みなさんこんにちは。
今回はFリーグチーム分析第7弾、7位エスポラーダ北海道です!
これまでのFリーグ分析は以下をご覧ください!
第8節までの戦績
現在エスポラーダ北海道は3勝1分4敗、勝点10で7位となっています。
第1節 | 2022/6/18 | Away | 北海道 | 7○3 | 町田 |
第2節 | 2022/6/26 | Away | 北海道 | 2●3 | 長野 |
第3節 | 2022/7/2 | Home | 北海道 | 3●4 | 名古屋 |
第4節 | 2022/7/10 | Home | 北海道 | 1●4 | 浦安 |
第5節 | 2022/7/15 | Away | 北海道 | 2●7 | すみだ |
第6節 | 2022/7/24 | Home | 北海道 | 1△1 | 湘南 |
第7節 | 2022/8/21 | Away | 北海道 | 4○1 | 大分 |
第8節 | 2022/8/27 | Home | 北海道 | 3○1 | 横浜 |
得点数は横浜と同じでリーグ4位タイの23点、失点数は長野と同じリーグ10位タイの24点です。北海道が1順目に残す相手は北九州、大阪、立川の3チームです。
北海道は2021-2022シーズンは41得点、2020-2021シーズンは49得点、2019-2020シーズンは試合数が33試合で76点でした。1試合平均で考えると今シーズンは得点力が高まっています。開幕戦の町田戦の7点は特に驚きだったと思います。
得点分析
まずは得点についてです。エスポラーダ北海道の得点は23点で、1試合平均2.75点です。
得点パターンの内訳は、定位置攻撃が5点、セットプレーが2点、トランジションが11点、特殊局面が5点となっています。北海道はトランジションでの得点が約半数を占めています。
チーム別のトランジション得点数ですが、リーグ1位の得点数となっています。
チームのスタイルではあると思いますが、北海道はトランジションに力を入れ、そして結果を出しているということがわかります。
また、課題としてはセットプレーでの得点数が少ないことです。
トランジションでの得点は横浜と並んで10位タイで2得点です。トランジションで得点を多く奪えるほどチーム内での規律が整っているチームですから、セットプレーも力を入れれば効果的に得点をあげられる可能性はあると思います。
失点分析
次は失点についてです。総失点は24でリーグ10位タイです。下から4チーム目の失点数になっています。最下位大分に次ぎ、長野と並ぶ失点数になっています。
失点は定位置攻撃、セットプレー、トランジションが同様に7点、特殊局面は3点となっています。
定位置攻撃での失点はリーグ最多タイ、セットプレーでの失点はリーグ2位タイ、トランジションでの失点はリーグ3位タイとなっています。
ただし、開幕戦で町田に勝利した後に4連敗となりましたが、その後3試合は2勝1分、さらに失点は各試合1点ずつの合計3点と、守備が安定してきています。トランジションでの得点を狙うチームでありますので、守備を安定させることが勝点の積み上げには必要です。
トランジション開始地点
北海道はトランジションでの得点が多いということは解説しました。トランジションでの得点11点のうち、ボールを奪った地点を分類しました。
ボールを奪った地点は左サイドに偏っています。意図的なのか、偶然なのかまではわかりませんが、左サイドの方向に守備で誘導しているのかもしれません。北海道が左サイドでボールを奪った際は注目しましょう。
また、自陣でボールを奪って得点に繋げた回数が多くなっています。トランジションでの得点が多いチームですが、自陣に引きこもって守るわけではなく、前から積極的なプレッシングを仕掛けています。その中で自陣でボールを奪った際には人数をかけて速くゴールを目指すということがチーム全体で共有されていることがわかります。
フットサルはピッチが狭いですので、攻め込まれていてもボールを奪えばすぐに得点することも可能です。それを体現してくれるようなチームなのだと思います。
対戦相手別トランジション得点数
北海道はトランジションでは11得点を決めていますが、得点を奪った対戦相手は4チームに絞られています。
