#136 Fリーグ2024-2025Div.1前半戦 バルドラール浦安分析

バルドラール浦安

みなさんこんにちは。

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バルドラール浦安 戦績

まず最初は浦安の9試合の戦績についてです。浦安は7勝1分1敗の勝点22で首位で中断期間に入っています。

日時 相手 H&A スコア
1 2024/06/01 ヴォスクオーレ仙台 HOME 3○1
2 2024/06/09 シュライカー大阪 AWAY 5○3
3 2024/06/16 ボルクバレット北九州 HOME 7○1
4 2024/06/21 Y.S.C.C.横浜 AWAY 3○2
5 2024/06/29 フウガドールすみだ HOME 3○2
6 2024/07/06 湘南ベルマーレ AWAY 2⚫︎3
7 2024/07/15 ペスカドーラ町田 HOME 5○0
8 2024/07/20 しながわシティ AWAY 2△2
9 2024/07/27 立川アスレティックFC AWAY 6○0

それでは、具体的に得点や失点の傾向について分析していきたいと思います。

バルドラール浦安 得点傾向

まずは浦安の得点についてです。

浦安は9試合で36得点で、リーグ2位となっています。内訳としては、定位置攻撃が4点(11.1%)、セットプレーが11点(30.6%)、トランジションが7点(19.4%)、特殊局面が14点(38.9%)となっています。

浦安の得点傾向は、セットプレーと特殊局面での得点割合が高くなっています。セットプレーと特殊局面については、ともにリーグ最多の得点数になっています。

浦安はボールを保持してリズムを作るチームではありますが、今シーズンは定位置攻撃での得点はむしろ少なく、セットプレーや特殊局面によって得点を奪っており、どの局面においても脅威の攻撃力を見せています。

ここ3シーズンを比較すると、全体の得点力がかなり向上し、1試合平均で1.4得点増加していることがわかります。

2シーズン連続で最も割合が高かった定位置攻撃での得点数は減少し、最も少ない得点傾向になっているものの、その他の局面での得点がかなり増加しており合計での得点数は増加となっています。

バルドラール浦安 失点傾向

次に浦安の失点についてです。

浦安は9試合で14失点で、リーグ最少失点です。2番目に少ない名古屋、しながわとの差は5点であり、浦安の失点数は際立っています。失点の内訳としては、定位置攻撃が6点(42.9%)、セットプレーが1点(7.1%)、トランジションが1点(7.1%)、特殊局面が6点(42.9%)となっています。

浦安の失点の傾向としては、そもそもの失点が少ないことが最大の特徴ではありますが、セットプレーとトランジションでの失点がともに1点とリーグ最少失点になっています。

トランジションについてはしながわ、町田、名古屋と並んでいますがセットプレーについては他のチームとの差も大きくなっており、浦安の守備を支える大きな要因と言えます。

そのセットプレーやトランジションについては、ここ3シーズンを比較しても大幅に減少しています。

得点が増加し失点が減少するという理想的なシーズンになっていますが、その詳細について分析していきたいと思います。

前半戦9試合総括

前述の通り、浦安は昨シーズンと比較して得点が増加、失点が減少し、さらに首位で中断期間を迎える理想的なシーズン前半戦となっています。その要因としては、攻撃と守備両方であると言えます。どちらか一方が改善したということではなく、良い守備から良い攻撃へ、良い攻撃から良い守備への連結がうまくいっているのだと考えています。その詳細を解説したいと思います。

最大の武器である定位置攻撃

浦安の最大の武器は定位置攻撃であると考えています。ただ、定位置攻撃自体での得点は4点と、リーグ最少失点となっています。

その中で最大の武器が定位置攻撃である理由としては、その他の局面での得点を定位置攻撃が生み出しているからだと考えています。今シーズンの浦安は、1stセットに本石選手、石田選手、菅谷選手、レアンドロ選手、2ndセットに柴山選手、ロドリゴ選手、長坂選手、田中選手の構成を中心に状況に応じて選手を入れ替える構成を採用しています。Pivoの本石選手、柴山選手はともに前線で攻撃の起点となり、得点も重ねているなど好調を維持しています。また、前線に張るだけではなく最後尾まで下りてプレーすることも多く、流動的な役割を課されている印象です。

