みなさんこんにちは。
F1のレギュラーシーズン前半戦が終了し、各チームの得失点を中心に分析を行っています。第11弾は、しながわシティです。ぜひご覧ください!
これまでのチーム分析も併せてご覧ください!
しながわシティ 戦績
まずは前半戦の戦績についてです。
今シーズンのしながわは、8勝0分3敗の勝点24、2位で前半戦を終了しています。
| 節 | 日時 | HOME/AWAY | 相手 | スコア |
| 1 | 2025/06/01 | AWAY | バサジィ大分 | 4○0 |
| 2 | 2025/06/07 | HOME | 立川アスレティックFC | 2⚫︎7 |
| 3 | 2025/06/14 | AWAY | ペスカドーラ町田 | 4○3 |
| 4 | 2025/06/21 | HOME | 名古屋オーシャンズ | 3○2 |
| 5 | 2025/06/28 | AWAY | ボルクバレット北九州 | 2⚫︎3 |
| 6 | 2025/07/04 | HOME | フウガドールすみだ | 5○3 |
| 7 | 2025/07/13 | AWAY | ボアルース長野 | 4○2 |
| 8 | 2025/07/19 | AWAY | 湘南ベルマーレ | 5○2 |
| 9 | 2025/07/26 | HOME | Y.S.C.C.横浜 | 6○0 |
| 10 | 2025/08/03 | AWAY | シュライカー大阪 | 0⚫︎4 |
| 11 | 2025/08/10 | HOME | バルドラール浦安 | 6○2 |
大型投資により急成長し、リーグ屈指の強さを持つしながわ。今シーズンの前半戦についても首位と名古屋で勝点が並ぶ2位につけています。名古屋や町田、浦安などの優勝を争うチームに対しては勝利を掴んだものの、北九州や大阪に敗れ、、2位ながらも波に乗りきれないような状況と言えます。昨シーズンは惜しくも3位、今シーズンこそ優勝を狙いたいところでしょう。それでは、具体的に得点や失点の傾向について分析していきたいと思います。
得点傾向
まずは得点傾向についてです。
しながわの得点としては、総得点が41得点でリーグ1位となっています。内訳としては、定位置攻撃が11点、セットプレーが9点、トランジションが8点、特殊局面が13点となっています。

他チームとの比較においては、定位置攻撃がリーグ2位、セットプレーがリーグ4位タイ、トランジションがリーグ3位タイ、特殊局面がリーグ3位となっています。




しながわの特徴としては、リーグトップの得点力であることです。特にセットプレーとトランジション、特殊局面での得点が非常に多いことが特徴です。
セットプレーの特徴としては、コーナーキックが2点、キックインが3点、フリーキックが4点となっています。




コーナーキックはリーグ3位タイ、キックインはリーグ2位タイ、フリーキックはリーグ1位となっています。フリーキックにおいては主にサカイ選手、カイオ選手、新井選手、中村選手の4人でプレーしていますが、誰がシュートを打っても脅威になる状況になっています。しながわに対してはゴール前でファウルをしないようにすることが重要です。
しながわは多くのタレントを揃えますが、守備の規律や強度なども重要視されていると思います。そういう意味で、トランジションでの得点が多いことは納得できるものでしょう。

トランジション得点の起点となった局面については、定位置攻撃が多くなっています。
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相手の定位置攻撃やトランジションでボールを奪って得点を奪う回数はリーグ内ではそこまでありません。セットプレーはそもそもリーグ内でもトランジションに移れている訳ではありませんが、どの局面からでもトランジションでボールを奪って得点できる力があるということだと考えます。
また、リーグ最多となっている特殊局面での得点ですが、内訳は以下の通りとなっています。

ここでの特徴としては、パワープレー返しとGK活用、GK活用返しでしょう。



パワープレー返しとGK活用の得点はともにリーグ2位タイ、GK活用返しはリーグ1位タイとなっています。
特にパワープレー返しでの得点が多いことは、上位チームとしては非常に良い傾向だと思います。終盤にリードする展開でさらに相手との差をつけることができており、強さが光っています。
また、相手のGK活用に対してもボールを奪って得点を挙げられています。GK活用はパワープレーと違い、相手が急に実施してくることから、守備時のメンバーが流動的になります。それでもしっかり対応できているということは、選手個々の数的不利の対応が優れていると言えるでしょう。
ここ3シーズンの得点数を比較します。
これを見ると、昨シーズンと大きな変動はありません。選手が変わりながらも比嘉監督の考え方が浸透してきていることがわかります。初優勝に向けて、チームの積み重ねが見えるシーズンになっています。
失点傾向
次に失点傾向についてです。
しながわの失点としては、総失点が28失点でリーグ6位となっています。内訳としては、定位置攻撃が7点、セットプレーが7点、トランジションが5点、特殊局面が9点となっています。

