#157 Fリーグ2024-2025Div.2 ボアルース長野分析

ボアルース長野

みなさんこんにちは。

現在、FリーグDiv.2の各チームの分析をしています。第5回はボアルース長野です。ぜひご覧ください!

これまでのF2チーム分析記事も併せてご覧ください!

ボアルース長野 戦績

まずは今シーズンの戦績についてです。

今シーズンの長野は16勝2分0敗の勝点50、優勝という結果でF1復帰を果たしました。

日時 相手 スコア
1 2024/06/02 ミラクルスマイル新居浜 4○0
2 2024/06/09 ポルセイド浜田 4○2
3 2024/06/15 ヴィンセドール白山 9○2
5 2024/06/30 エスポラーダ北海道 1○0
6 2024/07/07 アグレミーナ浜松 6○0
7 2024/07/14 マルバ水戸FC 4○1
8 2024/07/21 デウソン神戸 3○1
4 2024/07/27 リガーレヴィア葛飾 4○1
9 2024/08/03 広島エフ・ドゥ 4○1
12 2024/10/06 ヴィンセドール白山 3○2
10 2024/10/14 ミラクルスマイル新居浜 2○1
11 2024/10/20 ポルセイド浜田 5○1
13 2024/11/03 リガーレヴィア葛飾 3△3
14 2024/11/10 エスポラーダ北海道 3△3
15 2024/11/17 アグレミーナ浜松 3○2
16 2024/11/24 マルバ水戸FC 2○1
17 2024/11/30 デウソン神戸 3○2
18 2024/12/08 広島エフ・ドゥ 5○1

それでは、具体的に得点や失点の傾向について分析していきたいと思います。

得点傾向

まずは得点傾向についてです。

長野の得点としては、総得点が68得点でリーグ3位となっています。内訳としては、定位置攻撃が21点、セットプレーが25点、トランジションが11点、特殊局面が11点となっています。

他チームとの比較においては、定位置攻撃がリーグ4位、セットプレーがリーグ1位、トランジションがリーグ7位、特殊局面がリーグ3位タイとなっています。

長野の特徴としては、セットプレーの得点が多いことトランジションの得点が比較的少ないことです。セットプレー得点内訳としては、以下の通りとなっています。

コーナーキックが9本、キックインが13点でともにリーグ最多得点数となっています。セットプレーはコーナーキックとキックインの数が非常に多いので、その両方でリーグトップの数字は長野の武器になっていたと言えるでしょう。

また、トランジションについては少し少なめの傾向にありますが、ボールを保持する時間が長かったことが要因の一つなのではないでしょうか。後述しますが、長野は失点数が他チームと比較して圧倒的に少なくなっています。その点で言えば、守備でボールを奪えた回数は多かった可能性はありますし、来シーズンF1で戦うことを考えれば守備の時間は今シーズンよりも間違いなく増加すると思われます。その際に勝点を重ねていくためには、トランジションで得点を奪うことが重要になってくるでしょう。

次に、直近3シーズンの推移を示します。

昨シーズンと比較して、1試合平均得点数が1点以上減少している結果となっています。特に定位置攻撃での失点が大きく減少し、トランジションも減少、セットプレーが増加という状況です。定位置攻撃での得点減少は目立ちますが、F1だった2022-2023シーズンからはかなり増加している数字だったため、逆に2023-2024シーズンが異例の得点数だったかもしれません。とは言え、やはりF1で勝っていくためには得点が必要になりますので、前述の通りトランジションでの得点が鍵を握るポイントになるのではないでしょうか。

失点傾向

次に失点傾向についてです。

長野の失点としては、総失点が24失点でリーグ最少となっています。内訳としては、定位置攻撃が2点、セットプレーが8点、トランジションが2点、特殊局面が12点となっています。

他チームとの比較においては、定位置攻撃がリーグ1位、セットプレーがリーグ1位タイ、トランジションがリーグ1位、特殊局面がリーグ5位(最下位)タイとなっています。

長野の失点の特徴としては、とにかく失点が少ないことです。リーグで2番目に少ない神戸が43失点ですから、24失点の長野はずば抜けて少ない結果になっています。さらに定位置攻撃、セットプレー、トランジションの主要3局面で最少失点となり、硬い守備が優勝の要因だったと言えます。

逆に特殊局面はリーグ最多の失点数となっています。

その中でパワープレーでの失点数が9点でリーグ最多となっています。

長野は今シーズン負けなしのため、他のチームと比べてパワープレーを受ける機会は非常に多かったと思いますので、数字だけで語ることは難しい部分はあります。ただし、F1での戦いにおいてはF2での戦いのようにはいかないことも多くあると思います、その中で最終盤のリードを守り切る力は必ず必要になると思われます。今シーズンのプランニングとして、パワープレー守備になかなか時間を割くことは難しいかもしれませんが、重要な要素と言えるでしょう。

次に、直近3シーズンの推移を示します。

F1時代を含めた3シーズンの推移を見ると、やはり定位置攻撃とトランジションの失点減少は非常に目立つものがあります。F1時代には非常に多かった両局面の失点が2シーズンでかなり少なくなり、定位置守備とトランジション守備がこのF2の2年間で強化できたポイントでしょう。今シーズンのF1での戦いの中でもこのベースを活かし、粘り強くロースコアで勝点を少しずつ重ねていけるかがポイントになるでしょう。

今後についての展望

最後に、今後の展望について分析したいと思います。

圧倒的な力で無敗優勝を果たし、F1復帰を決めた長野。優勝の要因は失点の少なさにあります。特に定位置攻撃とトランジションでの失点がシーズンで2失点ずつと、インプレー中での守備の硬さが目立ったシーズンになりました。

今シーズンのF1での戦いとしては、積み上げた守備でロースコアを狙い、トランジション攻撃を強化できるかがポイントになると思われます。F1とF2では逆の戦いになることが予想され、今シーズンは相手に攻められる時間が長くなる試合も増えてくるでしょう。その場合であっても我慢強く守り、そこからトランジション攻撃に転じるパワーを出すことができれば、少なくとも残留争いになるようなシーズンにはならないのではないでしょうか。

逆に言えば、失点を重ねてしまったり、守るだけでトランジションに向かうことができなくなってくれば、残留を目指す厳しい戦いになる可能性が出てきます。メンバーもそこまで変わらずに迎える今シーズンになりますので、F2での2年間で強化した部分を出せるかを注目したいと思います。

今回はボアルース長野について分析しました。また次回をお楽しみに。ありがとうございました!

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