みなさんこんにちは。
現在F2のチーム分析を行っています。
今回は第5弾、惜しくも2位となったボアルース長野です。ぜひご覧ください!
戦績
ボアルース長野は、全16試合を13勝2分1敗の勝点41、得点83、失点32の成績でシーズンを終了しました。
節 | 日付 | Home Away | 相手 | スコア |
1 | 2023/06/11 | HOME | リガーレヴィア葛飾 | 4○2 |
2 | 2023/06/18 | AWAY | マルバ水戸FC | 2△2 |
3 | 2023/06/25 | HOME | ヴォスクオーレ仙台 | 1⚫︎2 |
4 | 2023/07/02 | AWAY | ポルセイド浜田 | 6○4 |
5 | 2023/07/09 | HOME | ヴィンセドール白山 | 5○2 |
6 | 2023/07/15 | AWAY | 広島エフ・ドゥ | 5○3 |
8 | 2023/08/06 | HOME | ミラクルスマイル新居浜 | 12○0 |
9 | 2023/08/19 | AWAY | アグレミーナ浜松 | 5○2 |
10 | 2023/09/09 | AWAY | リガーレヴィア葛飾 | 4△4 |
11 | 2023/09/22 | HOME | マルバ水戸FC | 4○2 |
12 | 2023/10/21 | AWAY | ヴォスクオーレ仙台 | 4○1 |
13 | 2023/10/28 | HOME | ポルセイド浜田 | 4○1 |
14 | 2023/11/05 | AWAY | ヴィンセドール白山 | 11○3 |
15 | 2023/11/12 | HOME | 広島エフ・ドゥ | 8○1 |
17 | 2023/12/09 | AWAY | ミラクルスマイル新居浜 | 3○2 |
18 | 2023/12/23 | HOME | アグレミーナ浜松 | 5○1 |
今シーズンの長野は、攻撃力が爆発するシーズンになりました。得点がリーグ最多の83で、得点数2位の仙台が66点、3位の葛飾が60点と、圧倒的な得点力を見せつけています。それでも優勝には勝点2届かず、悔しさが残る結果になったと思います。やはり引き分けとなった2節の水戸戦、10節の葛飾戦が悔やまれるでしょう。結果論にはなりますが、この試合のどちらかを勝利できていれば得失点差で仙台を上回り優勝を勝ち取ることができています。
昨シーズンからは主力を含めて多くの選手が退団し、補強はシーズン途中に加入した上林選手を含めて4名になりましたが、今シーズン加入した選手が主力としてフィットし、活躍を見せたシーズンだったと思います。それでは今シーズンのより詳細な特徴と、長野に関しては昨シーズンとの比較も含めて解説したいと思います。
得失点傾向
それでは、ボアルース長野の1年間の得失点傾向について解説したいと思います。まずは得点傾向です。
得点傾向
長野の得点数はリーグ1位の83で、定位置攻撃が36、セットプレーが12、トランジションが20、特殊局面が14となっています。
長野の得点の特徴としては、どの局面においてもトップクラスの得点数となっていますが、その中でも定位置攻撃での得点数36で、2番目に多い仙台と広島が20ですので、定位置攻撃での得点がリーグ内で圧倒的な数字になっています。このことから、長野はボールを自分たちで保持して試合を進めることが多かったと考えられます。
また、1stセットを構成した上林選手、渡辺選手、岡本選手、米村選手の4名については全員が2桁得点をマークし、どこからでも得点が奪える非常に脅威になったセットではないでしょうか。
また、昨シーズンとの比較すると、昨シーズンは4局面ほぼ均等に得点を挙げる結果となっていました。今シーズンは定位置攻撃での得点が増加し、その他の3局面はまた均等になっています。
昨シーズンと今シーズンではリーグ内の位置づけが真逆で、戦い方の違いに戸惑うことも想定されましたが、昨シーズンの特徴は踏襲しつつ、時間が増えた定位置攻撃の状況で得点を重ねることができ、全体を通してそのギャップにうまく適応ができたシーズンになったのではないでしょうか。
また、特殊局面の得点の中身については昨シーズンと大きく変わっています。
昨シーズンは87.5%がパワープレーでの得点に対し、今シーズンは92.9%がパワープレー返しでの得点となっており、パワープレーでの得点はありません。こちらも予想していた通り、パワープレーをする機会はほとんどありませんでしたが、逆にパワープレー返しで安定した守備を見せていたということがわかります。この点に関しても、昨シーズンとの違いにうまく適応した内容と言えるでしょう。
失点傾向
長野の失点数はリーグ1位の32で、定位置攻撃が12、セットプレーが5、トランジションが9、特殊局面が6となっています。
長野の特徴としては、どの局面もリーグ内でかなり少なく、大きな特徴と言えるものはないと考えます。全体的に守備が安定したシーズンを戦えたのではないかと思います。
昨シーズンの傾向との比較としては、大きな変動はなく、若干セットプレーでの失点割合が減少し、トランジションでの失点割合が増加しています。
ボールを持つ状況になったことで少しトランジションでの失点割合は増加していますが、守備に関しても昨シーズンの特徴を踏襲し、昨シーズンから継続的な強化ができているものと考えられます。
まとめ
今回はF2リーグで2位となったボアルース長野について分析しました。
基本的には昨シーズンまでのF1時代と大きな特徴の変更はなく、原則昨シーズンの特徴を踏襲したシーズンとなっています。ただし、F1での残留争いとF2での優勝争いでは戦い方や相手チームの対応が大きく異なり、真逆の立場になります。そのギャップに対しても大きく苦しむことなく戦えたことが、定位置攻撃での圧倒的な得点力に現れたのではないでしょうか。
来シーズンについても、優勝の筆頭候補になると思われます。悲願のF1復帰を果たすことができるのか、選手の補強はあるのかなど、注目していきたいと思います。
それでは今回は以上になります。ありがとうございました!
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