#149 女子Fリーグ2024-2025 立川アスレティックFCレディース分析

立川アスレティックFCレディース

みなさんこんにちは。

これまで日本女子Fリーグの上位チームの分析を行ってきました。第3回は立川アスレティックFCレディースです。ぜひご覧ください!

リーグ全体の分析とこれまでのチーム分析についても併せてご覧ください。

立川アスレティックFCレディース 戦績

まず戦績についてです。レギュラーシーズンは6勝1分3敗の勝点19の3位で上位リーグ進出となり、ファイナルシーズンは2勝3敗、合計8勝1分6敗の4位という結果になりました。

レギュラーシーズン

日時 相手 スコア
1 2024/6/1 アニージャ湘南 3○1
3 2024/6/15 ミネルバ宇部 6○0
4 2024/6/22 エスポラーダ北海道イルネーヴェ 3○1
5 2024/7/20 福井丸岡ラック 2△2
6 2024/7/27 さいたまサイコロ 1○0
7 2024/8/3 バルドラール浦安ラス・ボニータス 1⚫︎5
8 2024/8/24 流経大メニーナ龍ケ崎 5○0
9 2024/9/7 SWHレディース西宮 1⚫︎3
10 2024/9/14 フウガドールすみだレディース 4○2
11 2024/9/15 アルコ神戸 0⚫︎2

ファイナルシーズン 上位リーグ

日時 相手 スコア
12 2024/10/13 バルドラール浦安ラス・ボニータス 1⚫︎5
13 2024/10/19 SWHレディース西宮 0⚫︎4
14 2024/11/10 アルコ神戸 0⚫︎1
15 2024/11/17 フウガドールすみだレディース 5○2
16 2024/12/15 福井丸岡ラック 3○0

それでは、具体的に得点や失点の傾向について分析していきたいと思います。

得点傾向

まずは得点傾向についてです。

レギュラーシーズン10試合では26得点でリーグ5位タイ、ファイナルシーズンも合わせると35得点でリーグ5位(上位リーグチームのみ)となっています。

その中で得点傾向としては、レギュラーシーズンでは定位置攻撃が10点、セットプレーが3点、トランジションが12点、特殊局面が1点、ファイナルシーズンも含めたトータルでは定位置攻撃が13点、セットプレーが6点、トランジションが13点、特殊局面が3点となっています。

立川の得点の特徴としては、主には定位置攻撃とトランジションでの得点割合が高くなっています。レギュラーシーズンに関しては、定位置攻撃とトランジションで約85%の得点を挙げています。ファイナルシーズンではセットプレーの割合が増加しましたが、それでも定位置攻撃とトランジションで75%近い得点割合となっており、定位置攻撃とトランジションが立川の強みと言えます。

一方で、上位リーグチームとの対戦における得点傾向を見てみましょう。

上位リーグのみの対戦に関しては、10試合で17得点と5番目の数字となっていて、1試合平均1点台と上位と比較すると得点力には課題があると考えてよいでしょう。得点割合についても、定位置攻撃が5得点、セットプレーが5得点、トランジションが4得点、特殊局面が3得点と比較的4局面でバランスよく得点を挙げていることがわかります。上位リーグチーム相手には定位置攻撃とトランジションがなかなか機能しなかったことがわかります。

よって、得点の課題としては定位置攻撃とトランジションを上位相手からも得点できるようにすることで全体の得点数の増加させることであると考えられます。

また、西宮、浦安、神戸の上位3チームに対しては全敗、そして得点は6試合で3得点と非常に少ない結果になっています。この3チームの牙城を崩すには、やはりこの3チームとの対戦で勝点を挙げていくことは必須になり、この3チーム相手に得点を奪うことが重要になるでしょう。

失点傾向

次は失点傾向についてです。

レギュラーシーズン10試合では16失点で4位、ファイナルシーズンも合わせると28失点で3位タイ(上位リーグチームのみ)となっています。

その中で失点傾向としては、レギュラーシーズンでは定位置攻撃が2点、セットプレーが3点、トランジションが8点、特殊局面が3点、ファイナルシーズンも含めたトータルでは定位置攻撃が6点、セットプレーが7点、トランジションが10点、特殊局面が5点となっています。

立川の失点傾向としては、トランジションでの失点が多いことです。レギュラーシーズンでは失点の50%がトランジション、少し減少していますがファイナルシーズンを含めると35.7%となっています。上位リーグチームとの対戦においても、トランジションの失点割合が高いことは一致しています。

これを見ると、立川の失点の課題としてはトランジションであることがわかります。上位相手でも下位相手でも変わらずトランジションでの失点が多い傾向にあるからです。

ただ、立川の失点自体が少ないことも事実としてあります。そもそもの上位リーグチーム同士の対戦における立川の失点数は26失点と4位の数字ではありますが、浦安の21失点、西宮の22失点、神戸の25失点とほとんど変わらず、リーグトップの守備力であると言えます。

この数字を見ても守備は比較的安定していることから、より上位に食い込んでいくためにはどのように得点を奪うかがポイントであることがわかります。

今後についての展望

最後に、今後の展望について分析したいと思います。

立川は常に上位のチームではあるものの、なかなか優勝争いに食い込むことができず、今シーズン4位で終了となりました。立川は日本代表ゴレイラの井上選手を中心に守備を構築しているチームと言えます。昨シーズンからは湘南から日本代表松木選手を補強するなど戦力的にもアップはしましたが、西宮、浦安、神戸の上位3チームから勝点を奪うことができずに4位という結果になっています。

記事内でも記載しましたが、守備力はリーグ内でも高いと言えますので、攻撃でどのように得点を奪うかが今後の課題です。得点を奪うための最大のポイントはトランジションだと考えます。トランジションの得点はトータル13得点ですが、上位リーグチームに対しては4得点のみと、かなり少なくなっています。守備は来シーズンも継続して安定できると仮定すると、どのようにボールを奪い、ゴールまで向かえるかを強化できれば、より得点の増加は見込めるのではないでしょうか。来シーズンはそのあたりを見ていきたいと思います。

今回は立川アスレティックFCレディースについて分析しました。また次回をお楽しみに。ありがとうございました!

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