#172 Fリーグ2025-2026Div.1前半戦 ペスカドーラ町田分析

ペスカドーラ町田

みなさんこんにちは。

F1のレギュラーシーズン前半戦が終了し、各チームの得失点を中心に分析を行っています。第10弾は、ペスカドーラ町田です。ぜひご覧ください!

これまでのチーム分析も併せてご覧ください!

ペスカドーラ町田 戦績

まずは前半戦の戦績についてです。

今シーズンの町田は、7勝0分4敗の勝点21、3位で前半戦を終了しています。

日時 HOME/AWAY 相手 スコア
1 2025/06/01 HOME ボルクバレット北九州 3○1
2 2025/06/07 AWAY フウガドールすみだ 2○1
3 2025/06/14 HOME しながわシティ 3⚫︎4
4 2025/06/21 AWAY 湘南ベルマーレ 0⚫︎1
5 2025/06/28 HOME Y.S.C.C.横浜 4⚫︎5
6 2025/07/05 AWAY シュライカー大阪 6○0
7 2025/07/12 HOME バルドラール浦安 3○0
8 2025/07/21 AWAY バサジィ大分 4○1
9 2025/07/26 HOME 立川アスレティックFC 6○1
10 2025/08/02 HOME ボアルース長野 4○1
11 2025/08/10 AWAY 名古屋オーシャンズ 0⚫︎1

強度が高く堅い守備を武器に近年は毎年優勝争いをする町田ですが、今シーズンの前半戦は途中3連敗があり波に乗り切れていない印象です。第14節終了時点では4試合勝利がなしと、後半戦の勝利がまだなく上位との差をつけられてしまっています。町田の特徴としては、下部組織出身の若い選手が非常に多いということです。その勢いに経験豊富なベテランが融合し、上位に食らいつきたいところでしょう。それでは、具体的に得点や失点の傾向について分析していきたいと思います。

得点傾向

まずは得点傾向についてです。

町田の得点としては、総得点が35得点でリーグ2位となっています。内訳としては、定位置攻撃が13点、セットプレーが6点、トランジションが6点、特殊局面が10点となっています。

他チームとの比較においては、定位置攻撃がリーグ2位、セットプレーがリーグ4位タイ、トランジションがリーグ3位タイ、特殊局面がリーグ3位となっています。

町田の特徴としては、全体的にバランスよく得点を奪っていることです。どの局面でもリーグ上位の得点力を誇り、特段偏りは見られず、どの局面からも得点を奪うことができていることが最大の特徴でしょう。

得点者についても、磯貝選手が少し抜けていますが、3~5得点挙げている選手が多く、いろんな選手が得点を挙げられることもバランスの良さが出ていると思われます。

その中での特徴としては、定位置攻撃と特殊局面だと考えます。

定位置攻撃については立川に次ぐリーグ2位の得点数となっています。

相手が引いた状態でのハーフアタックが7点、プレス回避が6点と、こちらについても偏りがなく、相手の守備に応じて定位置攻撃の対応ができていることがわかります。基本的には3-1で攻撃を進める中で、毛利選手や野村選手のようなPivoに加え、山中選手や磯貝選手、甲斐選手のようにスピードがあって個人で打開できる選手、ヴィニシウス選手や森岡選手のように全盛期のようなパフォーマンスではないものの経験豊富でシュート精度が高い選手と、タレントが揃っていることが一つの要因と言えるでしょう。

特殊局面については、以下のような得点内訳になっています。

パワープレーとパワープレー返しでの得点が4得点ずつと、得点源となっています。

パワープレーがリーグ2位、パワープレー返しがリーグ4位と、リーグ内でも多い数字です。とはいえ、パワープレーではその得点が勝点をもたらすことはできていません。少し勝ちきれない試合がある中で、パワープレーで勝点を獲得するところまでいければ、優勝戦線に生き残ることができるのではないでしょうか。

また、セットプレーの得点数自体はリーグ内でも上位に位置する数字となっていますが、キックインでの得点がないことが気になるところです。

左右ともに強烈なシュートを打てる選手は多くいるため、キックインでの得点は挙げていきたいところでしょう。

ここ4シーズンでの1試合平均得点数を比較します。

昨シーズンに比べて若干総得点数は減少していますが、高い数字を維持しています。それほど昨シーズンの得点力が高かったことが言えると思いますが、改善できるとすればセットプレーでの減少分でしょう。

