#108 Fリーグ2023-2024Div.2チーム分析 ヴィンセドール白山

ヴィンセドール白山

みなさんこんにちは。

現在F2のチーム分析を行っています。

今回は第4弾、7位となったヴィンセドール白山です。ぜひご覧ください!

戦績

ヴィンセドール白山は、全16試合を4勝2分10敗の勝点14、得点48、失点60の成績でシーズンを終了しました。

日付 Home Away 相手 スコア
1 2023/06/04 AWAY ポルセイド浜田 2△2
2 2023/06/18 HOME ミラクルスマイル新居浜 2⚫︎3
3 2023/06/24 AWAY 広島エフ・ドゥ 1⚫︎3
5 2023/07/09 AWAY ボアルース長野 2⚫︎5
6 2023/07/16 HOME アグレミーナ浜松 1⚫︎2
7 2023/07/22 AWAY リガーレヴィア葛飾 2⚫︎6
8 2023/07/30 HOME マルバ水戸FC 1⚫︎2
9 2023/08/11 AWAY ヴォスクオーレ仙台 2⚫︎5
10 2023/08/27 HOME ポルセイド浜田 7○1
11 2023/09/18 AWAY ミラクルスマイル新居浜 10○2
12 2023/10/22 HOME 広島エフ・ドゥ 5○4
14 2023/11/05 HOME ボアルース長野 3⚫︎11
15 2023/11/18 AWAY アグレミーナ浜松 3△3
16 2023/12/04 HOME リガーレヴィア葛飾 3⚫︎6
17 2023/12/11 AWAY マルバ水戸FC 3○0
18 2023/12/24 HOME ヴォスクオーレ仙台 1⚫︎5

今シーズンの白山は、前半戦と後半戦で大きく異なる結果になりました。前半戦9試合では勝利がなく、2節からは7連敗という状況になっていました。それでも後半戦は3連勝で始まり、最終的には4勝1分3敗と勝ち越し、7位でリーグ戦を終了しています。その要因としては、今シーズン開幕前の主力選手の退団が大きな影響を与えたのではないでしょうか。

昨シーズンで永田選手や世古選手など主力としてプレーしてきた選手や若手選手が退団し、登録メンバーも少ない状況になり、チームを再構築する必要があったことが想像できます。そのため、シーズン序盤に敗戦が続いた要因であったと考えられます。

一方で、後半の復調の要因は、前半戦によってチームのベースが整えられたこと、得点が大きく増加したことが挙げられます。特に奥選手が後半戦にゴールを量産し、チームの勝利に貢献しています。今シーズンにサッカーから転向した奥選手ですが、半年間でフットサルに適応し、その能力を発揮したことも可能性として挙げられます。

得失点傾向

それでは、ヴィンセドール白山の1年間の得失点傾向について解説したいと思います。まずは得点傾向です。

得点傾向

白山の得点数はリーグ5位の48で、定位置攻撃が16、セットプレーが13、トランジションが12、特殊局面が7となっています。

白山の得点の特徴としては、リーグ全体の傾向から考えるとセットプレーが多く、トランジションが少ないことが言えます。セットプレーはリーグ2位タイ、トランジションはリーグ7位となっています。

ただし、セットプレーに関しては、約半数の6得点が奥選手の得点となっています。

後述しますが、セットプレーでの失点数がリーグ内で少し多い傾向にあることから、優れたフィニッシャーの存在がこの結果をもたらしていると言って良いでしょう。

また、前半戦と後半戦の得点数の変化が非常に大きくなっています。

局面 前半戦 後半戦
定位置攻撃 5 11
セットプレー 4 9
トランジション 2 10
特殊局面 2 5
合計 13 35

全局面で後半戦は前半戦の2倍以上の得点を挙げています。特にトランジションは2点から10点と大きく変化し、後半戦に復調した要因はトランジションが大きな要素であったのではないでしょうか。

得点者個人に目を向けると、奥選手が19得点でリーグ内得点ランキング2位になっています。チーム内では圧倒的1位です。

チーム内2位の選手は5得点であったことを考えると、かなりの得点力を見せ、間違いなく奥選手がチームのキープレーヤーでしょう。しかも前半戦は4得点、後半戦は15得点と、後半戦の復調の立役者だと言えます。

また、奥選手と三上選手のコンビネーションも白山の強みの一つです。奥選手の19得点中6アシストが三上選手、三上選手の4得点中3アシストが奥選手となっており、この2人が生み出す攻撃が白山の強みとなっています。

失点傾向

白山の失点数はリーグ7位の60で、定位置攻撃が19、セットプレーが11、トランジションが23、特殊局面7がとなっています。

白山の特徴としては、トランジションでの失点が多いことです。トランジションでの失点数はリーグ最多の23となっています。

この数字は前半戦11、後半戦12と通年で重ねているものであるため、白山の課題であると言えます。

また、得点と同様に前半戦と後半戦の失点数を比較します。

局面 前半戦 後半戦
定位置攻撃 9 10
セットプレー 4 7
トランジション 11 12
特殊局面 4 3
合計 28 32

前半戦と後半戦を比較し、後半戦に急増した得点数とは異なり、失点数に大きな変動はありません。むしろ、復調した後半戦の方が総失点数は増加しています。つまり、前半戦と後半戦では守備面では大きな変化があったわけではなく、攻撃面については変化が発生したものと考えられます。

まとめ

今回はF2リーグで7位となったヴィンセドール白山について分析しました。

白山はシーズン序盤かなり苦しみながらも、後半戦には復調し、7位でリーグ戦を終了しています。後半戦に復調した要因としては、「奥選手のフットサルへの適応」と「奥選手を活かす味方のプレーの習熟」ではないかと考えています。

失点に大きな変動はなく、得点が急増しましたが、その増加分の多くは奥選手の得点となっています。つまり、奥選手自身のプレーとそれを活かす周りの選手の連携が深まってきたことが今シーズンの収穫だったのではないでしょうか。トランジションはリーグ最多失点で、セットプレーもリーグ内では比較的失点数が多い傾向にありますが、再現性の高い局面での失点が多いことからはその部分が急激に向上したとは考えづらく、スペシャルな選手の特徴をうまく活用できた後半戦だったのではないでしょうか。

来シーズンの順位を上げるためには、セットプレーやトランジションでの失点を減らすことが必要であると考えます。攻撃の部分では成果が出たと思われますので、来シーズンはさらにフットサルの理解と再現性の高いセットプレーやトランジションの守備に注力される可能性があると思っています。

それでは今回は以上になります。ありがとうございました!

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