他チームとの比較においては、定位置攻撃がリーグ5位タイ、セットプレーがリーグ9位、トランジションがリーグ4位タイ、特殊局面がリーグ8位タイとなっています。




しながわの失点の特徴としては、トランジションの失点が少ないことです。リーグ屈指のタレント力を誇るしながわですが、攻守ともにトランジションが持ち味になっていることがわかります。選手の能力が高いと定位置攻撃やセットプレーなどの得点力が上がりそうなところはありますが、しながわがトランジションを重要視していることを考えると比嘉監督のマネジメントで重要視しているところが見えてきます。逆に言えばそこにしながわの強さがあるのではないでしょうか。
また、セットプレーでの失点数はリーグ内でも多い傾向にあることがわかります。セットプレーの失点内訳としては、コーナーキックが4点、キックインが1点、フリーキックが2点です。

コーナーキックに関しては、リーグ最多タイの失点数となっています。

この部分は大きな改善ポイントと言えるでしょう。
特殊局面についてもリーグ内で比較的多い数字にはなっていますが、内訳としてはパワープレーとパワープレー返しが4点ずつ、GK活用が1点となっています。

パワープレーでの失点数はリーグ最多タイ、パワープレー返しでの失点数は9位タイと、リーグ内で多い傾向にあります。


パワープレーでの失点数については、上位チームほどパワープレーを受ける機会は増えてきますので、失点数は相対的に多くなる傾向にはあります。パワープレー返しでの得点と比較すると、パワープレーでの失点が4点、パワープレー返しでの得点が5点と、ほぼ同数ではありますが一定の効果は見えると判断して良いでしょう。また、パワープレー守備時に大きく得点が動く傾向があることを踏まえると、パワープレーを受けるときにボールを奪って逆に得点したいという意欲も伺えます。このあたりは強度を重視するしながわのスタイルがそうしているのではないでしょうか。
また、パワープレーでの得点数とパワープレー返しでの失点数を比較すると、パワープレー返しでの失点が多くなっています。このことから見ると、あまり実行する機会はありませんがパワープレーの攻撃は改善ポイントであることがわかるでしょう。数少ないビハインドや同点の場合に勝点を積み上げられるかが優勝に向けて大きなポイントです。
しながわは屈指の得点力を持つ一方で、失点数は中位と上位にしては多いように思います。ここ3シーズンでの失点傾向を比較すると、そこまで大きな変動はありません。

特殊局面での失点増加が今シーズン若干失点数が増加していることに影響していると見えます。パワープレーの改善と、セットプレー、特にコーナーキック守備の改善で失点数の改善を図りたいところでしょう。
まとめ
それでは前半戦のしながわをまとめたいと思います。
得点
レギュラーシーズンのリーグ最多得点となっているしながわ。リーグ屈指のタレントを揃えるチームはやはり爆発的な攻撃力を見せています。選手の質が高いですが、それに依存することなく規律を持ってプレーしていることも伺え、個と組織の融合が攻撃力を見せつけています。
しながわの特徴として、フリーキックでの得点が多いことです。左右強烈なシュートがある選手を揃え、相手に選択肢を絞らせないことで得点を生んでいます。対戦相手としては、ゴール前でのファウルを避けたいところです。
しながわはトランジションでの得点が多くなっています。個の力だけではなく、チームとしての強度や規律が求められ、それが得点につながっていることがわかります。
失点
攻撃と同様、守備においてもトランジションはしながわの強みになっています。タレント揃いのチームの中ではありますが、比嘉監督の求める強度や規律がチームに浸透していることがわかります。
パワープレー返しでの失点が多いことは気になるポイントです。パワープレーを受ける機会が少ないとは言え、劣勢の状況で勝点を奪うためには必須になるため、ファイナルシーズン含めて今後は非常に重要な局面と言えます。
コーナーキックでの失点がリーグ最多になっています。上位のしながわに対してはセットプレーは狙ってくるポイントになると思いますので、隙を作られないように確実に守っていきたいところでしょう。
総括
近年大型補強により存在感を強めてきているしながわ。昨シーズンは最終版まで優勝争いを繰り広げましたが、初優勝とはなりませんでした。今シーズンもその強さを維持しており、十分に優勝を狙える位置にいます。
現役日本代表や元日本代表を多くそろえ、リーグ屈指のタレントが誇る攻撃力ですが、チームの規律や強度を求める守備やトランジションも特徴で、強さを見せています。初優勝に向けては失点を減らしていくことは重要であると思われますが、特にコーナーキックとパワープレー返しでの失点を減らしていくことは後半戦の目先のポイントになるでしょう。直接対決で強さを見せている中で、取りこぼしをせずに勝点を重ねていくことが重要となります。
今回はしながわシティについて分析しました。次回もお楽しみに!ありがとうございました!











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