#110 Fリーグ2023-2024Div.2チーム分析 アグレミーナ浜松

アグレミーナ浜松

みなさんこんにちは。

現在F2のチーム分析を行っています。

#105 Fリーグ2023-2024Div.2チーム分析 ヴォスクオーレ仙台分析
みなさんこんにちは。 前回はF2リーグの全体傾向について解説しました。 今回からは、その中で各チームがどのような傾向にあるかを分析したいと思います。初回は、F2リーグ優勝のヴォスクオーレ仙台です。ぜひご覧ください! 戦績 ヴォスクオーレ仙台...
#106 Fリーグ2023-2024Div.2チーム分析 マルバ水戸FC
みなさんこんにちは。 現在F2のチーム分析を行っています。 今回は第2弾、今シーズン5位となったマルバ水戸FCです。ぜひご覧ください! 戦績 マルバ水戸FCは、全16試合を6勝1分9敗の勝点19、得点41、失点48の成績でシーズンを終了しま...
#107 Fリーグ2023-2024Div.2チーム分析 リガーレヴィア葛飾
みなさんこんにちは。 現在F2のチーム分析を行っています。 今回は第3弾、4位となったリガーレヴィア葛飾です。ぜひご覧ください! 戦績 リガーレヴィア葛飾は、全16試合を8勝1分7敗の勝点25、得点60、失点52の成績でシーズンを終了しまし...
#108 Fリーグ2023-2024Div.2チーム分析 ヴィンセドール白山
みなさんこんにちは。 現在F2のチーム分析を行っています。 今回は第4弾、7位となったヴィンセドール白山です。ぜひご覧ください! 戦績 ヴィンセドール白山は、全16試合を4勝2分10敗の勝点14、得点48、失点60の成績でシーズンを終了しま...
#109 Fリーグ2023-2024Div.2チーム分析 ボアルース長野
みなさんこんにちは。 現在F2のチーム分析を行っています。 今回は第5弾、惜しくも2位となったボアルース長野です。ぜひご覧ください! 戦績 ボアルース長野は、全16試合を13勝2分1敗の勝点41、得点83、失点32の成績でシーズンを終了しま...

今回は第6弾、3位となったアグレミーナ浜松です。ぜひご覧ください!

戦績

アグレミーナ浜松は、全16試合を8勝2分6敗の勝点26、得点56、失点49の成績でシーズンを終了しました。

日付 Home Away 相手 スコア
1 2023/06/10 HOME ミラクルスマイル新居浜 8○2
2 2023/06/17 AWAY リガーレヴィア葛飾 1⚫︎4
3 2023/06/25 HOME マルバ水戸FC 4⚫︎8
4 2023/07/02 AWAY ヴォスクオーレ仙台 3⚫︎4
6 2023/07/16 AWAY ヴィンセドール白山 2○1
7 2023/07/23 HOME 広島エフ・ドゥ 5○1
9 2023/08/19 HOME ボアルース長野 2⚫︎5
10 2023/09/09 AWAY ミラクルスマイル新居浜 3○0
11 2023/09/24 HOME リガーレヴィア葛飾 4⚫︎5
12 2023/10/22 AWAY マルバ水戸FC 3○2
13 2023/10/28 HOME ヴォスクオーレ仙台 4△4
14 2023/11/05 AWAY ポルセイド浜田 4○2
15 2023/11/18 HOME ヴィンセドール白山 3△3
16 2023/12/02 AWAY 広島エフ・ドゥ 6○2
5 2023/12/16 HOME ポルセイド浜田 3○1
18 2023/12/23 AWAY ボアルース長野 1⚫︎5

今シーズンの浜松は、リーグ3位となるも、仙台と長野の上位2チームには大きく勝点を離される結果となりました。仙台、長野、浜松、葛飾の上位4チームの中での対戦成績としては、仙台に1分1敗、長野と葛飾には2敗と、上位チームに勝利することができないシーズンとなっています。逆に5位水戸以下の5チームに対しては8勝1分1敗と大きく勝ち越し、下位からの取りこぼしが少ない結果になりました。

昨シーズンと比べて選は数名の入退団となり、大きな変動はなかった中で、金井コーチが新たに入団となりました。高橋監督と金井コーチの役割分担の詳細は不明ですが、若い選手が多い浜松の中で経験豊富なスタッフの加入は継続的なチームの育成に大きな影響をもたらすのではないでしょうか。思うようなシーズンではなかったかもしれませんが、長期的な目線でのチーム強化が期待できるのではないでしょうか。

