みなさんこんにちは。
現在F2のチーム分析を行っています。






今回は第7弾、6位となった広島エフ・ドゥです。ぜひご覧ください!
戦績
広島エフ・ドゥは、全16試合を6勝1分9敗の勝点19、得点47、失点58の成績でシーズンを終了しました。
節 | 日付 | Home Away | 相手 | スコア |
1 | 2023/06/11 | HOME | ヴォスクオーレ仙台 | 2⚫︎3 |
2 | 2023/06/17 | AWAY | ポルセイド浜田 | 3△3 |
3 | 2023/06/24 | HOME | ヴィンセドール白山 | 3○1 |
4 | 2023/07/02 | HOME | ミラクルスマイル新居浜 | 8○2 |
6 | 2023/07/15 | HOME | ボアルース長野 | 3⚫︎5 |
7 | 2023/07/23 | AWAY | アグレミーナ浜松 | 1⚫︎5 |
8 | 2023/08/05 | HOME | リガーレヴィア葛飾 | 4○2 |
9 | 2023/09/10 | AWAY | マルバ水戸FC | 1⚫︎3 |
10 | 2023/09/08 | AWAY | ヴォスクオーレ仙台 | 1⚫︎7 |
11 | 2023/09/24 | HOME | ポルセイド浜田 | 2⚫︎3 |
12 | 2023/10/22 | AWAY | ヴィンセドール白山 | 4⚫︎5 |
13 | 2023/10/15 | AWAY | ミラクルスマイル新居浜 | 4○2 |
15 | 2023/11/12 | AWAY | ボアルース長野 | 1⚫︎8 |
16 | 2023/12/02 | HOME | アグレミーナ浜松 | 2⚫︎6 |
17 | 2023/12/10 | AWAY | リガーレヴィア葛飾 | 3○2 |
18 | 2023/12/24 | HOME | マルバ水戸FC | 5○1 |
今シーズンの広島は、昨シーズンの5位勝点23から少し成績を落とし、6位勝点19でシーズンを終えることになりました。シーズン前の主力の退団は少なからず影響はあったと思われます。あしざるFCで活躍する水田選手、佐々木選手、小島選手の3名が退団し、新後選手、武田選手、寺本選手が引退と、主力でプレーしてきた選手が抜けることはチームにとって非常に苦しいスタートを強いられたのではないでしょうか。
また、守備において大量失点をしてしまう試合が多く発生しています。5失点以上の試合が6試合あり、逆に5得点以上の試合が2試合であることを考えると、大量失点は避けたかったところでしょう。
それでは今シーズンのより詳細な特徴解説したいと思います。
得失点傾向
それでは、広島エフ・ドゥの1年間の得失点傾向について解説したいと思います。まずは得点傾向です。
得点傾向
広島の得点数はリーグ6位の47で、定位置攻撃が20、セットプレーが6、トランジションが13、特殊局面が8となっています。
広島の得点の特徴としては、定位置攻撃での得点が多く、セットプレーでの得点が少ないということです。
定位置攻撃に関しては、仙台と葛飾と並んでリーグ2位タイの数字となっています。定位置攻撃での得点数は、大野選手が6点、宮原選手が4点、岩田選手が3点と今シーズン主力としてチームを引っ張る選手が個の力もあって得点を重ねる結果になっています。
セットプレーに関しては、リーグで3番目に少ない6得点です。中でも、コーナーキックに関してはリーグで最小の1得点です。
コーナーキックは再現性が非常に高い局面になりますので、セットプレーの中でも得点を増やしたい局面だったと思われます。
また、広島の特徴としては、GK活用を積極的に使うチームであるということです。
F2全体の分析でも記載している通り、F1とF2の大きな違いの一つがGK活用の使用頻度です。F1は非常に多くのチームが積極的にGKが相手陣地まで侵入して攻撃参加するのに対し、F2ではあまり見られません。その中で、広島は茂呂選手が積極的に攻撃参加し、さらに得点も生み出しているということが特徴と言えるでしょう。
失点傾向
広島の失点数はリーグ6位の58で、定位置攻撃が26、セットプレーが12、トランジションが12、特殊局面が8となっています。
広島の特徴としては、定位置攻撃とセットプレーが多く、トランジションでの失点が少し少なくなっていることです。
定位置攻撃、セットプレーともにリーグで2番目に多くなっています。セットプレーに関してはコーナーキックの失点は3点と多くなく、どちらかと言えばキックインでの失点が5点と多くなっています。
セットプレーでの得点が多いチームは、セットプレーのトレーニングを多く積むため、守備に関しても成熟し、失点も少なくなる傾向があります。しかし広島はセットプレーの得点、失点ともに少ない数字となっており、その理由は不明です。考えられる要因としては、攻撃のセットプレーの回数をなかなか確保できていない等でしょうか。
トランジションでの失点が少ないという点については、定位置攻撃得点が多いことと相関があります。定位置攻撃でシュートに行く回数が多かったり、奪われ方が良かったり、奪われた後の対応がよかったりすることが要因となっていると考えられます。
これらの点を踏まえたときには、広島は全体的に攻撃のトレーニングを重点的に実施していることが想像できます。F2はどちらかと言えば失点をどう防ぐかが重要な要素と考えますが、クラブが攻撃的なフットサルを目指そうという考えを持っているのではないでしょうか。
まとめ
今回はF2リーグで7位となった広島エフ・ドゥについて分析しました。
今シーズン開幕前に主力選手が多く退団、引退してしまいまた新たなスタートになったと思われます。定位置攻撃を重点的にトレーニングしていると見られ、より攻撃的なフットサルを目指しているものと考えられます。以前解説したように、F2で順位を上げるための鍵は守備です。
昨シーズンも中位であったことから短期的に順位を上げるために守備やトランジション、セットプレーにフォーカスして戦えばもしかしたらもう少し勝点を重ねられていたかもしれません。しかしそうではなく、長期的な目線やクラブとして目指すフットサルが攻撃的なものであり、それを追い求めるためのシーズンだったのではないでしょうか。その攻撃の部分がある程度構築されれば、より現実的に勝点を重ねられるポイントに着手することも考えられます。加藤監督はまだ20代と若い監督ですので、それを見据えて長期政権になるかもしれません。広島は長い目線で注目したいチームだと思います。
それでは今回は以上になります。ありがとうございました!
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