#104 2023-2024FリーグDiv.2分析

Fリーグ

みなさんこんにちは。

先日、FリーグDiv.2が全日程終了し、ヴォスクオーレ仙台が優勝、F1最下位チームとの入れ替え戦に臨むことになりました。

これまではF1について分析記事を記載してきましたが、今回はF2の分析を行います。初回は、F2全体の傾向について解説したいと思います。ぜひご覧ください!

FリーグDiv.2順位表

まずはF2の順位表を確認しましょう。

順位 チーム 勝点 得失点差 得点 失点
1 ヴォスクオーレ仙台 43 14 1 1 34 66 32
2 ボアルース長野 41 13 2 1 51 83 32
3 アグレミーナ浜松 26 8 2 6 7 56 49
4 リガーレヴィア葛飾 25 8 1 7 8 60 52
5 マルバ水戸FC 19 6 1 9 -7 41 48
6 広島エフ・ドゥ 19 6 1 9 -11 47 58
7 ヴィンセドール白山 14 4 2 10 -12 48 60
8 ミラクルスマイル新居浜 13 4 1 11 -47 31 78
9 ポルセイド浜田 9 2 3 11 -23 41 64

前述した通り、ヴォスクオーレ仙台が優勝という結果になりました。仙台と長野が最終節まで優勝争いを繰り広げ、3位との勝点差を見ると今シーズンのF2は2強という状況だったことがわかります。仙台と長野は敗戦は1つで、それはお互いに1勝1敗で、その他のチームは両チームに勝つことはできていないことも、両チームが今シーズンのF2で抜けていたことがわかります。

FリーグDiv.2得失点傾向

次はF2の得失点の傾向についてです。

定位置攻撃が36.4%、セットプレーが18.2%、トランジションが28.3%、特殊局面が17.1%となっています。

F1(レギュラーシーズン22試合)と比較すれば、F2の方が定位置攻撃とトランジションの得失点が多い傾向にあります。この原因の予測としては、F1チームとの活動日数の違いが大きな影響があるのではないでしょうか。

おそらく一般的に、F1チームよりもF2チームは練習の日数が少ないことが考えられます。活動日数が少なければセットプレーやパワープレーのようなトレーニングに割く時間が限られ、強度を優先して定位置攻撃や守備、トランジション攻撃や守備に重きを置く場合が多くなるのではないでしょうか。

F1とF2それぞれで1試合平均の得点数を見ると以下の通りになります。

F1 F2
試合数 得失点数 1試合平均 試合数 得失点数 1試合平均
定位置 132 204 1.55 72 172 2.39
セットプレー 132 168 1.27 72 86 1.19
トランジション 132 153 1.16 72 134 1.86
特殊局面 132 179 1.36 72 81 1.13
合計 132 770 5.83 72 473 6.57

1試合平均では全体ではF2の方が0.74点多く入る傾向にあります。これは得点力があるというよりは、失点が多いと考えられます。となると、F2で順位を上げる鍵となるのは守備でしょう。

今シーズンの顕著な数字として現れるのは、セットプレーとトランジションです。

優勝した仙台、2位の長野は、共にセットプレーとトランジションでの失点が少なくなっています。セットプレーとトランジションは再現性が高い局面で、両チームは安定した組織的な守備ができているということが言えるでしょう。

また、特殊局面ではF1とF2の大きな違いが見えます。

F1と比較してF2はGK活用での得点が非常に少ないことがわかります。F1ではGKが攻撃参加することは多くのチームで見られますが、F2ではあまり実施されていません。GKの技術の差なのか、戦術的な理由なのか、練習量によるものなのかはわかりませんが、F2はFP4対4で行われる時間が多いことが一つの特徴と言えます。

FリーグDiv.2傾向まとめ

F2全体の得点傾向に関して解説しました。F2の傾向としては、主に以下の通りです。

F1と比較してF2は1試合平均での得失点が多い
セットプレーやトランジションの組織的守備の安定が上位進出の鍵
GK活用での攻撃は少なく、FP4対4の状況が多い
今後は各チームの分析をしていきたいと思います。
それでは今回は以上になります。ありがとうございました!

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