みなさんこんにちは。
2026-2027シーズンに向けたFリーグチームの2025-2026シーズン分析、今回からはF1クラブを開始します。第1弾はしながわシティです!ぜひご覧ください!
しながわシティ 戦績
まずは昨シーズンの戦績についてです。 昨シーズンのしながわは、18勝0分9敗の勝点54、2位でシーズンを終了しています。

リーグ屈指の選手層を持ち優勝候補だったしながわですが、レギュラーシーズンでは首位名古屋と勝点差4で終了したものの、ファイナルシーズンで勝点を伸ばせず、2位という結果に終わりました。
それでは、具体的に分析していきたいと思います。
得失点傾向
まずは得点と失点の傾向についてそれぞれ数字を示します。


しながわの得失点数をまとめると以下の通りです。

また、リーグ内の得失点の順位も示します。

各局面での得失点を他チームとの比較したグラフも示しておきます。








それでは、しながわの具体的な分析をしていきたいと思います。
しながわの特徴
それでは、しながわの特徴を分析していきます。
アウトサイドからゴールを狙えるセットプレー
しながわはセットプレーで相手にかなり脅威を与えていることが印象的です。その中でコーナーキックとフリーキックはリーグトップの得点数になっています。


その要因はやはり得点力があるシューターの存在だと思います。サカイ選手や中村選手、新井選手など、Fリーグを代表するシューターがいることでかなりの得点源になっています。
コーナーキックについては、アウトサイドでのシュートからの得点が非常に多いこともその要因が強いでしょう。

一方で、キックインについては得点が少し少なめになっています。

キックインはコーナーキックに比べてパスの角度が横からになることが多くなります。そのため、キックインはアウトサイドからのシュートが少し打ちにくくなり、なかなか得点が奪えなかったのではないでしょうか。

ハイプレスとトランジション攻撃
しながわの特徴としては、前からのプレスです。非常に強度が高く、ゾーン気味に守備ラインを高く維持し、相手へ圧力をかけていました。
実際、ハイプレスを回避された流れでの失点はリーグ内でも少なくなっています。

その傾向もあり、トランジションでの得点が多くなっているのだと思います。その中でも相手の定位置攻撃からの得点が非常に多いです。

このことからも、定位置守備からのトランジションというものがしながわの武器であることがわかります。

トランジション返しのリスク
一方で、トランジションで攻めた後にボールを奪い返されるシーンもあり、実際に失点もリーグ内では多い傾向にあります。

確かにトランジションでボールを奪い返されて失点した数は多くなっていますが、実際の試合を見るとボールを奪った際に人数をかけて攻撃を仕掛けることが影響していると思います。
特にロングカウンターになった際には勢いよく周囲の選手がスプリントでゴール前に上がっていくように徹底されていて、そのリスクが数字として現れたものだと考えます。
当然失点数は減らしたいところですが、トランジションでの得点数が22、失点数が11であることを踏まえるとやむを得ないリスクだとして良いでしょう。

前プレスとハーフディフェンスの線引き
前からのプレスが脅威なしながわですが、逆にハーフディフェンスでの失点は多いことが気になるポイントでしょう。

試合を見ている中での要因としては、ゾーン気味にプレスをかける前線からの守備と、ハーフに引いた状態の守備の線引きが曖昧で、相手が一瞬フリーになるシーンがあるように思います。
ゾーン守備では2列目に人を配置してカバーリングができる状態を構築しますが、ハーフディフェンスではそれでフリーな状態を作ってしまい、相手に自由を与えてしまっていることがありました。その線引きをどのように設計するかが課題とも言えるでしょう。
これはハーフディフェンスに限らず定位置守備での失点全体のことになりますが、相手が3人関与した際の失点数を示したものですが、リーグで2番目に多い数字になっています。

これはゾーンとの境界線が曖昧な部分にもつながりますが、一つずれた後に誰がボールに対して対応するかがはっきりしない部分があります。そのずれをうまく相手に利用され、失点やピンチを招くシーンが見られます。
今シーズンに向けては、ボールに対してアタックする線引きをどこに作るか、ズレた際の再構築をどのようにするか、などが挙げられるでしょう。

規律のあるパワープレー守備
昨シーズンのしながわにおける顕著な面としては、パワープレー守備です。パワープレー返しでの得点がリーグ最多となり、最終局面での相手の反撃を跳ね返す力がありました。

ここではパワープレー返しでの得点を見ていますが、実際のパワープレー守備では全員がコンパクトに守りながらボールが動くたびにしっかりスライドができていることが大きな要因と言えるでしょう。平田選手や山田選手が特に危険な位置へのスライドや危機察知能力が高く、相手の狙いを阻んでいるように思いました。
その上で、パワープレー返しのキックの精度が非常に高く、得点を量産する結果になったと思います。
定位置守備と同様に規律があって組織的な守備ができることに加え、セットプレーと同様にキックの質が高いことが、この結果に現れているのだと思われます。

シーズン別の傾向比較
3シーズンの得失点の傾向を比較します。
まずは得点です。

しながわの得点を比較する、2024-2025シーズンからは総得点には大きな変動はありませんが、リーグ最多得点ではあるものの若干の減少となっています。内訳としてはセットプレーとトランジション、特殊局面が若干減少、定位置攻撃が増加となっています。
セットプレーに関しては意外な結果にはなっていますがコーナーキックが減少しています。

コーナーキックについてはリーグ最多得点となっていましたがそれでも半減近くになっています。リーグ全体としてセットプレーの得点は減少していますが、その中でもしながわは2年連続リーグ最多得点となっていますので、チームとしての武器であると言えるでしょう。
失点に関しては、大きな変動はありません。

定位置攻撃は若干増加はしていますが、セットプレーとトランジション、特殊局面は減少し、総失点の減少につながっています。この辺りは比嘉監督の守備に対する拘りが成果として出たものと考えられます。

まとめ
しながわシティの分析をしてきました。
悲願のFリーグ初制覇を目指したしながわですが、2位という結果に終わりました。高い得点力を見せたものの、根底としては守備のチームだったように思います。定位置守備からトランジション攻撃、パワープレー返しでの得点など、守備から攻撃にしっかり繋げられていることが強さの秘訣だったのではないでしょうか。
とは言え、優勝を目指すためには定位置守備におけるハーフディフェンスが課題になると考えれらます。ゾーンでの前プレスが機能しているだけに、自陣に引いた状態でどのように守り、そして得意のトランジションに繋げれらるかが得失点改善になると考えています。
今シーズンからは監督が交代になり、新たなチームがスタートします。メンバーも多く入れ替わりますが、比嘉監督が作ったベースからどのような上積みがされるのか注目したいと思います。
それではしながわシティの分析は以上になります。ご覧いただきありがとうございました!

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