#140 Fリーグ2024-2025Div.1前半戦 バサジィ大分

バサジィ大分

みなさんこんにちは。

これまでF1の前半戦のチーム分析を実施しています。今回は第9回、バサジィ大分です。ぜひご覧ください!

以下はこれまでのチーム分析です。併せてご覧ください!

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バサジィ大分 戦績

まず最初は大分の9試合の戦績についてです。大分は3勝1分5敗の勝点10の9位で中断期間に入っています。

日時 相手 H&A スコア
1 2024/06/01 立川アスレティックFC AWAY 2⚫︎3
2 2024/06/09 名古屋オーシャンズ HOME 1⚫︎2
3 2024/06/15 しながわシティ AWAY 0⚫︎6
4 2024/06/23 ヴォスクオーレ仙台 AWAY 7○4
5 2024/06/30 シュライカー大阪 HOME 0⚫︎1
6 2024/07/07 ボルクバレット北九州 AWAY 6○1
7 2024/07/15 Y.S.C.C.横浜 HOME 3○1
8 2024/07/20 フウガドールすみだ AWAY 3△3
9 2024/07/28 湘南ベルマーレ HOME 0⚫︎1

それでは、具体的に得点や失点の傾向について分析していきたいと思います。

バサジィ大分 得点傾向

まずは大分の得点についてです。

大分は9試合で22得点でリーグ7位となっています。内訳としては、定位置攻撃が5点(22.7%)、セットプレーが5点(22.7%)、トランジションが5点(22.7%)、特殊局面が7点(31.8%)となっています。

大分の得点の傾向としては、どの局面でも得点を同じ程度挙げ、バランスの良い得点傾向になっています。とは言え、首位浦安から5位町田までの5チームとは総得点数で大きく離されている状況です。上位争いをする上では得点力の向上は必須であり、何かチームとしての武器を作りたいのではないでしょうか。

具体的な局面ごとの傾向で言えば、定位置攻撃とセットプレーでの得点が上位陣と比べると少ないことが言えます。

定位置攻撃に関しては、リーグ10番目、セットプレーについては6位タイではあるものの浦安、名古屋、町田などの上位陣とは倍以上の差をつけられている結果になっています。セットプレーの得点内訳としては、キックインが4得点、フリーキックが1得点で、コーナーキックでの得点はありません。

また、大分の攻撃の特徴としては、ゴレイロ上原選手を活かした攻撃です。上原選手が持ち上がって攻撃に参加するだけではなく、自らドリブルでゴール前まで運び、シュートを決めてしまうシーンもあります。

このように特殊局面で7得点ですが、GK活用で3得点(うち上原選手が1得点)、パワープレー返しで4得点(うち上原選手が2得点)となり、上原選手は3得点の半数近い得点を挙げています。上原選手の攻撃能力やキックの精度を活かしてうまく得点ができていることがわかります。

また、パワープレーでの得点が0であることは懸念事項であると考えます。これは最終盤でビハインドの場合に逆転が難しいことを指しています。相手にとっても少し安心してプレーすることができますし、大分としても苦手意識があってはなかなかうまくいかない可能性もあります。やはりトップリーグにおいてはパワープレーは必須ですので、勝点を拾うことができれば上位に食い込む可能性は出てくるように思います。

これまでの3シーズンの得点比較については、以下のようになっています。

昨シーズンと比べてそこまで大きな変化はありません。残留争いだった2022-2023シーズンと比較するとどの数値も上昇していますが、昨シーズンで大きな改善ができたものと考えられます。このグラフを見る限りにおいても、特殊局面での得点が高くなってきており、上原選手への依存度も少し高くなっているのではないでしょうか。

バサジィ大分 失点傾向

次に大分の失点についてです。

大分は9試合で22失点で、リーグ5番目に少ない数字となっています。失点の内訳としては、定位置攻撃が5点(22.7%)、セットプレーが4点(18.2%)、トランジションが7点(31.8%)、特殊局面が6点(27.3%)となっています。

大分の失点の傾向としては、まずは全体的に安定しているということです。順位が9位の中で失点数は5位でありあすので、失点数は良好と言えます。その中で局面別に考えた場合には、定位置攻撃とセットプレーの失点が少ない傾向にあり、トランジションの失点が多い傾向にあります。

定位置攻撃が5失点でリーグ3位タイ、セットプレーが4失点でリーグ3位となっています。一方トランジションはリーグ2番目であり、リーグ内でも多い傾向にあります。

しかし、セットプレーの失点については、4失点全てがコーナーキックとなっています。得点傾向でコーナーキックでの得点が0であったと言及しましたが、失点は全てコーナーキックであることを踏まえるとコーナーキックは改善ポイントであると言えるでしょう。

トランジションでの失点が多いということも、定位置攻撃での得点が少ないこととの関係はあると考えます。トランジションでの失点7失点のうち、定位置攻撃からの失点が5点、セットプレーからの失点が1点、トランジションからの失点が1点と、定位置攻撃からボールを奪われて失点するケースが多くなっています。なかなか自分たちが主導権を握ってプレーすることに課題があると考えられます。

