#112 Fリーグ2023-2024 ディビジョン1-2 入替戦展望

Fリーグ

みなさんこんにちは。

今週末、今シーズン最後のFリーグの試合、Fリーグ2023-2024 ディビジョン1-2 入替戦が開催されます。

F1で12位のエスポラーダ北海道とF2で1位のヴォスクオーレ仙台が対戦します。来シーズンをどちらがF1で戦うのか、天国と地獄を分けるこの試合の展望を解説したいと思います。ぜひご覧ください!

エスポラーダ北海道の特徴

まずはエスポラーダ北海道についてです。

北海道は開幕5連敗と苦しいスタートとなり、ファイナルシーズンも含めて10試合勝利がない状態で入替戦を迎えています。非常に苦しいシーズンであったことは間違いないですが、序盤に大量失点していたことから改善され、終盤はそこまで試合が崩れることはなくなっています。勝利がないという点ではチーム状態が良いとは言えないと思いますが、そこまで悲観せずにこの入替戦を迎えているのではないでしょうか。

それでは、北海道の特徴について簡単に解説します。

エスポラーダ北海道 得点傾向

まずは得点傾向です。今シーズンの北海道は、ファイナルシーズンも含めて27試合で合計56得点で、定位置攻撃が13点、セットプレーが12点、トランジションが16点、特殊局面が15点になっています。

今シーズンのF1全体の得点傾向とほぼ同様ですが、北海道の強みはトランジションといえます。特に室田選手がボールを奪った時には1人で直接ゴールまで向かうことができますので、非常に脅威になっています。

また、室田選手は17得点を挙げ、チームのかなり多くの得点を生み出しています。

誰が見ても感じることではありますが、キーとなる選手は室田選手で、どれだけ室田選手が決定的な仕事ができるかという点がこの試合を大きく左右するでしょう。

また、経験豊富な水上選手にも注目です。セグンドでの得点が多く、ゴールへの嗅覚が非常に優れた選手です。チームへの想いも相当強いでしょうから、大きな仕事をしそうな予感がしています。

エスポラーダ北海道 失点傾向

次は失点傾向です。今シーズンの北海道は、ファイナルシーズンも含めて27試合で合計99失点で、定位置攻撃が34点、セットプレーが19点、トランジションが24点、特殊局面が22点になっています。

失点に関してもリーグ全体とそこまで大きく変動はないですが、定位置攻撃での失点が多くなっています。もともとボールを握って戦うチームではありませんので多少は仕方ない部分はあると思いますが今シーズンは定位置守備からトランジションにうまく持ち込めなかったことが苦戦の要因だったのではないでしょうか。

北海道には経験豊富なゴレイロ関口選手がおり、名古屋で常にプレッシャーと闘ってきましたので、大舞台で気負いするようなことはないでしょう。プレッシャーの種類は違うかもしれませんが、経験豊富なゴレイロの存在はこの短期決戦では大きな強みと言えます。最初の大きなピンチを防ぐことができれば、北海道のペースで試合が進むことも考えられます。

ヴォスクオーレ仙台の特徴

次にヴォスクオーレ仙台についてです。

仙台は長野との熾烈な昇格争いを制し、入替戦への挑戦権を獲得しました。序盤は圧倒的な強さで仙台が優勝かと思われたシーズンでしたが、第12節に長野に敗れ、第13節に浜松と引き分けたことで一気に状況がわからなくなりました。結局最終節まで優勝争いがもつれ、引き分け以下で2位になってしまうプレッシャーの中で勝利し、優勝を勝ち取っています。優勝して迎える入替戦なので、チームの雰囲気も良いでしょう。

それでは、仙台の特徴について簡単に解説します。今回は簡単に解説しますが、詳細をご覧になりたい方は以下で詳しく解説しておりますので、ぜひこちらも併せてご覧ください!

