みなさんこんにちは。
これまでF1の前半戦のチーム分析を実施しています。今回は第4回、シュライカー大阪です。ぜひご覧ください!
以下はこれまでのチーム分析です。併せてご覧ください!
シュライカー大阪 戦績
まず最初は大阪の9試合の戦績についてです。大阪は3勝2分4敗の勝点12で8位という状況です。
節 | 日時 | 相手 | H&A | スコア |
1 | 2024/06/02 | ペスカドーラ町田 | AWAY | 1⚫︎7 |
2 | 2024/06/09 | バルドラール浦安 | HOME | 3⚫︎5 |
3 | 2024/06/16 | 立川アスレティックFC | AWAY | 1⚫︎5 |
4 | 2024/06/22 | 名古屋オーシャンズ | HOME | 1⚫︎3 |
5 | 2024/06/30 | バサジィ大分 | AWAY | 1○0 |
6 | 2024/07/06 | ヴォスクオーレ仙台 | HOME | 5○1 |
7 | 2024/07/15 | しながわシティ | AWAY | 3△3 |
8 | 2024/07/21 | ボルクバレット北九州 | AWAY | 2△2 |
9 | 2024/07/27 | Y.S.C.C.横浜 | HOME | 3○1 |
開幕4連敗となりましたが、その後5試合は3勝2分と負けなしとなっています。開幕4連戦では、現在少し上位に抜けている4チームの町田、浦安、立川、名古屋の4チームで敗れてしまいましたが、それ以降は勝点が近いチームや下位チームには負けなかったと言う結果になっています。
それでは、具体的に得点や失点の傾向について分析していきたいと思います。
シュライカー大阪 得点傾向
まずは大阪の得点についてです。
大阪は9試合で20得点で、リーグ8位となっています。内訳としては、定位置攻撃が7点(35.0%)、セットプレーが4点(20.0%)、トランジションが3点(15.0%)、特殊局面が6点(30.0%)となっています。
大阪の得点傾向は、定位置攻撃と特殊局面での得点割合が高く、両局面で合わせて65%の得点となっています。一方でセットプレーとトランジションについては得点割合が少なく、リーグ全体でもセットプレーがリーグ8位、トランジションがリーグ8位タイと少ない傾向にあると言えます。
特殊局面の得点割合は、パワープレーが4点(66.7%)、GK活用が1点(16.7%)、パワープレー返しが1点(16.7%)となっています。
パワープレーの得点割合が多くなっていますが、この数字はリーグ3位で、大阪より下位のチームより得点を多く挙げています。
ただし、4得点は大差がついていた状況の町田戦、浦安戦であり、1点を争うような状況での得点ではありません。今後より上の順位を目指すためには、接戦の状況で得点を挙げられるかも大きなポイントと言えるでしょう。
また、ここ3シーズンを比較した際には、今シーズンから監督が交代したこともあってか、得点傾向に変化があります。
前局面の得点傾向を3シーズン分比較すると、定位置攻撃の得点数が増加し、トランジションでの得点数が減少していることがわかります。監督交代があった昨シーズンからは、定位置攻撃と特殊局面が増加し、セットプレーとトランジションが減少と、得点の傾向に違いが見えるシーズンとなっていることがわかります。
シュライカー大阪 失点傾向
次に大阪の失点についてです。
大阪は9試合で27失点で、リーグ9番目になっています。失点の内訳としては、定位置攻撃が8点(29.6%)、セットプレーが7点(25.9%)、トランジションが7点(25.9%)、特殊局面が5点(18.5%)となっています。
数字としては定位置攻撃での失点が多くなっていますが、リーグ全体としてはセットプレーは町田と北九州と並んでリーグで3番目に多い数字、トランジションは立川、大分と並んでリーグで2番目に多い数字となっています。
2022-2023シーズン、2023-2024シーズンと比較した際には、定位置攻撃と特殊局面は大きな変化はありません。しかし、セットプレーとトランジションは昨シーズンから比較して失点数が増加していることがわかります。
昨シーズンと比較した際には、失点数が増加していることがわかりますが、その影響としてはセットプレーとトランジションの失点数が増加していることが影響しています。
前半戦9試合総括
大阪は2022-2023シーズンが9位、2023-2024シーズンが6位となり、今シーズンからは永井監督から高橋監督に交代となりました。これまでの大阪は安定した守備からトランジション、セットプレーを中心とした戦い方を実施していましたが、今シーズンは守備のシステム等のこれまでの戦い方を踏襲しつつ、定位置攻撃に力を入れたシーズンになっているように思われます。
それを踏まえ、今シーズン9試合の総括について詳細を解説したいと思います。