ここ3シーズンの傾向を比較します。

これを見ると、昨シーズンから守備の整備を行った結果を今シーズンも継続していることがわかります。若干1試合平均失点数が増加していますが、セットプレーでの失点が減少し、トランジションでの失点が増加しています。とは言え、大分の失点数はリーグ内でも上位陣と同程度となっており、安定した守備が武器であると言えます。

前半戦9試合総括

2022-2023シーズンの残留争いから守備を立て直し、上位リーグ進出となった昨シーズンの大分。今シーズンも守備の部分を重視して今シーズンも戦っていることが伺えます。ただし、今シーズンの順位自体は第9節終了時点で9位と、上位陣とは差が開いている状況です。それでも6位の湘南とは勝点差2ですので、上位リーグ進出はまだまだ圏内と言えます。その大分の今シーズンの戦い方について分析したいと思います。

多用するGK活用

まず今シーズンの大分の最大の特徴としては、上原選手が積極的に攻撃参加するGK活用でしょう。プレス回避時にはサイドに出ることもありますが、持ち上がる場合はセンターレーンを上原選手がドリブルで持ち上がります。

圧巻だったのは北九州戦の得点です。プレスをかけられたと思いきや、相手守備を中央でドリブル突破し、ゴールを決めてしまいました。パスも上手いのでこれを見せられてしまうと、なかなかプレスに行くことができず、割り切って守備ラインを下げざるを得なくなります。

実際にGK活用で3得点を奪っていますし、また相手陣地にボールを前進させることも可能にしているため、大分の重要な戦術と言えます。

安定した守備

大分のベースは安定した守備です。2022-2023シーズンは失点がかなり多く、シーズン途中に就任した狩野監督が2023-2024シーズンに向けてその守備の部分を改善し、失点が大幅に減少しています。そのベースを今シーズンも引き継ぎ、失点数は少なくできています。

マンツーマンでそこまで強いプレスではありませんが、組織的な我慢した守備ができるようになっています。中央を閉めながら距離感を近くしてコンパクトに守れている印象です。相手にボールを保持される時間は長くなっている印象はありますが、それでも定位置守備の失点が少なくなっていることを見ても、安定した守備は大分の強みになっていると言えます。

トランジション守備対応

また、トランジションの守備対応は大分の課題であると考えています。トランジションの中でもフィニッシュ局面でどのように対応するかが定まっていないように見受けられます。

具体的には、守備ラインを下げすぎてしまっていて、誰がボールアタックするのかが明確ではないという点です。GKが出て対応する際にも一瞬タイミングが遅れたり、距離を詰めきれなかったりしている印象があります。定位置攻撃に関してはそこまで得意とするチームではないと思いますので、ボールを奪われてトランジションを受けた際の対応を明確にし、トランジションの失点を減らしていきたいところでしょう。

今後の展望

現在9位の大分、選手はプロ契約でリーグ内では選手の環境は良いと言えます。そう考えた時には、この9位という結果は満足できるものではありません。しながわが今シーズン優勝を狙う戦力を補強していますが、本来であれば名古屋に対応してほしいチームの一つではないでしょうか。

その中で、大分はまずは硬い守備を中心にロースコアでの試合展開を望んでいると思われます。その点については機能していると思われますので、今後はどのように得点を奪うかということにフォーカスしたいところでしょう。具体的には、トランジションと考えます。

大分は安定した守備を武器としていますので、ボールを奪ってどのように攻撃を仕掛けるかという部分を強化したいと考えているはずです。トランジションの得点自体は5位タイですが、もう少し伸ばすことができれば接戦を制する試合も増えてくるのではないでしょうか。

前半戦9試合のうち5敗していますが、そのうち4試合は1点差での敗戦となっています。その差を埋めるためには定位置守備からのトランジション攻撃であると考えます。

まとめ

現在9位の大分、安定した守備を強みとしつつも接戦を制することができずに勝点を重ねられていません。昨シーズンからの継続で守備は安定しているものの、クラブの環境を考慮すると攻撃の部分については少し物足りない部分があるでしょう。そこまで個に特化した選手が多いというわけではないため、グループでの戦いが必要になり、そのためにはボールを奪ってから攻撃に転ずるトランジションの強化が必要であると考えます。献身的な選手が多いので、スタイル的にもマッチするのではないでしょうか。

中断明けは町田、浦安と上位陣との対戦になります。ボールを保持される時間は長くなるかもしれませんが、持ち前の守備で耐えながらトランジションで得点を奪えるかがポイントになると思います。

クラブの環境がリーグ内では恵まれていると思いますので、優勝争いをしてほしいチームです。今シーズンは優勝は現実的ではないかもしれませんが、まずは上位リーグを目指してほしいと個人的には思っています。

それでは今回は以上になります。また次回のチーム分析をお楽しみに!ありがとうございました!

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