードを許してしまうとリスクをかけて攻撃をしかけなければならなくなり、後半の失点が多いように、失点を重ねてしまう可能性があります。先制点を取り、リードする時間帯を作ってリスクを最小限に抑える攻撃を仕掛ける流れに持ち込むことが重要であると考えます。

ボアルース長野 今後の注目ポイント

ボアルース長野は、3年連続最下位となっており、今期は最下位脱出を目指すシーズンになっていると思います。それでも、現在2勝と、2021-2022シーズンの3勝、2020-2021シーズンの2勝、2019-2020シーズンの0勝と、これまで3シーズンとは違う展開を見せています。昨シーズン途中から就任した山蔦コーチが中心となり、チーム力は格段に上昇していることがわかります。

前述もしていますが、今後の長野のポイントについてまとめたいと思います。

トランジションでの得点

まず1つ目はトランジションでの得点を増やすことが重要であると考えます。相手の攻撃を受ける時間帯が比較的多いことが考えられますので、我慢して守る中でどのようにトランジションに移行できるか、その回数を増やすことができるかが最大のポイントと考えています。

セットプレーでの失点

2つ目はセットプレーでの守備です。リーグ最大の失点数になっていますので、そこは大きな改善ポイントです。セットプレー守備が改善できれば、セットプレー攻撃も向上する可能性があり、セットプレー守備からトランジション攻撃をどのように生み出すかを考えれば、さらに得点を増える可能性もあります。

セットプレー守備は再現性が高いため、早期に改善できる可能性は高いと言えます。中断空けの試合で期待したいと思います。

先制点を奪えるか

先ほど記載したように、開始5分は失点がありません。立ち上がりに集中して守備ができていることがわかります。しかし、前半にはあまり得点があげられておらず、失点もしてきていることから、リードされる展開が増えています。やはり下位チームにはいかにリードした展開を作り、相手がリスクをかけて攻撃を仕掛け、そこをトランジションでリードを広げる展開が王道だと思います。

立ち上がりには我慢して失点をしない展開は作れていないため、先制点を奪えるかが注目です!

まとめ

今回はボアルース長野を検証しました。3年連続最下位ではありますが、多くの選手を補強したことや山蔦コーチが昨シーズン途中に就任したこともあり、明らかにこれまでより勝点獲得のスピードが上がっています。

しかし、現在最下位の大分とは勝点差3ですから、1試合で並ばれてしまう可能性があります。そのため、勝点を1ずつでもしっかり積み上げていくことが重要になります。昨シーズンの入れ替え戦、F2優勝のしながわに対して感動的な試合をして残留を決めた試合が記憶にある人も多いと思います。いろいろな感情や要因があるため常にあのような試合ができるわけではありませんが、強敵相手にも集中して戦うことができるチームではあると思います。今後どのような試合を見せるかが注目です!

長野は中断空けは10月23日(日)14:15から、ホワイトリングでシュライカー大阪と対戦します。大阪は現在勝点8で9位につけており、長野が勝利すれば大阪が順位で大阪を上回ることになります。ともに勝点3を取りたい試合になります。

長野vs大阪の注目ポイントは大阪の分析記事内で紹介したいと思います。生中継されますので、以下のリンクからぜひご視聴ください!

エラー | ABEMA

次回はそのシュライカー大阪について解説します。それでは今回は以上になります。ありがとうございました!

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