それでは今シーズンのより詳細な特徴解説したいと思います。

得失点傾向

それでは、アグレミーナ浜松の1年間の得失点傾向について解説したいと思います。まずは得点傾向です。

得点傾向

浜松の得点数はリーグ4位の56で、定位置攻撃が18、セットプレーが8、トランジションが15、特殊局面が15となっています。

浜松の得点の特徴としては、特殊局面での得点が多く、セットプレーでの得点が少ないと言えます。

特殊局面での得点は15得点でリーグ1位ですが、内訳としてはパワープレーでの得点が10得点となっています。

パワープレーでの得点はリーグ1位で、2番目に多い浜田とは1点差ですが、その他のチームとは大きな差をつけている状況です。

そのパワープレーでの得点の結果、スコアがどうなっているかを示します。

日時 相手 時間 得点者 得点時スコア 最終スコア
3 2023/06/25 水戸 3327 鷲北 一輝 3⚫︎5 4⚫︎8
3 2023/06/25 水戸 3700 山桐 正護 4⚫︎8 4⚫︎8
9 2023/08/19 長野 3905 山桐 正護 2⚫︎4 2⚫︎5
11 2023/09/24 葛飾 3414 山桐 正護 2⚫︎3 4⚫︎5
11 2023/09/24 葛飾 3653 鷲北 一輝 3⚫︎4 4⚫︎5
11 2023/09/24 葛飾 3730 山桐 正護 4△4 4⚫︎5
13 2023/10/28 仙台 3711 鷲北 一輝 3⚫︎4 4△4
13 2023/10/28 仙台 3839 鷲北 一輝 4△4 4△4
15 2023/11/18 白山 3743 山桐 正護 3△3 3△3
18 2023/12/23 長野 3617 熊谷 貫太郎 1⚫︎4 1⚫︎5

パワープレーで10得点していますが、勝利に繋げられた試合はありません。2試合は引き分けに持ち込むことができ、1試合は追いつきながらも再度勝ち越しを許しています。パワープレーで得点を挙げることはできているため、それを勝利に繋げられればより上位を目指せるチームになるでしょう。

個人の得点としては、山桐選手27点、鷲北選手と熊谷選手が9点ずつと3名の選手に集中し、全得点の80%以上を挙げています。

この3選手に得点が集中していることが良いか悪いのかはわかりませんが、この3選手が非常に脅威となっていたことは間違いありません。

特に山桐選手は定位置攻撃7点、セットプレー4点、トランジション7点、特殊局面9点と、どの局面からも得点を挙げています。強いて言えばセットプレーでの得点が少なく、これはチーム全体の傾向とも言えますので、来シーズン以降の課題と言えるでしょう。

失点傾向

浜松の失点数はリーグ4位の49で、定位置攻撃が10、セットプレーが11、トランジションが13、特殊局面が15となっています。

浜松の特徴としては、定位置攻撃での失点が少なく、特殊局面での失点が多いことです。

定位置攻撃での失点が少なくなっていますが、守備が安定しているということが理由として考えられます。一般的に考えられる要因としては「ボールを保持する時間が多く定位置守備の時間が短いこと」がありますが、浜松は定位置攻撃での得点が多くはありません。また、その場合トランジションでの失点が増える傾向にあるものの、トランジションでの失点もそこまで多くはありません。

数字上での考察でしかありませんが、その点から考えると浜松は定位置守備が安定していることが最大の理由と考えられます。その点を踏まえると、トランジションでの得点を増やしたいところでしょう。

安定した守備ができているからこそ、ボールを奪ってゴールを奪うことができれば上位2チームに食い込んでいくことができるのではないでしょうか。

また、特殊局面での失点が多くなっています。特殊局面での失点の傾向は以下の通りです。

パワープレー返しでの失点がリーグ最大の8となっています。

一方でパワープレーでの得点は10でリーグ最多となっているため、どちらかと言えばパワープレーは機能したと言えます。パワープレー返しでの失点が多かったことに関しては、戦術的にパワープレーを実施する時間が長かったことが理由と考えられるのではないでしょうか。

また、パワープレーでの失点もリーグで2番目に多い6点となっています。パワープレーの攻撃はかなりトレーニングしていると考えられますので、この点は課題と言えるでしょう。

日時 相手 時間 得点者 失点時スコア 最終スコア
4 2023/07/02 仙台 3934 本間 海音 3⚫︎4 3⚫︎4
6 2023/07/16 白山 3523 髙橋 康平 2⚪︎1 2⚪︎1
11 2023/09/24 葛飾 3954 高橋 健 4⚫︎5 4⚫︎5
14 2023/11/05 浜田 3730 布田 有祐 4⚪︎2 4⚪︎2
16 2023/12/02 広島 3959 青山 穣太 6⚪︎2 6⚪︎2
5 2023/12/16 浜田 3945 松山 尚輝 3⚪︎1 3⚪︎1

4節仙台戦、11節葛飾戦に関してはパワープレーの失点で勝点を落とす結果になっています。上位進出のためには、パワープレーの失点によって勝点を落とすことを防ぐ必要があるでしょう。

まとめ

今回はF2リーグで3位となったアグレミーナ浜松について分析しました。

浜松は若い選手が多くなっており、今シーズン限りでベテランの萩原選手も引退で、来シーズンもより一層若いチームになる可能性が高いと考えられます。浜松と言えば経験豊富な選手が多くいて、華麗なボール回しや多彩なセットプレーが特徴だった印象があります。その時に比べて選手の入れ替わりも多くありますので、特徴は変わってきているように感じます。

来シーズン優勝争いに食い込むためには、トランジションでの得点増加パワープレーでの失点減少が必要と考えます。現在のチームの良さを活かしながら、終盤のパワープレーでの失点を防ぐことは不可欠でしょう。

高橋監督の退任が発表されましたが、若い選手が成長する可能性を秘めているチームだと思いますので、来シーズンどのような戦いができるか期待したいと思います。

それでは今回は以上になります。ありがとうございました!

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