#7 トランジション徹底分析2 早く攻める・攻撃を遅らせる方法とは

トランジション

みなさんこんにちは。

#5の記事では、トランジションについて細かく分類し、状況に応じた対応を説明しました。

#5 トランジション徹底分析1 フットサルトランジションの構造

トランジション攻撃を実施するするときは「早く攻める」、トランジション守備を対応しなければならないときは「攻撃を遅らせる」ことが重要であるとお伝えしました。では実際にそれらの具体的な方法はどのようなものでしょうか。

早く攻める、攻撃を遅らせると言っても具体的に何をすればよいかイメージができない方もおおくいらっしゃると思いますので、その具体的なプレーについて解説したいと思います。

トランジションの概要については前の記事で解説していますので、先にそちらをご確認いただいた方が理解が深まると思いますので、ぜひご覧ください。

「早く攻める」ためのポイント

トランジション攻撃では、早く攻めることが非常と説明しました。相手にトランジション局面から定位置局面に戻されないようにするためです。

それでは、素早くフィニッシュまで持ち込むために注意すべき3つのポイントについて解説します。

(1) 常にプラスのアクションをする

1つ目は常にプラスのアクションをし、マイナスのパスやドリブルをしないことです。自陣に戻るアクションをすることによって、相手が守備陣形を整えるまでの時間を与えてしまう可能性があります。マイナスのパスはラストパスのみにしましょう。マイナスのパスを使うときは、「シュート打ってください」という見方へのメッセージです。

(2) 相手の守備ラインを超えるアクションをする

2つ目は相手の守備ラインを超えるためのアクションをするということです。早くフィニッシュに持ち込むためには早くボールをゴールまで運ばなければなりません。

図を用いて説明します。ここでは3対2のトランジション局面とします。

ここでは、攻撃1の選手が左サイドの攻撃2の選手にパスを出しました。一方守備は攻撃1の選手には守備1の選手が対応しており、攻撃2の選手には守備2の選手が対応しました。

トランジション局面ではそもそも守備の陣形が整ってはいませんが、攻撃1から攻撃2にパスを出されたときに、守備側の陣形は崩れておらず、十分な対応ができると考えます。

守備ラインを超えるアクションをすれば、守備側は新たな対応が求められ、攻撃側が有利な状況を継続できる可能性が高まるということです。その具体的なアクション例は以下の通りです。

このようにパスやドリブルで相手の守備ラインを超えることで、守備の陣形をさらに崩すことができます。

(3) パスは相手に二度追いさせない

3つ目は、相手に二度追いさせないパスです。ジャンプとも言うかもしれません。2つ目の相手守備ラインを超えるに近いかもしれませんが、二度追い(ジャンプ)されているということは、1人で2人を守られている状況と言えます。数的不利の守備では1人が複数人に対応したいと考えますが、その状況を作られているということです。

図を用いて説明します。

攻撃1から攻撃3にパスが出されました。このとき、攻撃3は相手守備ラインよりも前に位置していましたが、結果的に守備1が二度追いできたという状態です。

守備ラインを超えるパスを出しても、結果的に二度追いされては守備側に有利な状況になります。原因はおそらく、パスが弱いパスが少し後ろ等が考えられます。パスの精度や強さも求めていきましょう。

早く攻めるためのポイント まとめ

トランジション攻撃における早く攻めることのポイントのまとめです。

以下の3つのポイントを頭に入れ、早くフィニッシュに持ち込み、ゴールを目指しましょう。

常にプラスのアクションをする
相手の守備ラインを超えるアクションをする
パスは相手に二度追いさせない

「攻撃を遅らせる」ためのポイント

トランジション守備では、攻撃を遅らせることが重要だと説明しました。。トランジションでシュートまで持ち込ませずに定位置守備に移行しましょう。

それでは、攻撃を遅らせ、トランジション守備から定位置守備に移行するために注意すべきポイントについて解説します。

(1) 全員が全力で撤退する

最も重要なことは、全員が全力で撤退することです。

トランジション守備から定位置守備に戻すには全員がまずボールラインまで全員が戻る必要があります。全員が全力で撤退するということは一見簡単に思われますが、実際に実行するのは簡単ではありません。

簡単なようで難しいことを当たり前に実行できれば、トランジションから定位置守備に移行できる回数が増え、結果的に失点も減ると考えます。

(2) 1人で2人の相手を対応する

2つ目は守備者1人で2人の相手に対応できるようにすることです。1人で2人の対応ができれば、以下のような局面数的同数や二度追いの状況を作ることができ、味方が撤退してくる時間を稼ぐことができます。

まずは局面数的同数です。1つのパスラインを限定してそこにパスを出させなければ、数的同数が生まれる可能性があります。同数ではなかなか前に進めず、味方の撤退の時間を作ることができます。

2つ目は二度追いです。二度追いできるということは、プラスのパスを出させず、マイナスや平行に近いパスを出させている可能性が高いと考えられ、相手を前に進ませていません。その時間で味方が撤退する時間を作ることができます。

(3) ゴレイロと連携して数的同数を作る

3つ目はゴレイロとの連携で数的同数を作ることです。上の2つを徹底しても相手にボールを前に進められ、フィニッシュに持ち込まれることも当然起こりえます。最終段階では、ゴレイロと連携して数的同数を作って守ることが求められます。ゴールを空けることになるのでリスクは高いかもしれませんが、マンツーマンで人に対して厳しくマークすることで対応することは可能でしょう。

攻撃を遅らせるためのポイント まとめ

数的不利な状態の守備のポイントのまとめです。

そのために、以下の3つのポイントを頭に入れ、トランジション局面から定位置守備局面に移行できるようにしましょう。

全員が全力で撤退する
1人で2人の相手を対応する
ゴレイロと連携して数的同数を作る

 

前回はトランジションについてどのように対応すべきか、今回はその具体的な方法について解説しました。トランジションは間違いなく得点源になる局面であり、失点の可能性もありますので、参考にしてもらえればと思います。

それでは今回は以上になります。ありがとうございました!

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