#116 フットサルトランジション トランジションの始まり 攻撃から守備

トランジション

みなさんこんにちは。

前回、フットサルのトランジションの構造について解説しました。

フットサルトランジションの構造は4つに分けて考えます。

  1. トランジションの始まり
  2. オープニング(トランジションの最初のアクション)
  3. 前進/撤退
  4. フィニッシュ

今回はその1つ目、「トランジションの始まり」について、その中でも攻撃から守備の局面について解説したいと思います。ぜひご覧ください!

トランジションの始まりとは

最初にトランジションの始まりの詳細について説明したいと思います。前回の記事でも解説しましたが、トランジションはボールを奪うまたは奪われることによって発生します。つまり、トランジションの始まりとは、「攻守が入れ替わる時(ボールを奪うまたは奪われる時)」のことです。

ここで重要なこととしては、攻撃、守備のどちらでも可能な限り意図的にトランジションを起こすことです。

つまり、攻撃時にはボールの奪われ方を、守備時にはボールの奪い方をチームとして共有しておくことで、より再現性の高いトランジションの状況を生み出すことができます。

その事例を具体例を挙げて解説していきたいと思います。

トランジションの始まり 攻撃から守備

今回は攻撃から守備、つまりボールを奪われて相手からトランジションを受ける場合について解説していきます。この時に重要なのは、どのように攻撃を終わらせるか、相手にボールを奪われるとしてもどのように奪わせるかを定めておくことです。

それでは、定位置攻撃の事例を示しながら解説していきたいと思います。

ハーフコートでのフィニッシュ局面

具体的な事例として、中央にPivoを配置してそのPivoを起点としてフィニッシュする場合を紹介します。

シュートの可能性としては、Pivo当てからのシュートやAlaでの1対1での突破が考えられます。

その際、相手にボールを奪う、奪われる可能性があるのは、Pivo当てを奪われた中央と、1対1の仕掛けの後の角になります。よりトランジションが生まれやすいのは、Pivoへのパスをカットされて中央からトランジションを開始される場合です。

Pivo当てのパスをFixoや逆Alaにカットされた時に中央のスペースをスピードに乗って攻撃されることは失点の可能性が高まりますので、そのカットされた後にどのように対応するかを想定しておく必要があります。

Pivoにパスが供給された瞬間に、1人がPivoからのパスを受けるように中央のスペースに侵入することが望ましいでしょう。

この動きが定位置攻撃での3人目の関与にもなりますし、守備トランジション時の対策にもなります。

オールコートでのプレス回避

次はプレス回避時における事例です。

3-1システムでのPivo活用

まず最初は3-1システムでのPivoを活用する事例です。Pivoにパスを供給してプレス回避する場合に考えられるトランジションが起きる可能性としては、Pivoへのパスを守備側Fixoがカットする場合です。

この場合は、4対3+GKの状況が生まれる可能性があります。積極的にPivoへのパスを活用する攻撃をする場合、4対3の守備が起こる可能性があります。

パスをカットした相手Fixoに広大なスペースを与えないように、Pivo当てのパスが供給された際に1人の選手がPivoへの素早いサポートをすることで相手の攻撃を遅らせる必要があります。

Pivoへのパスの後にスペースを広大に空けてしまうと相手に自由にプレーされてしまい、ピンチを作られる可能性が高まりますので、この点に注意が必要です。

3-1システムでのラインカット

次は3-1システムにおけるラインカットを活用する場合です。ラインカットについては以下で紹介していますので、ご参考にしていただければと思います。

このシーンで考えられるトランジションの起き方としては、ラインカットで作った3オンラインで、相手中央の選手がインターセプトする状況です。

この場合に起こるトランジションとしては、GKと相手との1対1です。対策としては、飛ばしのパスをする際にGKが万が一の際に備えて準備をしておく必要があります。

具体的には、可能な限りペナルティエリアのラインギリギリまで対応できるようなポジショニングをしておくことだと思います。相手もボールを奪った瞬間に良い状態でボールを持てているケースも多くはないと思いますので、素早く距離を詰めて相手に良い状態でシュートを打たせないことが重要になります。

攻撃から守備 トランジションの始まり まとめ

今回はトランジションの構造の一つ目、「トランジションの始まり」の攻撃から守備の局面について解説しました。

定位置攻撃から相手に受けるトランジションについては、自分たちがどのような攻撃をし、どのようにボールを奪われるかを想定してトレーニングしておくことでトランジションで失点する可能性を下げられる可能性があると考えています。定位置攻撃や守備とトランジションは大きく関係性がありますので、各チームで整理していただければと思います。

それでは今回は以上になります。次回はトランジションの始まりの、守備から攻撃の局面について解説します。ありがとうございました!

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