#163 Fリーグ2025-2026Div.1前半戦 ボアルース長野分析

ボアルース長野

みなさんこんにちは。

今年もFリーグが開幕し、F1はレギュラーシーズンの前半戦が終了しました。今年も、各チームの得失点を中心に分析していきたいと思います。初回はF2から昇格したボアルース長野です。ぜひご覧ください!

ボアルース長野 戦績

まずは前半戦の戦績についてです。

今シーズンの長野は、1勝3分7敗の勝点6、12位で前半戦を終了しています。

日時 HOME/AWAY 相手 スコア
1 2025/06/01 AWAY 名古屋オーシャンズ 1⚫︎2
2 2025/06/06 AWAY シュライカー大阪 0⚫︎2
3 2025/06/15 HOME ボルクバレット北九州 2⚫︎4
4 2025/06/23 AWAY バルドラール浦安 3⚫︎7
5 2025/06/29 HOME フウガドールすみだ 5○1
6 2025/07/06 AWAY バサジィ大分 1⚫︎3
7 2025/07/13 HOME しながわシティ 2⚫︎4
8 2025/07/18 AWAY 立川アスレティックFC 3△3
9 2025/07/27 HOME 湘南ベルマーレ 0△0
10 2025/08/02 AWAY ペスカドーラ町田 1⚫︎4
11 2025/08/10 HOME Y.S.C.C.横浜 2△2

開幕4連敗で苦しい状況でありましたが、すみだ戦で初勝利し、その後は勝利はないものの3分けで少しずつ勝点を伸ばしている印象です。前半戦最終戦での横浜との直接対決で勝利を掴みたかったものの、勝点差2と1勝でひっくり返る状況ですので、最下位とは言え前半の成績はそこまで悪くはない状況ではないでしょうか。

それでは、具体的に得点や失点の傾向について分析していきたいと思います。

得点傾向

まずは得点傾向についてです。

長野の得点としては、総得点が20得点でリーグ10位となっています。内訳としては、定位置攻撃が5点、セットプレーが4点、トランジションが4点、特殊局面が7点となっています。

他チームとの比較においては、定位置攻撃がリーグ8位タイ、セットプレーがリーグ10位、トランジションがリーグ10位タイ、特殊局面がリーグ7位となっています。

長野の得点の特徴としてはまず特殊局面にあると考えられます。その特殊局面での得点内訳は以下の通りです。

特殊局面の中ではパワープレーが3得点で多くなっています。

今年F1に昇格した中である程度苦戦することは想定されていると思われますが、ある程度パワープレーで得点を奪えていることは良い傾向にあると思われます。

一方で、特殊局面以外の局面ではなかなか得点が奪えていないことがわかります。

F1とF2の違いはあるとは言え、定位置攻撃とセットプレー、トランジションは1試合平均得点数が大きく減少しています。現在最下位となっていますが、今後残留を目指す上ではいずれかの局面での得点を増やしていきたいところでしょう。

その点で言えば、やはり改善ポイントはセットプレーでしょうか。昨シーズンは1試合平均1.39とリーグ最多の得点数となっていました。メンバーも大きな変更はありませんでしたので、後半戦はその点について改善していきたいところでしょう。

具体的な数値を出すと、昨シーズンのF2でのセットプレー得点の内訳は、コーナーキックが9点(1試合平均0.5点)、キックインが13点(1試合平均0.72点)、フリーキックが3点(1試合平均0.17点)となっており、今シーズンのF1では、コーナーキックが1点(1試合平均0.11点)、キックインが3点(1試合平均0.33点)と大きく減少していることがわかります。

CK KI FK
得点 1試合平均 得点 1試合平均 得点 1試合平均
2024-2025シーズン 9 0.5 13 0.72 3 0.17
2025-2026シーズン 1 0.09 3 0.27 0 0.00

細かい原因はわかりませんが、セットプレーでの得点をF2での昨シーズンの結果に近づけることができれば、勝点を拾えて来る試合は増えてくると思われます。

また、トランジションでの得点も増やしていきたいところでしょう。トランジションでの得点は4得点で、すべて相手の定位置攻撃でボールを奪い、得点を挙げています。

この数字はリーグ4位タイの得点数になっていますので、まずまずの結果と言えるでしょう。

ボールを奪った場所ですが、自陣が1点、相手陣地が3点となっています。

※ピッチを縦に4分割し、自陣側からゾーン1と定義

トランジションでの課題としては、自陣からのロングカウンターの得点を作り出せていないという点だと思います。

長野はシンプルにボールを前進させるような戦い方をする傾向があるため、相手にボールを保持されることも多くなってきます。自陣に押し込まれた状況でもカウンターで逆に得点を奪えるような展開を作ることができれば、相手にとっても脅威になると思います。

また少し言及しましたが、GK活用での得点を増やしたいところがあると思います。GKの橋野選手を前線に上げてプレーするシーンが多くみられます。その中で1得点しか奪えていないことは少し想定外なのではないでしょうか。

失点傾向

次に失点傾向についてです。

長野の失点としては、総失点が32得点でリーグ10位となっています。内訳としては、定位置攻撃が12点、セットプレーが6点、トランジションが6点、特殊局面が8点となっています。

