みなさんこんにちは。
本日はF1-F2入替戦の第1戦、ボアルース長野対しながわシティの試合が行われ、4-1でしながわシティが勝利しました。
その試合の両チームの戦い方や明日の第2戦の展望について解説したいと思います!
両チームメンバー
ボアルース長野メンバー
1 | GK | 長田 侑大 | 19 | GK | 山口 友輔 |
8 | FP | 田口 友也 | 20 | FP | 増山 太一 |
9 | FP | 田村 佳翔 | 21 | GK | 岡島 工 |
11 | FP | 丸山 裕輝 | 23 | FP | 中嶋 脩太郎 |
12 | FP | 松永 翔 | 39 | FP | 中村 亮太 |
14 | FP | 松原 祥太 | 41 | FP | 米村 尚也 |
16 | FP | 渡辺 大輔 | 81 | FP | 田中 智基 |
以上の14名が登録され、スターティング5にはGKが19山口選手、FPが12松永選手、39中村選手、41米村選手、81田中選手となりました。
しながわシティメンバー
2 | GK | 岩永 汰紀 | 14 | FP | 白方 秀和 |
3 | FP | 荒木 辰文 | 17 | FP | 菅谷 知寿 |
7 | FP | 瀧澤 太将 | 21 | FP | ダニエル ホザ |
8 | FP | 佐藤 建也 | 22 | FP | サカイ ダニエル |
9 | FP | チアゴ セウバック | 29 | FP | 藤川 侑哉 |
10 | FP | 福田 亮 | 32 | GK | 柿原 聡一朗 |
11 | FP | 中村 友亮 | 41 | FP | 丹羽 脩人 |
以上の14名が登録され、スターティング5にはGKが2岩永選手、FPが9チアゴ選手、14白方選手、21ホザ選手、41丹羽選手となりました。
両チームの狙い・戦い方
予想通りの展開になったかもしれませんが、F2王者のしながわがボールを持ち、長野が守るという時間帯が多い試合となりました。
ボアルース長野の基本的な戦い方
攻撃については、39中村選手、16渡辺選手をPivoに配置し、保持をするというよりは長いボールをPivoに配給することで攻撃はシンプルにゴールを目指すという意図があったと思います。また、最後尾でボールを奪われることを避けたいということもその理由であると思われます。
守備については高い位置でボールを奪いたいという意図がありました。ゾーン気味に1列目の選手を前に残し、2列目にカバーリングを残すという形を採用していました。
しながわは個の力が高いため、自陣ゴール前ではなくできるだけ相手陣地でプレーしたいこと、できるだけ相手ゴールに近い位置でボールを奪って得点を奪いたいが狙いではないかと考えられます。
長野の狙い
しながわシティの基本的な戦い方
しながわは1stセットはPivoに9チアゴ選手を置き、14白方選手、21ホザ選手、41丹羽選手を中心に3-1システムを採用していました。2ndセットは基本的には4-0システムを採用し、7瀧澤選手、8佐藤選手、10福田選手、11中村選手、22サカイ選手を中心に出場していました。
3-1と4-0の併用では相手に守備の的を絞らせないことができます。また、3-1が得意な選手、4-0が得意な選手とそれぞれいますので、選手の特徴を最大限に活かすことができます。
3-1システムのセットでは9チアゴ選手の強さを活かし、簡単にパスを預ける形でボールを前進させていました。また、前進後には41丹羽選手の仕掛けや21ホザ選手の左足の強烈なシュートなどが光り、何度も長野ゴールを脅かす展開になりました。
4-0システムのセットでは、4人が近い距離感で配置し、3オンラインを作ることで背後を狙う形が中心となりました。3オンラインを作り、パスされた後にはその中央の選手が次に間のサポートを作る形です。
F1には4-0でプレーするチームはそこまで多くはありませんから、長野はこの攻撃になかなか対応ができていなかった印象があります。また、最後尾でパスを回すだけではなく11中村選手の背後へのランニングが非常に効果的で、長野は守りづらかったように思います。
また、守備はマンツーマンベースで時よりマーク交換を実施する方法を採用していました。おそらく、守備者の前側を抜けた相手に対してはマンツーマンでついていき、外側を抜ける相手に対しては受け渡しを実施する形です。ライン間を使われないようにしながら、可能な限りプレスラインを前に維持する形です。守備のズレを最小限にしながらできるだけ高い位置でプレスができるようにしたい意図であると考えます。
しながわの狙い
しながわのフィニッシュ局面
冒頭に述べましたように、基本的にはしながわがボールを持ち、長野が守る時間が多くなりました。
長野が良い守備でしながわに前進させない時間帯はありましたが、しながわが相手陣地まで前進したときには高確率でフィニッシュまで、しかも枠内にシュートを打つ展開が多くなりました。
しながわのフィニッシュの形について解説したいと思います。
サイドでの1対1
まずしながわのフィニッシュのパターンはサイドでの1対1です。14白方選手の1得点目もそうですが、41丹羽選手や7瀧澤選手の仕掛けが非常に脅威で、多くのチャンスを作っていました。