キックインでの得点を奪っていければ、この高い水準をさらに高められる可能性があります。

失点傾向

次に失点傾向についてです。

町田の失点としては、総失点が16失点でリーグ1位となっています。内訳としては、定位置攻撃が5点、セットプレーが6点、トランジションが2点、特殊局面が3点となっています。

他チームとの比較においては、定位置攻撃がリーグ1位タイ、セットプレーがリーグ6位タイ、トランジションがリーグ2位、特殊局面がリーグ1位となっています。

町田の失点の特徴としては、失点数が少なく守備が非常に硬いということです。総失点数が2番目に少ない名古屋と4点差をつけ、リーグで最強の守備力を誇ると言えます。

その中で定位置攻撃とトランジション、特殊局面ではリーグ1位または2位の少なさとなっていて、守備においても非常にバランスが取れていると言えます。

その中でセットプレーについては、チーム内では多い傾向にあると言えます。

とは言え、コーナーキック、キックイン、フリーキックともにリーグ内で多いとは言えません。

今シーズンの町田は、大きな欠点なく安定した守備ができていると言えるでしょう。

ここ4シーズンでの失点数の推移を確認します。

総失点数が大きく減少していることがわかります。元々守備力は高い町田ですが、そこから1試合平均1点以上失点を減らしており、その守備力をさらに高めています。その中でセットプレーについては失点数を増やしている傾向にはあります。この数字が高いわけではありませんが、一つの傾向と言えます。

また、今シーズンは第3節しながわ戦、第5節横浜戦以外は1失点以下で抑えています。0-1で敗戦している試合が2試合あることは別の課題になるかもしれませんが、しながわ戦と横浜戦は4失点、5失点と大量失点となっています。複数失点を重ねた際の立て直し方に課題があると言えるでしょう。この失点数の割に4敗は多いと思いますので、複数失点時のチームとしての回復が必要になると思われます。

まとめ

それでは前半戦の町田をまとめたいと思います。

得点

バランスの良い得点力

町田はどの局面でもバランスよく得点を挙げられることが特徴です。選手も若手からベテラン、Pivoやアタッカー、シューターと揃え、どこからでも得点が奪えることが魅力です。

パワープレーで勝点を奪えるか

今シーズンの町田は特殊局面、その中でパワープレーとパワープレー返しでの得点が多くなっています。しかし、パワープレーにおいては勝点を奪うには至っていないので、厳しい試合で勝点を取れる、試合をひっくり返すことができれば優勝にも近くなるでしょう。

キックインでの得点

セットプレーでの得点は少なくはないですが、キックインでの得点がありません。強烈なシューターがいることを考えれば、増加したいところでしょう。

失点

リーグトップの守備力

今シーズン前半戦は最少失点になっている町田。非常に安定した守備を見せています。強度の高いプレスで相手の自由を奪っています。近年は元々守備は堅いチームですが、今シーズンはさらに磨きがかかっているように思います。

複数失点後の立て直し

失点がかなり少ない中ですが、うち2試合は大量失点となっています。その他の試合では1失点以下となっているだけに、チームがうまくいっていないときの立て直しが改善ポイントと言えるでしょう。若い選手が多いこともありますが、森岡選手やヴィニシウス選手といった経験豊富なベテランもいますので、後半戦はそのあたりも注目ポイントと言えます。

総括

近年優勝争いをするも、一歩のところで届かない町田。得点、失点ともにリーグ屈指のレギュラーシーズン前半戦になりました。豊富なタレントを揃えバランスのよい戦いができています。

しかしながら、その中で前半戦4敗は多いと思います。うち2試合は4失点または5失点と大量失点となり、2試合は0-1での敗戦と、試合として結果がそこまでは出ていません。1試合ごとで勝ち切る勝負強さが、優勝のためには残りの試合で必要になってくるのではないでしょうか。

今回はペスカドーラ町田について分析しました。次回もお楽しみに!ありがとうございました!

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