他チームとの比較においては、定位置攻撃がリーグ11位、セットプレーがリーグ6位タイ、トランジションがリーグ7位タイ、特殊局面がリーグ7位タイとなっています。

長野の失点の特徴としては、定位置攻撃での失点が多いことです。リーグで2番目に多い数字になっており、後半戦に向けて改善点だと考えられます。

その定位置攻撃での失点について、ハーフアタックとプレス回避ではそれぞれ6失点ずつとなっています。

リーグ内で比較すると、プレス回避での失点が多い傾向があります。長野は特にすみだ戦では前からのプレスが非常に圧力がありますが、一方でプレスを回避されて失点も多くなっていることから、試合を通して、さらにどの試合でも継続的に相手に突破されないプレスを構築できるかを目指していることが伺えます。

次のポイントとしては、トランジションだと思います。トランジションについては、昨シーズンF2での1試合平均失点は0.11で、F1での今シーズンは0.55と、トランジションでの失点数が5倍に増加しています。

昨シーズンのトランジションでの失点数がかなり少なかったことの影響は当然ありますが、ストロングポイントだったトランジションでさらに強みを見せることができれば、残留に近づいていくことでしょう。

その中で、トランジション失点の起点は以下の通りとなっています。

トランジション失点の6失点のうち、定位置攻撃でボールを奪われた失点が4失点と最多となっています。また、トランジション失点のうち、全てが自陣で相手にボールを奪われたことによるものになっています。

※ピッチを縦に4分割し、自陣側からゾーン1と定義

定位置攻撃で奪われたものが多く、自陣で奪われたものが多いことから、プレス回避に失敗した際のショートカウンターに課題があることがわかります。この点としては、プレス回避時に相手に奪われた際の対応に注力することが良いでしょう。

逆に、相手コートでボールを奪われた後の失点がありません。この点で言えば、素早い撤退がされていて守備の再構築がスムーズになっていると言えるでしょう。つまり、長野が狙いとするリスクの少ない素早い前進と奪われた際の守備の再構築は一定の評価が得られる状況ではないでしょうか。

また、セットプレーについても一つ特徴が見えます。セットプレー自体の失点数は6失点とリーグ内でそこまで多い数字ではありません。

内訳としてもコーナーキックが1失点、キックインが3失点、フリーキックが2失点となっていますが、注目すべき点はキックインの失点です。

失点した3失点のキックインは、全てゴールラインから6m以内の位置、つまりコーナーキックに近い地点からの失点になっています。コーナーキックとキックインでは、キッカーからゴールへの角度が変わってくるため、若干守り方が変わってくるのが一般的です。その中でコーナーキックに近いキックインにおいて、どのように守るかの統一が課題になっている可能性は考えられるでしょう。

点数が大きいものではありませんので他チームとそこまで差はないかもしれませんが、0〜6m地点でのキックインでの失点はリーグ最多となっています。ある程度守れているということからすると、このエリアでのキックイン守備は改善の余地がありそうです。

まとめ

それでは前半戦の長野をまとめたいと思います。

得点

GK活用をはじめとする特殊局面

長野の最大の特徴としては特殊局面です。パワープレーでの得点を挙げられているのもありますし、GK活用を多様して相手陣地に素早く前進することを試みています。橋野選手の足元の能力を活かしたGK活用で得点を奪うことができればより理想的でしょう。

昨シーズンから減少しているセットプレー

昨シーズン、長野はセットプレーの得点が武器の一つでしたが、今シーズンはなかなか上手く得点を挙げられていないことが特徴になっています。

ハイプレスからのトランジション

長野の一つの狙いが、前からのハイプレスからトランジションでゴールを狙うことです。逆に自陣でボールを奪ってからの得点は得られておらず、ロングカウンターでの得点も重ねていきたいところでしょう。

失点

プレス回避されて失点

逆に前からのプレスを回避されて失点することも増えています。前からのプレスでボールを奪う狙いは見えているものの、回避されて失点することも多くなっています。

プレス回避に失敗したショートカウンター

逆にプレス回避に失敗し、ショートカウンターで失点をしていることが多くなっています。逆に相手陣地でボールを奪われて失点したシーンはありません。素早く前進を試み、仮にボールを奪われたとしても素早く守備組織の再構築ができていると考えられます。

コーナー付近のキックイン

コーナーキック付近でのキックインでの失点が多くなっています。逆にコーナーキックやもう少し相手陣地側のキックインでの失点はほぼなく、コーナーキックとキックインの境界のような位置では守備がどっちつかずになってしまっていることが考えられます。

総括

今シーズンF1に復帰したものの、レギュラーシーズン終了時は最下位に終わった長野。それでも残留争いが非常に混戦になり、後半戦やファイナルシーズンではまだまだわからない展開と、これまでのF1での戦いとは少し異なる状況になっていると思われます。8/17に他チームより一足先に後半戦がスタートした長野ですが、同じく残留争いをしている大分に勝利し、暫定ではあるものの最下位を脱出しました。

今後については、シンプルに前進を試みる定位置攻撃と、前からの積極的なプレス、GK活用は継続し、攻守ともにセットプレーとトランジションについて改善していきたいところでしょう。

今回はボアルース長野について分析しました。次回もお楽しみに!ありがとうございました!

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