#120 フットサルトランジション 前進

トランジション

みなさんこんにちは。

これまでフットサルトランジションについて解説してきました。

その中でフットサルトランジションの構造は4つに分けて考えることを紹介しました。

  1. トランジションの始まり
  2. オープニング(トランジションの最初のアクション)
  3. 前進/撤退
  4. フィニッシュ

これまではトランジションの始まり、オープニングについて解説してきました。。

今回はトランジションの前進/撤退に関して、今回はトランジション攻撃の「前進」について解説したいと思います。ぜひご覧ください!

トランジションの前進/撤退とは

まずはトランジションの前進/撤退の定義について解説します。明確に定められた定義はありませんが、ここではトランジションオープニングが完了後、守備が撤退するラインまで前に進むまたは後退することを指します。もっと簡単に言えば、オープニング終了からシュート直前までのイメージです。

攻撃側目線でオープニングがうまくできれば、ボールを前方中央方向に運ぶことができる状態になっていると思います。その時にどのようにボールを運ぶことでシュートに繋げるか、どのように撤退することでシュートをさせない、攻撃を遅らせることができるかを解説していきたいと思います。

トランジション 前進

今回はその中でのポジティブトランジションの前進について解説します。トランジション攻撃の前進で重要なことは、以下の通りです。

  1. ボールを中央にする
  2. 両サイドを味方が追い越す

このようにすることで、ピッチを広く使いながら攻撃を進められるようになります。

それではこの2つについて詳細を解説したいと思います。

ボールを中央にする

まず最初はボールを中央にすることです。ボールを中央にすることで、両サイドにパスやドリブルをする選択肢が出てくるため、ピッチを広く使用することができます。

仮に数的有利な状態であると考えると、守備側としては少ない人数で守らなければならないため、攻撃側としてはできるだけピッチを広く使うことができれば守備側としては守りにくくなります。

逆にサイドにボールがある場合は、逆サイドレーンへのパスを限定され、狭い範囲で相手に守備をさせる可能性が出てきます。

トランジション攻撃は攻撃側が有利な状況で進みますから、その有利をより維持し、相手に狭い範囲での守備をさせないようにすることが有効です。

ボールを中央にする方法

ボールを中央にする方法についてですが、オープニングが完了した時点でボールが中央にある場合はそのままドリブルで中央を進むことが理想です。オープニング完了時点でボールがサイドにある場合は、「パス」と「ドリブル」の二つの方法によってボールを中央にすることができます。そのどちらを選ぶかという点については、どちらがボールを速く前に運べるかということです。

どちらがボールを前に運べるかということですが、基本はドリブルが速いと考えて良いと思います。

オープニング完了後にボールを保持している選手は、まずは自分がボールを中央に運ぶことができるかを考えましょう。

一方で、パスが速い場合の可能性としては、味方が中央前方にフリーでいる場合です。その場合はその味方選手にパスをつけることにより前を向き、そのままサイドを追い越していくことでより速く攻撃に繋げることができるでしょう。

どちらが速くボールを中央にした上で前に進めるか、ボールホルダーが瞬時に周囲の状況を確認する必要があります。

両サイドを味方が追い越す

次は両サイドを味方が追い越すことです。

ボールを中央にすることでピッチを幅いっぱいに使うことができますが、それは両サイドに人が配置されている場合のことです。誰も追い越すことができない場合は、チャンスではないわけではありませんが数的有利を作れなかったり、ボールホルダーのドリブルでの突破やシュートしか選択肢がなくなってしまいます。

ですのでオープニングが完了し、ボールを中央にすることができれば両サイドを味方が追い越していきましょう。その時に重要になるのが、中央でボールを運ぶボールホルダーがドリブルの速度を調整して味方が追い越す時間を作ることです。テンポライズとも言われます。

テンポライズをするために重要なことは、後方を含めて周囲の状況を素早く認識することです。少し待てば味方が上がってくることができる状況であればドリブルで運ぶスピードを落とすことが重要です。

ただし、時間を作ると相手が撤退してくる場合には、スピードを上げてすぐにシュートを狙うまたは、トランジション攻撃をやめて定位置攻撃に戻すことも選択肢として持つ必要があります。

味方の上がりを待つ、スピードを上げてシュートを狙う、トランジション攻撃をやめて定位置攻撃に戻す、どの選択肢をするにしても、ボールホルダーが周囲に状況をしっかり確認して判断しましょう。

トランジションの前進 まとめ

今回はトランジションの構造の三つ目、「トランジションの前進/後退」の攻撃局面である前進について解説しました。

フィニッシュに持ち込むまでにボールを前に運ぶ際には、「ボールを中央にする」、「両サイドを味方が追い越す」ことで作り出します。どちらの状況にしても、ボールホルダーが周囲の状況を確認して適切な判断をすることが重要です。

オープニングと同様に一瞬の判断が求められ、判断の遅れや誤りがあればトランジション攻撃ができなくなったり、相手にボールを奪い返されてしまったりする可能性があります。ゆっくり考える時間はありませんので、一瞬の判断が感覚的にできるようにトレーニングを繰り返していきましょう。

それでは今回は以上になります。次回は「撤退」について解説します。ありがとうございました!

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