みなさんこんにちは。
Fリーグチームの2022-2023シーズンの分析、2023-2024シーズンの展望について解説しています。これまでの記事は以下のリンクからご覧ください。
今回はシュライカー大阪です。中断前8試合の解説記事は以下のリンクから併せてご覧ください!
2022-2023シーズンシュライカー大阪の結果
2022-2023シーズン、シュライカー大阪は9位で終了しました。
7勝2分13敗の勝点23、得点57、失点62という結果でした。
得点数はリーグ7位、失点数はリーグ8位の成績で、順位相当の結果になっています。
大阪は開幕3試合を負けなしの2勝1分という良いスタートを切りましたが、その後は3連敗を含む1分4敗と5試合勝利無しという結果で中断期間を迎えることになりました。シーズン序盤は良かっただけに、悪い流れで中断期間に入ってしまった可能性はあります。中断明けも、4連敗と5連敗を喫し、なかなかリズムをつかめなかったシーズンだったように思います。そのように、今年の大阪は、連敗してしまうという特徴がありました。
節 | 相手 | スコア |
6 | 名古屋 | 1⚫︎4 |
7 | 立川 | 2⚫︎4 |
8 | 町田 | 1⚫︎2 |
節 | 相手 | スコア |
10 | 北海道 | 3⚫︎4 |
11 | 浦安 | 1⚫︎3 |
12 | すみだ | 1⚫︎2 |
13 | 湘南 | 2⚫︎6 |
節 | 相手 | スコア |
15 | 横浜 | 2⚫︎3 |
16 | 北九州 | 3⚫︎5 |
17 | 名古屋 | 0⚫︎4 |
18 | 立川 | 2⚫︎4 |
19 | 町田 | 2⚫︎3 |
負けだしてしまうとそれを止めることができないという結果になっていましたので、そこは改善したいところだと思います。チームの中でしかその要因は分析できませんが、想像できることとしては、メンタルの部分で影響が出た可能性はあると考えます。
それでも最後の3試合は3連勝で終えることができており、本来の攻撃力を取り戻した形だったと思います。オーシャンカップでも2試合のPK戦を勝ち切る勝負強さを見せてベスト4、今シーズンは復調に期待しています!
シュライカー大阪の得点
それでは、シュライカー大阪の得点について解説したいと思います。
シーズンを通して57得点中定位置攻撃が11点、セットプレーが17点、トランジションが14点、特殊局面が15点となっています。
大阪はセットプレーでの得点がリーグ4位タイ、特殊局面がリーグ3位タイの結果となっています。このことから、セットプレーには力を入れてトレーニングしていたのではないかと考えています。
また、特殊局面については、パワープレーで6点、パワープレー返しで6点、本職のGKが攻撃参加するパワープレーで3点と、バランスよく得点をあげています。
本職GKを上げて行ったパワープレーは、全て高見選手を上げて行ったプレーです。高見選手が試合に出場しなくなってからは、矢内選手が基本的には出場していて、あまりGKを上げてプレーさせることはなくなっていました。高見選手の不在は攻撃パターンを一つ減らしてしまった可能性があります。
中断前8試合とシーズン22試合との比較です。
中断前8試合とシーズン22試合では、トランジションでの得点が増加しています。これは、中断期間前で連敗を喫し、中断期間で戦い方の整理がされたのかもしれません。シーズンを通して定位置攻撃での得点は多くないため、奪ってから素早くカウンターを仕掛ける攻撃を重要視した可能性があります。守備でもハーフゾーンを採用している試合もあり、明確にカウンターを狙っていたこともわかりますが、結果としてその効果も出ていたのではないでしょうか。
シュライカー大阪の失点
次は失点についてです。シーズンを通して、定位置攻撃が20点、セットプレーが21点、トランジションが8点、特殊局面が13点の合計62点となっています。
大阪の失点の特徴と言えば、トランジションでの失点が少ないということだと思います。トランジションはリーグ2位の8失点です。攻撃に関しても中断明けからトランジションでの得点が増加していることがあり、ここでも大阪はトランジションを重要視していると言えます。
改善したいポイントはやはりセットプレーでの失点でしょうか。トランジションを重要視している以上、相手にボールを持たれることは十分にあり得ます。相手のセットプレーの際にボールを奪ってカウンターを狙えるようにしたいところですが、逆に相手にゴールを狙われてしまうということなっています。ここが修正ポイントではないでしょうか。
中断前8試合とシーズン22試合の比較です。
中断前8試合とシーズン22試合では,特殊局面での失点割合が減少し、定位置攻撃での失点割合が増加しています。トランジションの割合自体はほど変わっていません。
パワープレーでの失点は中断前8試合で2点、中断後14試合でも2点、パワープレー返しでの失点は中断前8試合で5点、中断後14試合で3点と、試合数で比較すると減少しています。中断期間では、パワープレーの攻守についてもトレーニングを十分に行ったのではないかと言えます。
入退団情報
今シーズンのシュライカー大阪の入退団情報ですが、入れ替わりは少人数になりました。
退団選手は、大分へ移籍した嘉数選手と引退した相井選手の2人です。入団選手は、北九州から田村研人選手、名古屋サテからルアン選手、サテライトから笠島選手の3名です。
相井選手の引退は痛手ですが、経験豊富で北九州で主力だった田村研人選手、オーシャンカップでも存在感を魅せたナカマツルアン選手の加入はチームにとってかなりプラスだと思います。大阪は毎年のように名古屋サテから有望な若手選手を獲得し、十分活躍しています。ルアン選手も大きな活躍を見せてくれるのではないでしょうか。
また、今シーズンの新加入選手ではありませんが、昨シーズン途中にサテライトから昇格したGKの樋口選手がオーシャンカップで全試合スタメンでゴールを守りました。昨シーズンは矢内選手をベースにポイントで眞野選手に起用だったのでどちらかがゴールを守るのかと思っていましたが、樋口選手が大抜擢されていました。矢内選手が怪我なのか戦術的な理由でメンバー外なのかは不明ですが、今シーズンは樋口選手がメインでプレーすることになるかもしれません。好調が予想されますし、横浜や湘南相手に1失点に抑える活躍でしたので期待したいところです!
2023-2024シーズン展望
今シーズンの大阪ですが、監督の変更もなく選手もそこまで大きく変わらないことから、昨シーズンからの積み上げをベースに戦うことが予想されます。シュライカー大阪と言えば優勝した時の超攻撃的なイメージは残りますが、まずは守備をベースにカウンターを狙っていく形になると思います。
また、今シーズンはひとまず上位リーグを目指す戦いになると思いますが、上位陣に対してはパワープレーがやはり重要になります。オーシャンカップでも、準決勝の名古屋戦で1点、3位決定戦の立川戦で2点をとっています。勝利には繋がりませんでしたが、良いイメージを持って戦えるのではないでしょうか。守備をベースに戦いながらも、終盤のビハインド時にはパワープレーがあるという安心感は冷静さを維持するためにも重要な要素になります。今年の大阪は上位に入ってくる可能性は十分にあるのではないかと思います。
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