1点目のポイントとしては、逆サイドの選手がセカンドポストまで侵入してきたことです。
サイドで1対1を仕掛けているときには、Pivoの選手がセカンドポストに侵入することが多いですが、このシーンでは逆サイドから14白方選手が侵入しました。9チアゴ選手がPivoの位置にいたことでFixoの選手が1対1のカバーに出られなかったこと、14白方選手が相手の死角からセカンドポストに侵入したことが1点目のポイントだったと思います。
Pivo攻撃
2つ目はPivo攻撃です。9チアゴ選手がいる場合、9チアゴ選手を使った場合には自身で勝負をする場合と味方選手を活用するシーンの両方が見られました。特に21ホザ選手とのコンビネーションは脅威だったと思います。
2ndセットで本職のPivoがいない場合は10福田選手や22サカイ選手が偽Pivoとしてサイドの深い位置にいて起点になることがあり、22サカイ選手はターンシュートでチャンスも作っていました。
基本的には選手の個性を活かしたシンプルな1対1とPivo攻撃でしながわはチャンスを多く作っていました。
パワープレー攻防
長野は前半の5ファウルになった後と1-4とビハインドになった段階でパワープレーを実施しました。明日の入れ替え戦もパワープレーの時間は長くなる可能性が高いと思いますので、その点についても解説したいと思います。
長野のパワープレー
長野のパワープレーのメンバーは41米村選手、20増山選手、9田村選手、8田口選手、81田中選手の5名です。
41米村選手を頂点に、右サイドに左利きの8田口選手、81田中選手、左サイドに右利きの20増山選手、9田村選手を配置しています。両方の角にパスが入ったときには後方にいる選手が中央でパスラインを作りながら侵入し、2人が入れ替わる形をとっています。
長野の狙いとしては、角から角へのパスと、少しずらして米村選手のシュートという形がメインだと考えます。
角から角へのパスについては基本的に右サイドからのパスが多くなります。田中選手のパス技術と、田村選手の得点への嗅覚を活かす形だと思います。
米村選手のシュートの一例ですがシンプルに外側からシュートを打つシーンが多くあります。また、他の事例では左サイドに広がった米村選手が1対1で仕掛けるシーンもあります。形は複数ありますが、米村選手のドリブルからのシュートは長野の得点源です。
しながわのパワープレー守備
しながわは中継での説明もあったように、もともと長い時間パワープレーを受ける想定で準備されていたこともあり、多くの選手が出場して守ることになりました。
守備ラインを押し上げるプレス
配置は1-2-1のダイヤモンド型で、守備の1stラインは15m程度に設定しており、比較的高い印象でした。これは前からボールを奪いに行きたいという意思表示だったと思います。
しかしながら、前からのプレスは少し機能していなかったのではないかと考えています。原因としては最初にプレスをかける人がサイドだったことではないかと考えています。
中央の選手がプレスを開始すれば、サイドに出たときに中央の選手が逆サイドのパスラインを限定しながら守備ラインを上げ、相手に良い状態を作らせないことも可能かと思います。
サイドでプレスをかけ始めるよりも中央でプレスをかけ始める方が、逆サイドの選手が準備する時間がありますので、継続してプレスをかけることが可能になったかもしれないと考えます。
しながわの奪い所の狙い
しながわはは守備ラインを押し上げることを1つの狙いとしていましたが、もう1つボールを奪う狙いが見えました。
それは、角にボールが入ったときに米村選手への折り返しのパスを奪うというものです。
奪えるシーンはなかったように思いますが、長野が縦にあてた時には中央に侵入していくことを活かし、Fixoが良いプレスができたときにはこのパスラインを狙うシーンは多くあったように思います。
第2戦の展望
明日第2戦が実施されますが、長野は3点差以上での勝利が必要となります。そう考えたときには、しながわ岡山監督がインタビューで話されていた通り、キックオフからパワープレーを行う可能性も十分に考えられます。
よって第2戦の注目ポイントとしては、長野のパワープレーとしながわの対抗であると考えています。長野は本日パワープレーで得点を取ることはできませんでした。高いラインで守るしながわに対してどのような修正がされるかがポイントです。
一方しながわは、3点のリードがある状態で高い守備ラインを維持するのか、守備ラインを上げていくのかがポイントになります。しながわは守り方を変更するのか、それとも同じ形で対抗するのか、そこも注目ポイントになります。
また、しながわは長野がパワープレーを仕掛けてからはボール保持もなかなかできない時間帯が続きました。仮に40分間パワープレーを実施されると考えたときに、自分たちがボールを保持する時間帯を作りたいはずです。その点は間違いなく修正してくると思います。
それでは今回は以上になります。長野は昨年度逆転で残留を勝ち取りました。お互いにその経験があるからこそ、3点差があるとは言え第2戦がどのようになるかはわかりません。
ぜひこの両チームの戦いを観戦いただければと思います!
それでは今回は以上になります。ありがとうございました!!
コメント