#11 フットサルセットプレー コーナーキックゾーンディフェンス

セットプレー

みなさんこんにちは。

前回、#10 フットサルセットプレー コーナーキック守備の3つの種類でCK守備はマンツーマン、ゾーン、併用の3つの種類があると解説しました。

前回も最後に述べましたが、私はゾーンディフェンスをオススメしています。その理由、ゾーンディフェンスの考え方等を解説していきます!

ゾーンディフェンスをオススメする理由

先ほども述べた通り、私がオススメするのは、ゾーンディフェンスです。

そもそもセットプレー攻撃は、全員の動き方、狙いが共有されており、非常に再現性が高く、攻撃側が圧倒的に有利な状態です。

その中で「マンツーマン」と「併用」は相手の動きに合わせて守備が動くことになるため後手を踏むことになります。もともと攻撃側が有利な状態で、さらに後手を踏む対応では対応が難しくなると考えています。

一方ゾーンディフェンスは、相手の動きには左右されません。キッカーからパスがどこに出されたかによって対応する人が決まり、後手を踏む割合が低くなると考えているため、ゾーンディフェンスをオススメしています。

しかし、ゾーンディフェンスの大きなデメリットに、習得にトレーニングの時間がかかるということがあります。簡単に導入しやすいように、できるだけシンプルな守り方を紹介したいと思います。

ゾーンディフェンスの方法

それではゾーンディフェンスの方法を順番に解説していきます。

初期配置

まずはゾーンディフェンスの初期配置を決めます。

図のように、Y字の初期配置を作ります。

ニア側に立つ選手を1番、その前に立つ選手を2番、中央の選手を3番、最後尾の選手を4番とします。基本的に相手の形によらず、初期配置はこの形を維持します。

ゾーンディフェンスにおける役割

次に、誰がどこのゾーンを守るのかを決めていきます。ゾーンディフェンスでは、中央のスペースを埋めることがメリットであるため、基本的にボールが蹴られるまでは動きません。それぞれの役割を説明していきます。

1番の役割

1番はゴールラインから1m程度の位置に立ちます。1番の役割は、GKと3番の間のパスラインを切ることです。ですので、動いてはいけません。先読みして2番との間のパスラインを狙いってしまい、インサイドを空けてしまわないように注意しましょう。

2番の役割

2番は1番と同じ幅で、5mの位置かつペナルティエリアのラインを両足で挟む位置に立ちます。2番の役割は、インサイドにパスを出させないようにしながら、アウトサイドにパスが出たときに対応することです。

2番も、パスが出るまでは動きません。インサイドを閉め、アウトサイドにパスが出たあとに対応することが求められます。

3番の役割

3番は1番と2番の間で、少しさがっとところに位置します。目安ですが、ゴールポストから1m程度サイドライン側です。3番の役割は、インサイドを狙ってきた際に前でカットすることです。2番はインサイドを閉めて対応しているとは言え、それでも狙われることはありますから、そのパスをカットし、ゴール前に通させないことが最重要な役割です。

また、アウトサイドにパスが出されたときも、3番が対応しなければならない場合があります。1番、2番と同様、キッカーからパスが出されてから対応することになります。

4番の役割

4番は3番の後ろ、ゴールの枠内程度に位置します。4番の役割は、3番の背後をケアすることです。セグンド対応も含みます。3番がインサイドを通させないようにしますが、それでも通ってくることがありますので、そのカバーリングが求められます。また、アウトサイドへのパス、主にボレーに対しても対応する必要があります。

アウトサイドには誰が出るか

各ポジションの役割を記載しましたが、2番、3番、4番ともにアウトサイドの対応をしなければなりません。その対応原則は、相手がシュートする位置を基準に決定します。

エリアはおおよそですが、左右7mと中央6mの3つのエリアに分け、キッカー側のサイド(主にゴロ)は2番、中央(ゴロ、浮き球両方)が3番、キッカーと逆側のサイド(浮き球)は4番が対応すると決めておきます。

最も難しいのは3番です。中央のエリアを閉めつつ、中央の一番危険なエリアのアウトサイドに対応しなければなりません。守備で力を発揮でき、リーダーシップととれる選手が3番を守るべきだと考えます。

コーナーキックゾーンDFで最も重要なこと

ここまでゾーンDFにおけるそれぞれの役割を解説してきましたが、最も重要なことは。「パスが出るまで動かない」ということです。ゾーンDFは中央のスペースを埋め、アウトサイドにパスを出させるような守備をしています。先読みで動いてしまい逆を取られてしまうと、絶対に守りたい中央のスペースを使われてしまう可能性があります。もちろん、アウトサイドへのパスに対応する準備は必要ですが、パスが出るまでは動かないことがゾーンDFでは非常に重要です。

コーナーキックゾーンDFまとめ

CKゾーンDFについて解説しました。選手が理解するのに一定の時間は必要かもしれませんが、意外とシンプルで、狙いははっきりする守り方だと思います。

CKゾーンDFの狙いは「アウトサイドにパスを出させること」です。

重要なことは「パスが出るまで動かないこと」、「アウトサイドに誰が対応するかを瞬時に判断すること」です。

CKゾーンDFについては以上になります。それではまた!

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