そのように、Pivoを配置する3-1システムでも、Pivoを最後尾に降ろす4-0システムでもボール保持が上手く、浦安がボールを保持する時間が長くなっている印象です。

定位置攻撃での得点自体は挙げられていませんが、プレス回避に優れ、相手陣地に効果的に効果的に侵入できています。その中でセットプレーを獲得したり、相手に守備の時間を長くして疲労を生んだり、二次効果が多く出ているのではないでしょうか。

また、トランジションでの失点が昨シーズンから比較してかなり減少していますが、定位置攻撃の終わり方がよくなっていることも想定されます。

セットプレー

今シーズンの浦安は、セットプレーも大きな武器としています。前述の通り、リーグ最多の得点数を誇り、得点源の一つです。セットプレーでの得点者は、本石選手が4点、ロドリゴ選手が3点、長坂選手が2点と、1stセット、2ndセットともにバランスよく得点を挙げ、良いシューターが確実に得点を挙げられているということは狙い通りにセットプレーが機能している可能性が高いと言えます。

リーグ最少失点の守備

浦安はリーグ最少失点という結果になっていますが、その理由としてはイゴール選手のハイパフォーマンス、ボールへのプレス、組織再構築の速さが挙げられます。

最大の要因としてはイゴール選手のハイパフォーマンスではないでしょうか。非常に安定したパフォーマンスを見せており、最後の砦として大活躍中です。最後はイゴール選手が止めてくれると思い、思い切ってボールへのアタックができているのではないでしょうか。

2つ目はボールへのプレスです。原則はマンツーマンではありますが、相手ゴール近くにおいてはゾーンディフェンスを採用しており、なかなか相手に前身をさせていないことが失点の少なさに起因していると思われます。

3つ目は組織再構築の速さです。前進された場合においても、素早く撤退して自陣で数的有利を作ることができ、相手にチャンスを作らせていません。

また、そもそも定位置攻撃でのボール保持に優れており、守備の時間が短いことも失点の少なさに影響しているものと思われます。どの試合においてもボール保持の時間帯は長い印象で、良い攻撃が守備の時間を減らすことにも貢献しています。

今後の展望

現在首位を走る浦安ですが、彼岸の初優勝に向けて良いスタートを切っています。とは言え、2位しながわとは勝点1差、3位立川とは勝点3差、4位名古屋と5位町田とは勝点5差と、基本的にはこの5チームで優勝争いを繰り広げる展開が予想され、非常に混戦模様となっています。

このまま優勝を目指していくために最大の注目は中断明けの名古屋との直接対決です。この試合に敗れると首位を明け渡す可能性があり、さらに名古屋とは勝点差2まで縮められてしまいます。一方で勝利すると名古屋との勝点差は8に広がり、さらに2位しながわと3位立川も直接対決ですので、さらに2位との勝点差を広げられる可能性もあります。まずは今後のリーグの行方を左右する名古屋戦が再注目になります。

大きな改善点は考えられませんが、強いて言えば定位置攻撃で得点を重ねたいところでしょう。定位置攻撃で仕留めることができれば、より点差が広がる理想的な展開の試合が増えるのではないでしょうか。

まとめ

定位置攻撃を武器に、攻守どの局面においても高レベルなパフォーマンスを出す浦安。前半戦を首位で折り返しました。上位相手の3連戦も2勝1分で強さを見せ、好調を維持して中断期間に入りました。中断明けの試合は絶対王者の名古屋オーシャンズとの対戦になります。この試合に勝利することができればいよいよリーグ初優勝が現実的に見えてくる状況になるでしょう。その名古屋は今シーズン定位置攻撃に優れるチームですので、どちらがボールを握る展開になるかが注目と言えるでしょう。

それでは今回は以上になります。また次回のチーム分析をお楽しみに!ありがとうございました!

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