みなさんこんにちは。
現在F2のチーム分析を行っています。
今回は第8弾、9位となったポルセイド浜田です。ぜひご覧ください!
戦績
ポルセイド浜田は、全16試合を2勝3分11敗の勝点9、得点41、失点64の成績でシーズンを終了しました。
節 | 日付 | Home Away | 相手 | スコア |
1 | 2023/06/04 | HOME | ヴィンセドール白山 | 2△2 |
2 | 2023/06/17 | HOME | 広島エフ・ドゥ | 3△3 |
4 | 2023/07/02 | HOME | ボアルース長野 | 4⚫︎6 |
5 | 2023/12/16 | AWAY | アグレミーナ浜松 | 1⚫︎3 |
6 | 2023/07/16 | HOME | リガーレヴィア葛飾 | 3⚫︎7 |
7 | 2023/07/22 | AWAY | マルバ水戸FC | 2⚫︎3 |
8 | 2023/09/02 | HOME | ヴォスクオーレ仙台 | 3⚫︎5 |
9 | 2023/08/13 | AWAY | ミラクルスマイル新居浜 | 3△3 |
10 | 2023/08/27 | AWAY | ヴィンセドール白山 | 1⚫︎7 |
11 | 2023/09/24 | AWAY | 広島エフ・ドゥ | 3○2 |
13 | 2023/10/28 | AWAY | ボアルース長野 | 1⚫︎4 |
14 | 2023/11/05 | HOME | アグレミーナ浜松 | 2⚫︎4 |
15 | 2023/11/11 | AWAY | リガーレヴィア葛飾 | 3⚫︎4 |
16 | 2023/12/03 | HOME | マルバ水戸FC | 3⚫︎6 |
17 | 2023/12/10 | AWAY | ヴォスクオーレ仙台 | 1⚫︎3 |
18 | 2023/12/24 | HOME | ミラクルスマイル新居浜 | 6○2 |
今シーズンの浜田はスペインでも指導経験のある村松監督が就任し最下位脱出を狙いましたが、今シーズンも最下位という結果になりました。それでも、今シーズンは可能性を感じさせたシーズンになったのではないでしょうか。昨シーズンは得点が28、失点が71でしたが、今シーズンは得点が41、失点が64とどちらも改善し、得点は昨シーズンと比べて1.5倍近い数字となっています。攻撃に関しては4-0でのボール保持を中心にボールを握ることができる時間が明らかに増加したように思います。
その点も踏まえて今シーズンのより詳細な特徴解説したいと思います。
得失点傾向
それでは、ポルセイド浜田の1年間の得失点傾向について解説したいと思います。まずは得点傾向です。
得点傾向
浜田の得点数はリーグ7位タイの41で、定位置攻撃が14、セットプレーが3、トランジションが14、特殊局面が10となっています。
浜田の得点の特徴としては、リーグ内では得点が少ない中でしたが、パワープレーでの得点が多く、セットプレーが特に少ないということです。
今シーズンの浜田はパワープレーが注力した一つのポイントだと考えられます。パワープレーに関しては浜松に次ぐリーグで2番目に多い数字となっています。順位的にはパワープレーをする機会が多かったことは考えられますが、今シーズンはパワープレーのトレーニングは注力して積んでいたのではないかと考えられます。
節 | 日時 | 相手 | 時間 | 得点者 | 得点時スコア | 最終スコア |
4 | 2023/07/02 | 長野 | 1937 | 石井 宗人 | 1⚫︎4 | 4⚫︎6 |
4 | 2023/07/02 | 長野 | 2735 | 宮本 晃成 | 2⚫︎4 | 4⚫︎6 |
7 | 2023/07/22 | 水戸 | 3951 | 石井 宗人 | 2⚫︎3 | 2⚫︎3 |
9 | 2023/08/13 | 新居浜 | 3913 | 布田 有祐 | 3△3 | 3△3 |
8 | 2023/09/02 | 仙台 | 3105 | オウンゴール | 3⚫︎4 | 3⚫︎5 |
13 | 2023/10/28 | 長野 | 3636 | 石井 宗人 | 1⚫︎3 | 1⚫︎4 |
14 | 2023/11/05 | 浜松 | 3730 | 布田 有祐 | 2⚫︎4 | 2⚫︎4 |
16 | 2023/12/03 | 水戸 | 2813 | 松山 尚輝 | 2⚫︎4 | 3⚫︎6 |
5 | 2023/12/16 | 浜松 | 3945 | 松山 尚輝 | 1⚫︎3 | 1⚫︎3 |
パワープレーでの得点により勝点を獲得した試合は9節の新居浜の1試合で、ビハインドを引き分けに持ち込むことができています。しかし、実際に勝点に寄与したのは1試合だけでしたので、勝点という結果に繋げたいところでしょう。
セットプレーについては3得点でリーグで2番目に少ない数字となっています。最も多い仙台が16得点と、浜田の5倍以上になっていることから、少ない数字であったことは明らかだと思います。
また、この3得点はすべてコーナーキックからの得点となっています。
セットプレー自体の得点が少ないのはありますが、全体的にセットプレーでの得点増加は狙いたいところでしょう。ただし、これはトレーニングにおける時間の割き方によるものだと考えます。就任初年度ということで、主に攻撃戦術の強化に注力したのではないかと想像できます。F2クラブはトレーニングを毎日のように実施できるクラブは少ないと思われますので、ある程度仕方ない部分かとは思います。来シーズンは、今シーズンである程度のベースが整ったため、違う部分の強化もされるのではないでしょうか。
失点傾向
浜田の失点数はリーグ8位の64で、定位置攻撃が20、セットプレーが14、トランジションが18、特殊局面が12となっています。
浜田の特徴としては、セットプレーでの失点が多くなっていることです。
セットプレーでの失点数はリーグ最多となっています。セットプレーでの得点が少なく失点が多いという結果になっていますので、失点の側面からもセットプレーのトレーニングがそこまでできていないと想像できます。
セットプレーでの失点の内訳は、以下のようになっています。
コーナーキックに関してはリーグ最多、キックインに関しては新居浜についで2番目に多い数字です。セットプレーに関してはコーナーキックとキックインの頻度が高いため、来シーズンはもう少し改善したいポイントだと言えます。
また、得点傾向で浜田は今シーズンパワープレーに注力した可能性について言及しましたが、パワープレー返しの失点は7点となっています。
得点が9点であることを踏まえると、全体を通しては比較的効果的なパワープレーだったと言えるのではないでしょうか。
まとめ
今回はF2リーグで9位となったポルセイド浜田について分析しました。
監督の交代があった中で、新しいチャレンジをしているということが伝わる今シーズンだったと思います。地理的にも選手の補強がなかなか厳しく、現状の戦力の中での戦術や戦い方の組み立てをしなければならず、地方クラブの苦しさも伝わります。結果としては最下位を脱出はできませんでしたがそれでもクラブとしての発展が見えたシーズンだったように思います。
村松監督が考える攻撃の部分についてはある程度チーム内で浸透してきたと思われますので、今後は現実的に勝点をどのように獲得していくかという部分にも注力されることでしょう。村松監督が湘南ベルマーレの下部組織であるP.S.T.C.LONDRINAの監督時代に指導していた選手も加入しており、来シーズンは順位を上げてくる可能性は十分にあると思います。
それでは今回は以上になります。ありがとうございました!
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