#171 Fリーグ2025-2026Div.1前半戦 立川アスレティックFC分析

立川アスレティックFC

みなさんこんにちは。

F1のレギュラーシーズン前半戦が終了し、各チームの得失点を中心に分析を行っています。第9弾は、立川アスレティックFCです。ぜひご覧ください!

これまでのチーム分析も併せてご覧ください!

立川アスレティックFC 戦績

まずは前半戦の戦績についてです。

今シーズンの立川は、6勝3分2敗の勝点21、4位で前半戦を終了しています。

日時 HOME/AWAY 相手 スコア
1 2025/06/01 HOME フウガドールすみだ 1△1
2 2025/06/07 AWAY しながわシティ 7○2
3 2025/06/14 HOME 湘南ベルマーレ 1⚫︎2
4 2025/06/21 AWAY Y.S.C.C.横浜 2○0
5 2025/06/28 HOME シュライカー大阪 3○2
6 2025/07/05 AWAY バルドラール浦安 2○0
7 2025/07/12 HOME バサジィ大分 6○3
8 2025/07/18 HOME ボアルース長野 3△3
9 2025/07/26 AWAY ペスカドーラ町田 1⚫︎6
10 2025/08/03 HOME 名古屋オーシャンズ 4○3
11 2025/08/09 AWAY ボルクバレット北九州 1△1

毎年上位に位置しながらこれまで優勝を掴むには至っていない立川。毎年のように超主力が移籍してしまう苦しいチーム事情ですが、それでも毎年上位に食い込み、ベテラン存在感と若い選手の台頭がチームを支えています。特に上位での直接対決に強く、今シーズンは名古屋、しながわ、浦安に勝利するなどリーグ内でも存在感を見せています。それでは、具体的に得点や失点の傾向について分析していきたいと思います。

得点傾向

まずは得点傾向についてです。

立川の得点としては、総得点が31得点でリーグ4位タイとなっています。内訳としては、定位置攻撃が17点、セットプレーが3点、トランジションが5点、特殊局面が6点となっています。

他チームとの比較においては、定位置攻撃がリーグ1位、セットプレーがリーグ11位(最下位)タイ、トランジションがリーグ7位タイ、特殊局面がリーグ8位タイとなっています。

立川の特徴としては、定位置攻撃の得点が多いことです。11試合で17得点と、圧倒的な定位置攻撃での得点力を誇っています。その中で、Pivoの2人の活躍が際立っています

前半戦11試合が終了時点で、湯浅選手がチームトップの7得点、大澤選手が2位の6得点となっています。そのうち定位置攻撃での得点が両者5得点ずつなので、定位置攻撃でPivoの2選手が大きく貢献していることがわかります。

また、ハーフアタックでの得点が11点と多く、こちらもリーグトップの数字になっています。

相手コートに押し込んだ状態でPivoをうまく活用しながらうまく攻撃ができていることが今シーズンの立川の最大の特徴と言えるでしょう。

逆に、セットプレーはリーグ最少得点になっています。

最も課題と言えるのはコーナーキックでしょう。11試合でコーナーキックの得点がありません。

ここ4シーズンのセットプレーの得点数を比較します。

昨シーズンも同じような傾向にはありますが、セットプレーでの得点数自体が大きく減少していることが課題であると言えます。1試合1点近くセットプレーで得点を挙げられていたことを考えると、現在の数字は物足りないと思いますし、優勝を目指す上では必須の改善ポイントと言えるでしょう。

直近4シーズンの得点数を比較すると、やはり定位置攻撃での得点数の増加が目立ちます。

逆に、トランジションでの得点数の減少も大きくなっていることがわかります。これは一概には言えませんが、定位置攻撃が立川の強みになっていることを考慮すると守備に回る時間が短くなりトランジションの機会が減少している可能性も考えられます。総得点に大きな変更がないことから、トランジションに関してはそこまで心配するようなものではないと考えています。後半戦やファイナルシーズンの状況を注視していきたいと思います。

失点傾向

次に失点傾向についてです。

立川の失点としては、総失点が23失点でリーグ4位となっています。内訳としては、定位置攻撃が11点、セットプレーが3点、トランジションが5点、特殊局面が4点となっています。

他チームとの比較においては、定位置攻撃がリーグ9位タイ、セットプレーがリーグ2位、トランジションがリーグ4位タイ、特殊局面がリーグ2位タイとなっています。

立川の失点の特徴としては、定位置攻撃での失点が多く、セットプレーやトランジションでの失点が少ないことです。

定位置攻撃に関しては得点も多いですが、失点も多くなっています。このことから考えると、立川は定位置攻撃の部分に今シーズン注力していることが想像できます。定位置攻撃が機能していることを考えると、トレーニングの中でそれに対抗する定位置守備についてもより強化できるとよいでしょう。

セットプレーでの失点については、内訳は以下の通りです。

コーナーキックとキックインはそれぞれ1点ずつと安定しています。この傾向は継続していきたいところだと思います。

トランジションについては、定位置攻撃からの失点が3点、セットプレーとトランジションからの失点が1点ずつとなっています。

定位置攻撃で17得点となっていますが、定位置攻撃でボールを奪われて失点したことが3失点と少なく、ゴールを奪うことだけではなくどのように攻撃を終わらせるか、ボールを失ったときにどうするかなどもトレーニングで注力されているのではないでしょうか。

ここ4シーズンの失点数の比較ですが、総失点が1試合1点近く減少しており、全体的な守備力の向上が見られます。

ただ、定位置攻撃での失点がかなり増加していることは気になるところでしょう。セットプレーとトランジション、特殊局面での減少があるため全体数としては減少していますが、定位置攻撃でも安定した守備を見せることができれば、より上位に食い込むようなチームになるでしょう。

まとめ

それでは前半戦の立川をまとめたいと思います。

得点

リーグトップの定位置攻撃の得点力

今シーズン立川の最大の特徴としては定位置攻撃です。Pivoを起点とした攻撃は脅威となっており、サバス監督の戦術が浸透しているように見えます。

セットプレーの得点減少

今シーズンの立川はセットプレーの得点が少ないことが気になるところです。特にコーナーキックでの得点がなく、改善したいポイントと言えるでしょう。

失点

定位置攻撃での失点

立川の失点は多くが定位置攻撃となっており、リーグでも多い数字になっています。定位置攻撃での得点が多いことを考えると、日々のトレーニングにおいては守備よりも攻撃に注力していることが想像できます。

攻撃から守備への移行

トランジションの失点が少ないことも立川の特徴です。定位置攻撃での得点が多いことと比較したときに、トランジションでの失点数、さらには定位置攻撃でボールを奪われて失点した回数が少ないことがわかります。このことから、定位置攻撃で得点を奪うことに限らず、奪われた後の対応や攻撃の終わり方もスムーズに対応できている可能性があると思われます。

総括

近年は上位に位置しながらも優勝を掴むまでには至っていない立川。毎年のように主力が移籍してしまう苦しい台所事情ではありますが、それでも毎年上位争いに食い込む強さを維持しています。

その中で今シーズンは定位置攻撃が機能し、Pivoを中心に脅威になっています。トランジションの失点も少なく、サバス監督の戦術や考え方が浸透してきているのではないかと思います。

ただし、優勝を掴むためには定位置攻撃以外での得点源、特にセットプレーでの得点増加定位置守備の安定が求められるでしょう。上位チームとの直接対決でより強さを発揮するイメージがある立川ですが、そのような点の強化ができれば、優勝に近づいていくのではないでしょうか。

今回は立川アスレティックFCについて分析しました。次回もお楽しみに!ありがとうございました!

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