#25 フットサルアジアカップ 日本vsサウジアラビア

アジアカップ2022

みなさんこんにちは。

フットサルアジアカップが開幕しました。日本代表は2014年大会以来の優勝を目指していますが、グループリーグ初戦で引いて守るサウジアラビアを崩せず、1-2で敗戦となりました。

悔しい敗戦となりましたが、その日本代表の初戦について解説していきたいと思います。

日本代表メンバー

スターティング5

GK 2 黒本 ギレルメ 立川アスレティックFC
FIXO 5 オリベイラ・アルトゥール 名古屋オーシャンズ
ALA 6 吉川 智貴 名古屋オーシャンズ
PIVO 9 平田 ネトアントニオマサノリ 名古屋オーシャンズ
ALA 10 クレパウジ・ヴィニシウス ペスカドーラ町田

控え選手

GK 1 ピレス・イゴール バルドラール浦安
ALA 3 水谷 颯真 名古屋オーシャンズ
ALA/FIXO 4 石田 健太郎 バルドラール浦安
ALA 7 金澤 空 立川アスレティックFC
ALA/FIXO 8 上村 充哉 立川アスレティックFC
PIVO 11 清水 和也 フウガドールすみだ
ALA 12 原田 快 FCバルセロナB
ALA/PIVO 13 長坂 拓海 バルドラール浦安
FIXO 14 内村 俊太 湘南ベルマーレ

シュートスタッツ

日本 サウジアラビア
35 シュート数 9
20 枠内 5
15 枠外 4

サウジアラビアのシュート数9本に対して、日本は約4倍の35本のシュートを放ちました。枠内はサウジアラビアが5本、日本が20本です。サウジアラビアはほとんどないチャンスを確実に決め切り、逆に日本は決めることができなかったという試合になりました。

局面別のシュート内訳は以下の通りです。

 

日本は圧倒的にボールを保持していましたが、定位置攻撃では枠内にあまりシュートを打てていない結果になっています。セットプレーではチャンスを多く作っていましたが、相手GKの好守にはばまれました。

逆にサウジアラビアは定位置攻撃でのシュートはありません。なお、ここではGKが上がってきて攻撃に参加する状況は特殊局面に含めています。2失点はGKが上がってきてパワープレーでしたので、サウジアラビアはGK活用以外に攻め手がなかったと考えます。セットプレーでも枠内に飛ばせていませんし、本当に少ないチャンスをものにした試合だったと言えます。

日本の戦い方

日本はPIVOの平田選手または清水選手のどちらかは起用し、3-1システムを採用し、失点した時間帯以外はほぼボールを保持し、サウジアラビア陣内で試合を進めました。

前半はサウジアラビアのゾーンで守るハーフディフェンスに対してなかなか侵入できず、いつもないミスも目立っていましたが、ハーフタイムやタイムアウトで日本は修正をしてきました。

ラインカット・PIVO活用・セグンド

日本は前半からラインカットを使用し、相手守備の1列目、特にPIVOの選手に圧力をかけていました。

しかし、相手の守るゾーンの外で3人が位置していることが多く、ゾーンに対応されていました。

サウジアラビアはゾーンで守りますが、PIVOは中央からあまり流れず、サイドにボールがある際にはALAの選手が対応する形をとっていました。20mの飛ばしのパスを入れたときに守備1列目が3人並ぶ傾向を利用し、ラインカットした選手がそのままゴール前に侵入するように修正がされました。

ラインカット後にまた20mのパスを出せば、そのパスに対してはALAの選手が対応し、ラインカット後に抜けていった選手に対してサウジアラビアのPIVOはついていきませんので、逆アラの選手が対応することになります。しかし、逆ALAの選手は飛ばしのパスを入れられたばかりなので、撤退するのは容易ではありません。PIVOのパスを入れ、PIVOからワンタッチでのパスをゴール前に入れるシーンが増えましたが、惜しくもゴールとはならずというシーンが多くありました。

繰り返しDAZNで確認すれば見えてきますが、現場で即座に判断・改善がされており、得点は奪えませんでしたが、相手を見た修正力はさすがだと感じました。

パワープレー守備

サウジアラビアの攻撃はほぼすべてGKを日本陣地まで上げて5人で攻める戦術でした。ただし、GKは一度パスをするとリスクを恐れて自陣ゴール前に戻るやり方を取っていました。

日本は当初GKにプレスをかけますが、非常に技術が高くパスを通されて回避され、失点もしてしまいました。そこで日本はGKに寄せるのではなく、PIVOの選手がプレッシャーを与えつつもパスを出させ、そこから強いプレスに移行する形に変更しました。

そうすることで4対4の状況になり、さらにバックパスはできませんので、ボールを奪えるシーンは増えていました。

今後期待すること

今後の試合で期待することは2点あります。

PIVOの活用

まず一つ目はPIVOの活用です。平田選手、清水選手はともにFリーグで強烈なフィジカルやキープ力を活かして攻撃の起点になっています。しかし、この試合ではなかなか両PIVOに良い状態でパスが入らず、多くのチャンスは作ることができませんでした。今後の試合では平田選手、清水選手の活躍に期待したいです。

サイドでのアイソレーション

二つ目は、サイドでのアイソレーションです。最も期待されるのは金澤選手だと思いますが、相手が引いて守っていることや、左サイドにPIVOを配置していることもあってスペースがある状態で1対1をしかける回数が少なかったように思います。原田選手も個で打開できる選手だと思いますので、出場機会があれば期待したいと思います。

まとめ

日本代表は試合を支配しながら大事な初戦を落とす結果になってしまいました。若い選手も多いので、初戦の硬さもあったかもしれません。痛い敗戦ではありますが、この試合で良い意味で硬さもなくなると思います。

私は試合内容が悪かったとは思いませんでした。歯車がかみ合わないことも当然あります。得点を決められなかったことは課題だと思いますが、チャンスや良いシーンは作れていたと思います。

サッカー日本代表もW杯予選は初戦敗れ苦しくなりましたが、そこから団結して予選突破を決めていますし、2014年の優勝時にはウズベキスタンに予選で敗れています。この試合をきっかえにまず今日の韓国戦、勝利を掴み取ってほしいと思います。

まず勝点3、我々の代表である日本代表を応援しましょう!!!がんばれ、ニッポン!

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