#167 Fリーグ2025-2026Div.1前半戦 シュライカー大阪分析

シュライカー大阪

みなさんこんにちは。

F1のレギュラーシーズン前半戦が終了し、各チームの得失点を中心に分析を行っています。第5弾は、シュライカー大阪です。ぜひご覧ください!

これまでのチーム分析も併せてご覧ください!

シュライカー大阪 戦績

まずは前半戦の戦績についてです。

今シーズンの大阪は、4勝2分5敗の勝点14、8位で前半戦を終了しています。

日時 HOME/AWAY 相手 スコア
1 2025/06/01 HOME Y.S.C.C.横浜 1⚫︎3
2 2025/06/06 HOME ボアルース長野 2○0
3 2025/06/15 AWAY バルドラール浦安 2⚫︎3
4 2025/06/21 HOME バサジィ大分 3△3
5 2025/06/28 AWAY 立川アスレティックFC 2⚫︎3
6 2025/07/05 HOME ペスカドーラ町田 0⚫︎6
7 2025/07/13 AWAY 名古屋オーシャンズ 0⚫︎5
8 2025/07/19 HOME ボルクバレット北九州 4○3
9 2025/07/26 AWAY フウガドールすみだ 4○2
10 2025/08/03 HOME しながわシティ 4○0
11 2025/08/10 AWAY 湘南ベルマーレ 1△1

今シーズンの大阪は、開幕から7試合は1勝1分5敗とかなり苦しい状況となっていました。加えて、第6節町田戦は0-6、第7節名古屋戦は0-5と無得点で大敗してしまい、かなり厳しい状況だったと言えます。

それでも、第8節北九州戦で久しぶりの勝利をあげると、3連勝とチーム状況は上向いている印象を受けます。逆にこの中断期間で勢いを落としてしまう可能性も考えられますが、勢いを維持、向上したい中断期間になるでしょう。

それでは、具体的に得点や失点の傾向について分析していきたいと思います。

得点傾向

まずは得点傾向についてです。

大阪の得点としては、総得点が23得点でリーグ8位となっています。内訳としては、定位置攻撃が8点、セットプレーが5点、トランジションが6点、特殊局面が4点となっています。

他チームとの比較においては、定位置攻撃がリーグ6位タイ、セットプレーがリーグ7位タイ、トランジションがリーグ3位タイ、特殊局面がリーグ11位タイ(最下位)となっています。

大阪の特徴としては、リーグ内ではトランジションでの得点が多い傾向にあるということです。

そのトランジション得点の起点となった局面は以下の通りです。

この通り、トランジションでの6得点の全てが相手の定位置攻撃でボールを奪ったものとなっています。このことからは、定位置守備からボールを奪って得点を奪いたい意向は見えます。

また、ボールを奪ったエリアとしては以下の通りです。

※ピッチを縦に4分割し、自陣側からゾーン1と定義

4つのゾーンにおいて差があるようには見えません。ただし、ゾーン2とゾーン3でボールを奪って得点する数が若干多くなっていることがわかります。定位置守備からトランジションが得意の大阪ですが、ミドルゾーンからのカウンターに強みを持っていることがわかります。

また、コーナーキックとキックインの得点が少ないことが気になるところです。

セットプレーの中ではコーナーキックとキックインの頻度は高くなりますが、そのどちらもあまり得点を重ねられていません。

これまでのシーズンとの比較においても、今シーズンはセットプレーの得点数、コーナーキックやキックインの得点数が減少していることがわかります。

今シーズンのセットプレーの得点が約半数になっているため、改善したいポイントの一つでしょう。

ここ数シーズンの得点数を比較します。

得点数が若干減少していますが、そこまで大きな変化は見られません。前述の通り、トランジションが少し増加していることとセットプレーが減少していることがわかります。特にセットプレーについては強化していきたいところでしょう。

失点傾向

次に失点傾向についてです。

大阪の失点としては、総失点が29失点でリーグ7位タイとなっています。内訳としては、定位置攻撃が11点、セットプレーが9点、トランジションが1点、特殊局面が8点となっています。

他チームとの比較においては、定位置攻撃がリーグ9位タイ、セットプレーがリーグ最下位タイ、トランジションがリーグ1位、特殊局面がリーグ6位タイとなっています。

大阪の失点の特徴としては、トランジションの失点が少ないこと、定位置攻撃とセットプレーの失点が多いことが挙げられます。

トランジション守備は大阪の最大の強みと言えるでしょう。トランジションでの得点数も多くなっていることから、大阪の最大の特徴は攻守ともにトランジションであると言えます。

一方で、定位置攻撃やセットプレーでの失点は減らしていきたいところでしょう。

定位置攻撃での失点数については、ハーフでの失点が非常に多くなっていて、課題と言えます。

押し込まれた状況での守備で失点してしまう傾向が強いことがわかります。トランジション攻撃が武器になっている側面もありますので、自陣での守備の改善ができれば失点と得点の両面に効果があるのではないでしょうか。

次はセットプレーについてです。

コーナーキックでの失点がないことは非常にポジティブな傾向ですが、逆にキックインでの失点数はリーグ最多となっています。

インサイドを使われるものとチョンドン系での失点はリーグ最多となっており、改善が必要です。

ここ4シーズンの失点数を比較します。

定位置攻撃、セットプレー、特殊局面については大きな変化は見られませんが、トランジションでの失点が大きく減少していることがわかります。その分総失点数は減少していますが、そのトランジション攻撃を活かすためにも、定位置守備をより強化していくことが求められるでしょう。

まとめ

それでは前半戦の大阪をまとめたいと思います。

得点

定位置守備からトランジション攻撃

大阪の得点の最大の特徴としては、トランジション攻撃です。トランジションでの得点は、全てが定位置守備でボールを奪って得点を挙げたものとなっています。

少ないセットプレーの得点

セットプレーでの得点の少なさが大きな課題と言えます。コーナーキックとキックインの得点が減少しているため、改善が必要です。

失点

トランジションでの失点の少なさ

攻撃と同様、守備についてもトランジションの失点の少なさが最大の特徴です。リーグ最小失点となっており、大きな強みです。トランジションについては強化しているポイントであると思われますので、今後も維持したいところです。

押し込まれた状態での定位置守備

定位置守備の失点数が多くなっていますが、その中でも押し込まれた状態での失点が非常に多くなっています。トランジション攻撃の強みを活かすためにも、改善したい課題です。

キックイン守備

キックインの守備についても改善が必要です。特にインサイドを攻略された失点が多くなっており、守り方の共有はしっかりと行いたい部分です。

総括

なかなか優勝争いに組み込めていない近年の大阪ですが、今シーズンもシーズン序盤は苦しい状況が続いていきました。それでも11節までは3勝1分の負けなしでレギュラーシーズンの前半戦を終え、良い状態で中断期間を迎えることができました。

大阪の最大の強みは攻守ともにトランジションです。特にトランジション守備ではリーグ最小失点と、結果が出ている内容です。ただし、定位置守備での失点数は多くなっていますので、今シーズンの大阪の特徴を考えると定位置守備は最も改善したい局面ではないでしょうか。

今回はシュライカー大阪について分析しました。次回もお楽しみに!ありがとうございました!

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