#70 2022-2023シーズンのボルクバレット北九州

ボルクバレット北九州

みなさんこんにちは。

Fリーグチームの2022-2023シーズンの分析、2023-2024シーズンの展望について解説しています。これまでの記事は以下のリンクからご覧ください。

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#64 2022-2023シーズンのエスポラーダ北海道
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#65 2022-2023シーズンの立川アスレティックFC
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#66 2022-2023シーズンのフウガドールすみだ
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#67 2022-2023シーズンのペスカドーラ町田
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#68 2022-2023シーズンのY.S.C.C.横浜
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今回はボルクバレット北九州です。中断前8試合の解説記事は以下のリンクから併せてご覧ください!

2022-2023シーズンボルクバレット北九州の結果

2022-2023シーズン、ボルクバレット北九州は8位で終了しました。

8勝2分12敗の勝点26、得点54、失点67という結果でした。得点数はリーグ9位であり、失点数はリーグ9位です。

昨シーズンの北九州は、上位相手に勝ち切ったり、下位相手に敗戦したりと、良くも悪くも試合の予想ができないチームだったように思います。

相手 順位 スコア
2 大分 11位 4○2
6 立川 2位 4○3
11 すみだ 6位 5○3
13 大分 11位 2○1
16 大阪 9位 5○3
18 町田 4位 3○2
20 北海道 10位 5○4
21 浦安 3位 3○0

8勝のうち、半数の4勝は北九州より上位チームからということになっています。

相手 順位 スコア
8 長野 12位 1●2
19 長野 12位 2●6

逆に、最下位長野に対しては2連敗という結果になってしまいました。上位相手にも勝つ試合ができていただけに、結果的にこの取りこぼしは痛いシーズンとなったのではないでしょうか。

ボルクバレット北九州の得点

それではボルクバレット北九州の得点について解説したいと思います。

シーズンを通して、54得点中定位置攻撃が11点、セットプレーが10点、トランジションが9点、特殊局面が24点となっています。

 

北九州は、定位置攻撃、セットプレー、トランジションの3局面は他チームと比較して少ないものとなっています。一方で特殊局面に関してはリーグ1位の得点数となっています。

特殊局面の中で、パワープレーでの得点も北九州がリーグ内で最も多い数値となっています。これを見るからに、北九州はパワープレーが非常に得意であり、上位チーム相手にも勝点を取ることができた一つの大きな要因であると言えます。

また、GKを交代せずに本職のGKが相手コートまで入り攻撃をするパワープレーにおいても6得点しています。2人とも昨シーズンで退団となってしまいましたが、小島選手と上原選手は共に足元の技術に優れ、チャンスを作り出すことができていました。結果的にFP4対4の局面はそこまで上手くいかないシーズンだったかもしれませんが、北九州のストロングポイントであるGKの技術を活かしたり、パワープレーの構築に注力したりすることで補ったシーズンだったのではないでしょうか。

ではここで中断前8試合とシーズン22試合の比較を見てみましょう。

中断期間前後を比較すると、そこまで大きな変化があったようには見えません。中断前8試合では特殊局面での得点が50%を超えていましたが、シーズン全体で見た時には少し割合が下がり、その他3局面での得点が少しずつ上昇しています。

つまり、パワープレーに非常に特徴のあるチームということは間違いありませんが、シーズンが進むにつれて4対4の局面でも得点を奪えるようになってきたと言えます。

ボルクバレット北九州の失点

次は失点についてです。シーズンを通じて、定位置攻撃が16点、セットプレーが22点、トランジションが20点、特殊局面が9の合計67点となっています。

 

特徴としては、特殊局面での攻撃での得点が多いことと対照的に、特殊局面での失点も少なくなっています。特殊局面ではリーグ2位タイの失点数です。やはりこのことから考えても、パワープレーのトレーニングはかなり時間をかけて行われていたのではないかと推測できます。パワープレーのトレーニングに時間をかけることにより、攻撃側だけでなく守備も向上したのではないかと思っています。

課題としては、セットプレー、トランジションが得点より失点がかなり多い点だと考えます。セットプレーでの得点が10であり、失点が22、トランジションでの得点は10、失点は20と得点の倍以上の失点をしているということになります。上位に進出するためには、最終兵器のパワープレー意外で得点を増やし、失点を減らすことが重要です。そのためにはある程度取り組みやすいセットプレーとトランジションの守備の強化が必要であると考えます。

では中断前8試合とシーズン22試合の比較です。

中断前8試合と最終的な22試合では、それぞれの割合はほぼ一致しています。中嶋監督1年目のシーズンだったこともあり、シーズン当初からの方針に特に変更はなく中断期間もトレーニングを行ったということが推測できます。

入退団情報

今シーズンのボルクバレット北九州の入退団情報ですが、かなり多くの選手が入れ替わることになりました。新加入選手としては、バサジィ大分からパカット選手、ボアルース長野から中嶋選手、浦安から岡田選手、エゴイスタ熊本から元大阪の松川選手等が加入することになりました。

一方退団選手としては、大阪に田村研人選手、バサジィ大分に小林選手、青選手、そして前鈍内選手、GKの上原選手と小島選手も退団となりました。攻守の中心だった田村研人選手や両GKの退団は痛手になりますが、新加入でも経験のある選手やFクラブ下部組織からの若い選手など、幅広い補強となりました。

かなり入れ替わりの多いシーズンになりますが、GK以外は主力がある程度残留しており、効果的な補強ができていることから、基本的には昨シーズンからの積み上げが期待されます。パカット選手の加入により、セットプレーでの得点にも期待できるのではないでしょうか。

2023-2024シーズン展望

ボルクバレット北九州の今シーズンの注目ポイントとしては、まずはパワープレーはやはりどうしても期待してしまいます。昨シーズンは1年を通してパワープレーが効果的に機能していました。対策されてもしっかり得点を挙げられている状況だったので、今シーズンもそのパワープレーで勝点を重ねられるどうかを見てみたいところです。

次は、4対4の局面の向上ができるかどうかという点です。パワープレーが得意であることは明白で、今シーズンも武器になるものだと思います。ただし、上位リーグやより上の順位を目指す上で、4対4でも得点を重ねていきたいところだと思います。定位置攻撃、セットプレー、トランジションの局面でより得点を挙げられるようにしたいところです。

状況を変える必殺技のパワープレー
4対4局面の向上

ボルクバレット北九州はバサジィ大分と開幕戦で対戦します。大分の分析記事は以下をご覧ください!

開幕戦から九州ダービーですが、両チーム共に多くの選手が入れ替わるチーム同士の対戦になります。また、大分から北九州にはパカット選手や今給黎選手、北九州から大分には小林選手、青選手、上原選手と、それぞれ古巣対決も多くあります。(上原選手はオーシャンカップでの退場により出場停止ですが…)どちらがより新体制で戦術等を浸透させられているか、新戦力がどのような活躍を見せてくれるかが注目な試合です!

それでは今回は以上になります。ありがとうございました!

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