みなさんこんにちは。
現在F2のチーム分析を行っています。
今回は第6弾、3位となったアグレミーナ浜松です。ぜひご覧ください!
戦績
アグレミーナ浜松は、全16試合を8勝2分6敗の勝点26、得点56、失点49の成績でシーズンを終了しました。
節 | 日付 | Home Away | 相手 | スコア |
1 | 2023/06/10 | HOME | ミラクルスマイル新居浜 | 8○2 |
2 | 2023/06/17 | AWAY | リガーレヴィア葛飾 | 1⚫︎4 |
3 | 2023/06/25 | HOME | マルバ水戸FC | 4⚫︎8 |
4 | 2023/07/02 | AWAY | ヴォスクオーレ仙台 | 3⚫︎4 |
6 | 2023/07/16 | AWAY | ヴィンセドール白山 | 2○1 |
7 | 2023/07/23 | HOME | 広島エフ・ドゥ | 5○1 |
9 | 2023/08/19 | HOME | ボアルース長野 | 2⚫︎5 |
10 | 2023/09/09 | AWAY | ミラクルスマイル新居浜 | 3○0 |
11 | 2023/09/24 | HOME | リガーレヴィア葛飾 | 4⚫︎5 |
12 | 2023/10/22 | AWAY | マルバ水戸FC | 3○2 |
13 | 2023/10/28 | HOME | ヴォスクオーレ仙台 | 4△4 |
14 | 2023/11/05 | AWAY | ポルセイド浜田 | 4○2 |
15 | 2023/11/18 | HOME | ヴィンセドール白山 | 3△3 |
16 | 2023/12/02 | AWAY | 広島エフ・ドゥ | 6○2 |
5 | 2023/12/16 | HOME | ポルセイド浜田 | 3○1 |
18 | 2023/12/23 | AWAY | ボアルース長野 | 1⚫︎5 |
今シーズンの浜松は、リーグ3位となるも、仙台と長野の上位2チームには大きく勝点を離される結果となりました。仙台、長野、浜松、葛飾の上位4チームの中での対戦成績としては、仙台に1分1敗、長野と葛飾には2敗と、上位チームに勝利することができないシーズンとなっています。逆に5位水戸以下の5チームに対しては8勝1分1敗と大きく勝ち越し、下位からの取りこぼしが少ない結果になりました。
昨シーズンと比べて選は数名の入退団となり、大きな変動はなかった中で、金井コーチが新たに入団となりました。高橋監督と金井コーチの役割分担の詳細は不明ですが、若い選手が多い浜松の中で経験豊富なスタッフの加入は継続的なチームの育成に大きな影響をもたらすのではないでしょうか。思うようなシーズンではなかったかもしれませんが、長期的な目線でのチーム強化が期待できるのではないでしょうか。
それでは今シーズンのより詳細な特徴解説したいと思います。
得失点傾向
それでは、アグレミーナ浜松の1年間の得失点傾向について解説したいと思います。まずは得点傾向です。
得点傾向
浜松の得点数はリーグ4位の56で、定位置攻撃が18、セットプレーが8、トランジションが15、特殊局面が15となっています。
浜松の得点の特徴としては、特殊局面での得点が多く、セットプレーでの得点が少ないと言えます。
特殊局面での得点は15得点でリーグ1位ですが、内訳としてはパワープレーでの得点が10得点となっています。
パワープレーでの得点はリーグ1位で、2番目に多い浜田とは1点差ですが、その他のチームとは大きな差をつけている状況です。
そのパワープレーでの得点の結果、スコアがどうなっているかを示します。
節 | 日時 | 相手 | 時間 | 得点者 | 得点時スコア | 最終スコア |
3 | 2023/06/25 | 水戸 | 3327 | 鷲北 一輝 | 3⚫︎5 | 4⚫︎8 |
3 | 2023/06/25 | 水戸 | 3700 | 山桐 正護 | 4⚫︎8 | 4⚫︎8 |
9 | 2023/08/19 | 長野 | 3905 | 山桐 正護 | 2⚫︎4 | 2⚫︎5 |
11 | 2023/09/24 | 葛飾 | 3414 | 山桐 正護 | 2⚫︎3 | 4⚫︎5 |
11 | 2023/09/24 | 葛飾 | 3653 | 鷲北 一輝 | 3⚫︎4 | 4⚫︎5 |
11 | 2023/09/24 | 葛飾 | 3730 | 山桐 正護 | 4△4 | 4⚫︎5 |
13 | 2023/10/28 | 仙台 | 3711 | 鷲北 一輝 | 3⚫︎4 | 4△4 |
13 | 2023/10/28 | 仙台 | 3839 | 鷲北 一輝 | 4△4 | 4△4 |
15 | 2023/11/18 | 白山 | 3743 | 山桐 正護 | 3△3 | 3△3 |