Pivoを活用した定位置攻撃
まず大阪の武器としては、Pivoを起点とした攻撃です。清水選手と加藤翼選手がPivoで起点となり、攻撃を牽引しています。実際に結果としても加藤翼選手が5得点、清水選手が4得点で、そのうち加藤翼選手が3点、清水選手が1点を定位置攻撃で奪っており、Pivoの2選手が実際にスコアを動かす活躍を見せています。また、清水選手に関しては5アシストで、味方を活かすプレーができていることもわかりますので、相手にとっては非常に脅威になっていると言えます。
大阪は開幕4連敗となってしまいましたが、加藤翼選手が怪我で離脱してしまっていたことも大きく影響したと考えられます。復帰後は3勝2分で負けなしで、両Pivoが欠かせない存在であると言えるでしょう。
1対1と逆サイドの活用
今シーズンの大阪の攻撃としては、前述したPivoを活用した攻撃が多くありますが、他にも甲林選手や加藤未渚実選手、中井選手を中心にサイドでの1対1での仕掛けでチャンスを作っています。特に甲林選手はサテライト所属ながらすでにチームの中心としてプレーしていることが伺えます。
また、サイドでの1対1をしながら、逆サイドのスペースを狙う選択肢もトレーニングしていると思われます。サイドで1対1を仕掛けている状態である程度時間が経った際には逆サイドからラインカットを使いながら逆サイドのスペースを活用を狙っているプレーが繰り返し発生しています。
今シーズンの大阪はプレシーズンで定位置攻撃に時間を費やしたことが想定されますが、Pivoの活用、サイドでの1対1、逆サイドのスペース活用の3つでゴールを狙っているのではないでしょうか。
ボールを奪った際のオープニングアクション
大阪の最大の課題としては、トランジションでの失点と考えています。トランジションでの失点は7点でリーグ内で2番目に多い数字になっています。その中で、ボールを奪われるきっかけとなった局面は、トランジションが最大の4点となっています。
つまり、相手からボールを奪ってトランジションに移行しようとした際に逆にボールを奪い返されて失点することが多くなっているということです。この数字を見たときに、相手からボールを奪ったあとのオープニングアクションをこの中断期間で改善することが必要であるのではないでしょうか。
トランジションのオープニングが効果的にプレーできると、トランジションでの得点も増加してくる可能性があります。現時点でトランジションでの得点数が少ないため、その相乗効果が生まれる可能性もあります。中断期間でどのように改善されているか注目したいポイントと言えます。
今後の展望
現在勝点11ですみだと勝点で並びながら得失点差で8位になっている大阪。現実的な目標としては上位リーグ進出になると思われます。上位5チームとは少し勝点が離されてきていますので、6位に滑り込むことがレギュラーシーズンの目標になるでしょう。
前述の通り、最重要課題はトランジションのオープニングアクションだと言えます。昨シーズンとの比較では、セットプレーとトランジションは得点が減少し、失点が増加していることがわかっています。その中でも失点に直結しているトランジションのオープニングアクションで相手に奪われないようにしながら相手ゴールに向かっていくことができればより得点の増加、失点の減少につながると考えられます。
また、高橋新監督は就任してから全てのことに介入できていないことが可能性がありますので、この中断期間でセットプレー等のテコ入れもされる可能性があります。シーズン開幕前はオーシャンカップもあったためになかなか時間がありませんでしたが、この中断期間は十分な時間がありますので、トランジションのオープニングアクションを含め、監督の色が出てくるか注目したいポイントでしょう。
まとめ
定位置攻撃を重視しながらシーズンに突入した印象のある大阪、Pivoを中心に定位置攻撃では一定の効果が出てきている印象があります。一方でこれまでの強みであったセットプレーやトランジションで得点が減少、失点が増加していることもあり、なかなか思うような結果を得られていない状況だと思います。この中断期間を活用し、高橋新監督の考えをチームに浸透できるかに期待したいと思います。
中断明けは勝点で並ぶすみだ、勝点1差で追う湘南との対戦になります。この2試合で2連勝できれば、上位リーグに向けて非常に大きなものになりますが、逆に2連敗してしまうと差を広げられてしまい、上位リーグが苦しくなってきます。この2試合が今シーズンを左右するといっても過言ではない2連戦となります。中断期間でどのような変化が見られるのか、注目したいと思います。
それでは今回は以上になります。また次回のチーム分析をお楽しみに!ありがとうございました!
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