ヴォスクオーレ仙台 得点傾向

まずは得点傾向です。今シーズンの仙台は、16試合で合計66得点で、定位置攻撃が20点、セットプレーが16点、トランジションが22点、特殊局面が8点になっています。

仙台もリーグ全体の傾向と大きな違いはありませんが、意外なことに定位置攻撃での得点が多くないという結果になっています。優勝したチームには珍しい傾向でしょう。

仙台の強みはセットプレーとトランジションです。この2つの局面で6割近い得点を挙げていますので、注目したいポイントと言えます。

個人の得点者としては、丸山選手や渡邊選手、藤山選手、森村選手、平澤選手が多くの得点を挙げています。

個で勝負できる選手もいるため、F1チームにどれだけ勝負できるかもポイントです。中でも、渡邊選手は長く仙台に在籍しており、チームを精神的にも引っ張る存在だと思いますので注目選手の1人でしょう。

ヴォスクオーレ仙台 失点傾向

次は失点傾向です。今シーズンの仙台は、16試合で合計32失点で、定位置攻撃が17点、セットプレーが4点、トランジションが4点、特殊局面が7点になっています。

仙台の失点傾向としては、リーグの傾向とは大きく異なります。失点割合として半数以上が定位置攻撃となっています。

ただし、定位置攻撃の失点の数字がリーグの中で多いわけではありませんので、仙台の大きな特徴はセットプレーとトランジションの失点が少ないということでしょう。4試合に1点しかセットプレーやトランジションでの失点をしていません。首位を走っていた仙台を相手にした際には、相手チームはセットプレーやトランジションで得点を奪って勝機を狙うのが一般的でしょう。それでも相手に得点を奪わせなかったことが、仙台が今シーズン非常に注力した局面だったことが想像できます。

また、ゴレイロの税田選手も経験がある選手です。今シーズン途中の大怪我を乗り越えてプレーしていますので、いろいろな想いもあるでしょう。最後尾からチームを引っ張ってくれるのではないでしょうか。

入替戦の展望

両チームの今シーズンの特徴について解説しましたが、入替戦の展望について解説したいと思います。ポイントは3つと考えています。

ともにトランジションに特徴を持つチーム

北海道と仙台は、ともにトランジションに特徴を持つチームです。お互いに自分たちがボールを握ることで強みを発揮するというよりは、安定した守備からカウンターを狙いたいと考えていると思います。同じような特徴を持つチームの試合になりますので、特に第1戦はお互いに相手の様子を伺い合う試合展開になると予想します。また、どちらかと言えば北海道がボールを持つ展開になるでしょう。仙台の方がより北海道をリスペクトして受けに回る試合を望むのではないでしょうか。

どちらが先制点を奪うか

どちらが先制点を奪うかは非常に重要なポイントです。先に得点を奪えたチームは、自分たちの良さを出しやすくなるためです。トランジションに強みを持つチームは、先制点を奪われると攻撃に出なければならず、自分たちの強みと少し違う方向の試合運びになる可能性があります。

ただし、2戦ありますので、1戦目は先制点を奪われたチームもそこまでリスクをかけない試合をするでしょう。その意味でも、第1戦はロースコア、第2戦はリスクをかけて大味な試合になる可能性があります。

チームを支えるベテランの力

入替戦はリーグ戦と異なり、非常に大きなプレッシャーがかかると思います。普段のトレーニングや試合でできることも、できなくなる可能性もあるでしょう。その中で経験のある選手がチームを支えることができるかは非常に大きなポイント言えるでしょう。

北海道であれば室田選手や水上選手、鈴木選手、関口選手、仙台であれば渡邉選手や今井選手、税田選手、平澤選手でしょうか。経験という点では長年F1で闘ってきた北海道の方が優勢でしょう。

この2試合で両チームの運命が大きく変わります。今シーズンのFリーグの最後の試合でで、今シーズンを締めくくる素晴らしい試合になると思います。その熱い2試合をぜひご覧いただければと思います。

エラー | ABEMA

それでは今回は以上になります。両チームの健闘を祈ります。ありがとうございました!

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