18 | 2023/12/23 | 長野 | 3617 | 熊谷 貫太郎 | 1⚫︎4 | 1⚫︎5 |
パワープレーで10得点していますが、勝利に繋げられた試合はありません。2試合は引き分けに持ち込むことができ、1試合は追いつきながらも再度勝ち越しを許しています。パワープレーで得点を挙げることはできているため、それを勝利に繋げられればより上位を目指せるチームになるでしょう。
個人の得点としては、山桐選手27点、鷲北選手と熊谷選手が9点ずつと3名の選手に集中し、全得点の80%以上を挙げています。
この3選手に得点が集中していることが良いか悪いのかはわかりませんが、この3選手が非常に脅威となっていたことは間違いありません。
特に山桐選手は定位置攻撃7点、セットプレー4点、トランジション7点、特殊局面9点と、どの局面からも得点を挙げています。強いて言えばセットプレーでの得点が少なく、これはチーム全体の傾向とも言えますので、来シーズン以降の課題と言えるでしょう。
失点傾向
浜松の失点数はリーグ4位の49で、定位置攻撃が10、セットプレーが11、トランジションが13、特殊局面が15となっています。
浜松の特徴としては、定位置攻撃での失点が少なく、特殊局面での失点が多いことです。
定位置攻撃での失点が少なくなっていますが、守備が安定しているということが理由として考えられます。一般的に考えられる要因としては「ボールを保持する時間が多く定位置守備の時間が短いこと」がありますが、浜松は定位置攻撃での得点が多くはありません。また、その場合トランジションでの失点が増える傾向にあるものの、トランジションでの失点もそこまで多くはありません。
数字上での考察でしかありませんが、その点から考えると浜松は定位置守備が安定していることが最大の理由と考えられます。その点を踏まえると、トランジションでの得点を増やしたいところでしょう。
安定した守備ができているからこそ、ボールを奪ってゴールを奪うことができれば上位2チームに食い込んでいくことができるのではないでしょうか。
また、特殊局面での失点が多くなっています。特殊局面での失点の傾向は以下の通りです。
パワープレー返しでの失点がリーグ最大の8となっています。
一方でパワープレーでの得点は10でリーグ最多となっているため、どちらかと言えばパワープレーは機能したと言えます。パワープレー返しでの失点が多かったことに関しては、戦術的にパワープレーを実施する時間が長かったことが理由と考えられるのではないでしょうか。
また、パワープレーでの失点もリーグで2番目に多い6点となっています。パワープレーの攻撃はかなりトレーニングしていると考えられますので、この点は課題と言えるでしょう。
節 | 日時 | 相手 | 時間 | 得点者 | 失点時スコア | 最終スコア |
4 | 2023/07/02 | 仙台 | 3934 | 本間 海音 | 3⚫︎4 | 3⚫︎4 |
6 | 2023/07/16 | 白山 | 3523 | 髙橋 康平 | 2⚪︎1 | 2⚪︎1 |
11 | 2023/09/24 | 葛飾 | 3954 | 高橋 健 | 4⚫︎5 | 4⚫︎5 |
14 | 2023/11/05 | 浜田 | 3730 | 布田 有祐 | 4⚪︎2 | 4⚪︎2 |
16 | 2023/12/02 | 広島 | 3959 | 青山 穣太 | 6⚪︎2 | 6⚪︎2 |
5 | 2023/12/16 | 浜田 | 3945 | 松山 尚輝 | 3⚪︎1 | 3⚪︎1 |
4節仙台戦、11節葛飾戦に関してはパワープレーの失点で勝点を落とす結果になっています。上位進出のためには、パワープレーの失点によって勝点を落とすことを防ぐ必要があるでしょう。
まとめ
今回はF2リーグで3位となったアグレミーナ浜松について分析しました。
浜松は若い選手が多くなっており、今シーズン限りでベテランの萩原選手も引退で、来シーズンもより一層若いチームになる可能性が高いと考えられます。浜松と言えば経験豊富な選手が多くいて、華麗なボール回しや多彩なセットプレーが特徴だった印象があります。その時に比べて選手の入れ替わりも多くありますので、特徴は変わってきているように感じます。
来シーズン優勝争いに食い込むためには、トランジションでの得点増加とパワープレーでの失点減少が必要と考えます。現在のチームの良さを活かしながら、終盤のパワープレーでの失点を防ぐことは不可欠でしょう。
高橋監督の退任が発表されましたが、若い選手が成長する可能性を秘めているチームだと思いますので、来シーズンどのような戦いができるか期待したいと思います。
それでは今回は以上になります。ありがとうございました!
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