町田に4得点、名古屋と横浜に2得点、大分に3得点です。町田はまだ解説していませんが、他の3チームに共通することは、攻撃を強みとするチームだと考えます。名古屋は言うまでもないと思いますが、横浜と大分は総得点のうち40%以上が定位置攻撃です。そのような攻撃を得意とする相手は北海道にとっては相性が良いのかもしれません。
エスポラーダ北海道 今後の注目ポイント
エスポラーダ北海道は、今シーズンは昨シーズンに比べて好成績を残しています。昨シーズンは3勝4分で勝点13と、すでに現時点で勝利数が並んでいます。その要因や今後のポイントを考えてみたいと思います。
新キャプテンの復調
まずは何と言っても元日本代表の室田選手が好調を維持し、活躍していることです。町田から北海道に復帰した昨シーズンは4得点と、満足する結果を出すことはできませんでした。
今シーズンはキャプテンとなり、すでに6得点と、得点ランキング5位につけています。室田選手の仕掛けはなかなか止められず、得点以外でもチャンスを多く作っています。室田選手の復調がチームの得点増加の最大の要因と言えます。
新加入選手の融合
次は今シーズンから新加入の選手が融合し、活躍していることです。今シーズンは仁科選手、本郷選手、小原選手らが新加入しましたが、3選手ともチームにすぐにフィットし、活躍しています。
仁科選手はチーム2位の4得点、本郷選手、小原選手は1点と得点もあげています。本郷選手は小柄ですがFIXOの位置でインターセプトし、北海道が得意なトランジションを多く生み出し、チームのスタイルにもマッチしていると思います。
また、関口選手が名古屋オーシャンズから復帰しました。怪我でプレーはできておりませんが、中断前はベンチ入りしており、中断空けから出場する可能性もあると思います。そうなれば、もっと順位を上げられること可能性もあります。
これまでの成績、今後のポイントとしても、今シーズンの新加入選手の活躍が非常に重要になるでしょう。
セットプレーでの得点
3つ目は、セットプレーでの得点です。現在セットプレーではなかなか得点を奪えていませんが、これが増えてくると上位進出の可能性も出てくると思います。トランジションでの得点を武器に素早くゴールを目指し、それによって獲得したゴール前でのセットプレーにより得点を奪えるか、それが今後上位に進出できるかのポイントになると思います。
まとめ
今回はエスポラーダ北海道を検証しました。
昨シーズンはなんとか入れ替え戦回避をしたチームですが、すでに勝利数は昨シーズンに並び、今後の成績によってはプレーオフ出場も不可能ではない状況だと思います。得意のトランジションに加え、セットプレーでの得点を増やすことが重要です。
北海道が目指すところは、まずは残留、そして可能であればできるだけ上位を目指すというところでしょうか。このままの調子で行けば残留は間違いなく達成できると思います。上位進出となると、トランジションに依存する形では難しく、他の得点源を作る必要があります。次の試合で、今後のシーズンに向けて中断期間どのようにチームづくりをしてきたかがわかるかもしれません。注目したいと思います!
中断空け 北九州vs北海道ポイント
中断空けの試合では、10位ボルクバレット北九州と対戦します。北九州の分析は#34 ボルクバレット北九州分析 得点・失点から考えるボルクバレット北九州で解説していますのでぜひご覧ください。
この試合はロースコアの試合展開になると予想します。
前半での失点が多い北九州は、北海道が得意なトランジションでの失点を減らしたいと考え、リスクをかけすぎない攻撃を仕掛けると考えます。なかなか思い切ってゴール前に進出する機会が少なくなり、前半はお互いに様子を伺う静かな展開になるのではないでしょうか。
試合が大きく動くとすれば後半。ポイントはセットプレーになると思います。お互い開幕から8試合ではセットプレーでの得点は少ないため、どちらが中断期間で改善し、均衡を破れるかの勝負になるかもしれません。
北九州vs北海道は10/22(土)13:00から、北九州市立総合体育館で開催されます。当日は以下のリンクからABEMAでご覧ください!
それでは今回は以上になります!ありがとうございました!次のチームの分析もお楽しみに!
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