#156 Fリーグ2024-2025Div.2 ヴィンセドール白山分析

ヴィンセドール白山

みなさんこんにちは。

現在、FリーグDiv.2の各チームの分析をしています。第4回はヴィンセドール白山です。ぜひご覧ください!

これまでのF2チーム分析記事も併せてご覧ください!

ヴィンセドール白山 戦績

まずは今シーズンの戦績についてです。

今シーズンの白山は11勝0分7敗の勝点33、3位でシーズンを終了しています。

日時 相手 スコア
1 2024/06/02 アグレミーナ浜松 2⚫︎6
2 2024/06/09 マルバ水戸FC 3○1
3 2024/06/15 ボアルース長野 2⚫︎9
4 2024/06/23 広島エフ・ドゥ 3○1
5 2024/06/29 ミラクルスマイル新居浜 3○2
7 2024/07/13 デウソン神戸 2⚫︎3
8 2024/07/20 リガーレヴィア葛飾 3○2
9 2024/07/28 エスポラーダ北海道 9○3
6 2024/09/01 ポルセイド浜田 6○1
12 2024/10/06 ボアルース長野 2⚫︎3
10 2024/10/13 アグレミーナ浜松 4○2
11 2024/10/20 マルバ水戸FC 6○4
14 2024/11/10 ミラクルスマイル新居浜 2⚫︎6
15 2024/11/17 ポルセイド浜田 4○1
17 2024/12/01 リガーレヴィア葛飾 3○1
18 2024/12/14 エスポラーダ北海道 4○3
16 2024/12/22 デウソン神戸 4⚫︎5
13 2024/12/29 広島エフ・ドゥ 3⚫︎4

それでは、具体的に得点や失点の傾向について分析していきたいと思います。

得点傾向

まずは得点傾向についてです。

白山の得点としては、総得点が65得点でリーグ4位となっています。内訳としては、定位置攻撃が18点、セットプレーが13点、トランジションが19点、特殊局面が15点となっています。

他チームとの比較においては、定位置攻撃がリーグ7位、セットプレーがリーグ5位、トランジションがリーグ2位、特殊局面がリーグ1位となっています。

白山の特徴としては、トランジションと特殊局面での得点が多いことです。リーグ最多得点となった特殊局面については、内訳は以下の通りとなっています。

特殊局面の中では、パワープレー返しが7得点と非常に多く、リーグ1位の成績となっています。

トランジションの得点が多いこととパワープレー返しでの得点が多いことを踏まえると、昨シーズンの白山は守備から攻撃への移行を重点的に強化した可能性が考えられます。

また、GK活用での得点も多いことが特徴です。

得点でリーグ2位となっています。白山はGK活用を多く使っていた印象がありますが、そのGK活用がある程度機能した言えるでしょう。2年連続で7位と下位になっていた中である程度割り切りながらGKを活用して前進し、守備からトランジションで得点を重ねることを狙っていたのではないでしょうか。

また、昨シーズンはスコアラーがいたことも上位進出の要因だったと思います。

新加入の芝原選手が得点ランキング2位の18得点、小竹選手が4位タイの16得点と、この2人でチームの総得点の半数以上を叩き出し、白山の攻撃を牽引しました。三上選手が退団した影響は大きいかと思いましたが、それ以上の働きだったかもしれません。

次に、直近2シーズンの推移を示します。

昨シーズンの特徴になったトランジションと特殊局面は増加傾向にあり、定位置攻撃とセットプレーは横ばいになっています。守備から攻撃を注力したとしても、定位置攻撃やセットプレーはほとんど変わらず得点力を強化できましたので、攻撃に関しては向上できたシーズンだったと言えます。

失点傾向

次に失点傾向についてです。

白山の失点としては、総失点が57失点でリーグ5位となっています。内訳としては、定位置攻撃が16点、セットプレーが15点、トランジションが14点、特殊局面が12点となっています。

他チームとの比較においては、定位置攻撃がリーグ4位、セットプレーがリーグ5位タイ、トランジションがリーグ5位、特殊局面がリーグ5位(最下位)タイとなっています。

白山の失点の特徴としては、突出して失点が多いまたは少ない局面があるというわけではないですが、このグラフを見る限りでは定位置攻撃が他チームに比べて少し少ないように思います。攻撃で言及しましたが、守備から攻撃を強化された可能性があるため、定位置守備が安定したことが推測できます。

一方で特殊局面は5位タイでありながら6チームが並んで最多となっています。その内訳は以下の通りとなっています。

パワープレーでの失点と、パワープレー返しでの失点が多くなっていることがわかります。

パワープレーでの失点はリーグ9位、パワープレー返しでの失点はリーグ7位タイと、パワープレーとパワープレー返しでの失点はリーグ内でも多いことがわかります。得点傾向においてパワープレー返しでの得点が多いことを示しましたが、パワープレー返し得点数の6点とパワープレー返し失点数の7点がほぼ同等でありますので、パワープレー守備が機能したかは微妙なところです。

また、パワープレーは6失点のうち、その失点で実際に勝点を落としたのは第7節の神戸戦の1点だけでそこまで影響したわけではありませんが、上位や昇格を目指す中ではパワープレーでの失点は減らしていきたいところでしょう。

次に、直近2シーズンの推移を示します。

まず総失点が約0.6点減少となり、その中で定位置攻撃とトランジションでの失点を減少させることができています。このことからも、咋シーズンは定位置守備とトランジションの強化がされたことが推測できます。総得点が増加し、総失点が減少した昨シーズン、白山にとっては攻守ともに及第点となるシーズンだったと言えるのではないでしょうか。

今後についての展望

最後に、今後の展望について分析したいと思います。

Fリーグ参入後、中位から下位が定位置だった白山ですが、今シーズンは3位と躍進を見せる結果となりました。得点が増加、失点が減少と、攻守にわたって向上シーズンだったと言えるでしょう。

強化されたと見られる、守備から攻撃の部分が結果に結びつき、定位置攻撃での失点減少、トランジションでの得点増加、失点減少が成績に影響したと思われます。攻撃ではGKをうまく活用しながらプレス回避し、相手コートでプレーする時間も増加したように思います。

今シーズンは立川から永田選手が復帰し、広島から大竹選手、名古屋サテからの加入など、積極的に補強しましたのでクラブとしてより上位を目指す意欲を持っているのではないでしょうか。その点で言えば、今シーズンはより警戒されるようになると思いますので、昨シーズンの守備からのトランジションをベースにしながらも定位置攻撃でフィニッシュできる回数を増やすこと、セットプレーでの得点を狙うことが重要になるでしょう。チャンスを多く作ること、しっかり決め切ることが、白山の昇格にとっては必要だと考えます。上位進出に充実したシーズンの翌年、さらにどのような変化が見られるのか注目したいと思います。

今回はヴィンセドール白山について分析しました。また次回をお楽しみに。ありがとうございました!

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