#159 Fリーグ2024-2025Div.2 デウソン神戸分析

デウソン神戸

みなさんこんにちは。

現在、FリーグDiv.2の各チームの分析をしています。第7回はデウソン神戸です。ぜひご覧ください!

これまでのF2チーム分析記事も併せてご覧ください!

デウソン神戸 戦績

まずは昨シーズンの戦績についてです。

昨シーズンの神戸は10勝2分6敗の勝点28、4位でシーズンを終了しています。

日時 相手 スコア
1 2024/06/02 広島エフ・ドゥ 1△1
2 2024/06/09 エスポラーダ北海道 3⚫︎5
3 2024/06/15 ミラクルスマイル新居浜 6○0
4 2024/06/22 アグレミーナ浜松 6○4
5 2024/06/30 ポルセイド浜田 3△3
6 2024/07/07 マルバ水戸FC 7○1
7 2024/07/13 ヴィンセドール白山 3○2
8 2024/07/21 ボアルース長野 1⚫︎3
9 2024/08/11 リガーレヴィア葛飾 3○1
11 2024/09/16 エスポラーダ北海道 4⚫︎6
14 2024/10/05 ポルセイド浜田 1⚫︎2
10 2024/10/12 広島エフ・ドゥ 3○1
12 2024/10/25 ミラクルスマイル新居浜 1⚫︎2
13 2024/11/02 アグレミーナ浜松 5○2
15 2024/11/17 マルバ水戸FC 5○2
17 2024/11/30 ボアルース長野 2⚫︎3
18 2024/12/14 リガーレヴィア葛飾 4○1
16 2024/12/22 ヴィンセドール白山 5○4

それでは、具体的に得点や失点の傾向について分析していきたいと思います。

得点傾向

まずは得点傾向についてです。

神戸の得点としては、総得点が63得点でリーグ5位となっています。内訳としては、定位置攻撃が22点、セットプレーが21点、トランジションが16点、特殊局面が4点となっています。

他チームとの比較においては、定位置攻撃がリーグ3位、セットプレーがリーグ3位、トランジションがリーグ5位、特殊局面がリーグ9位となっています。

神戸の特徴としては、定位置攻撃とセットプレーの得点が多いこと特殊局面での得点が少ないことです。昨シーズンにFリーグ復帰となった神戸は全く新たな体制となり、江藤監督の元での再スタートとなりました。得点の傾向から読み取ると、神戸は定位置攻撃とセットプレーに注力してきたことが予想できます。その中でチームを牽引したのはシュライカー大阪から加入した樋口選手でした。

チーム最多で、リーグ4位の16得点を挙げ、そのうち定位置攻撃で6点、セットプレーで5点と多くの得点を挙げています。また、上杉選手も定位置攻撃とセットプレーでそれぞれ4得点ずつ挙げており、神戸の新たな武器となった定位置攻撃とセットプレーについては樋口選手と上杉選手がキープレーヤーになったことがわかります。

セットプレーの得点内訳については以下の通りとなっています。

コーナーキックとキックインでの得点が多くなっていますが、フリーキックについてはリーグ1位の得点数となっています。

ゴール前でのフリーキックはそこまで多いものではありませんが、チャンスをモノにできているということがわかります。また、コーナーキックはリーグ3位タイ、キックインはリーグ2位の好成績であるため、セットプレー全般はしっかり準備がされたと考えられます。

特殊局面については、内訳は以下の通りパワープレーとパワープレー返しがそれぞれ2得点となっています。

上位を狙う神戸としては、パワープレーでの得点が少ないことは今後の課題と言えるでしょう。優勝、F1昇格を目指すためには最終局面においてパワープレーで勝点1を3に、0を1にする強さは必要になります。昨シーズンはあまり時間がなかった可能性もあると思いますので、積み上げの2年目のシーズンは強化されることを期待したいと思います。

失点傾向

次に失点傾向についてです。

神戸の失点としては、総失点が43失点でリーグ2位となっています。内訳としては、定位置攻撃が9点、セットプレーが13点、トランジションが18点、特殊局面が3点となっています。

他チームとの比較においては、定位置攻撃がリーグ2位、セットプレーがリーグ4位、トランジションがリーグ9位、特殊局面がリーグ最少となっています。

神戸の失点の特徴としては、定位置攻撃と特殊局面での失点が少なくトランジションでの失点が多いということです。

まず神戸としては、失点がリーグ2番目に少ない数字になりますので、守備はある程度機能したと評価されれるでしょう。その中で定位置攻撃での失点が少なくなっていますので、攻撃でも同じような傾向はありますがベースとなる定位置攻撃守備を重点的に強化し、その結果が出たものと考えられます。

特殊局面での失点傾向ですが、以下のようになっています。

パワープレーでの失点が2点と少ないことはポジティブな要素でしょう。一方で、パワープレー返しでの失点がないことも良いとは考えられますが、パワープレーでの得点も2点と、神戸がパワープレーを仕掛けた際に得点が動いていないことがわかります。その観点から考えると、神戸のパワープレーがゴールに侵入できていない可能性が考えられます。どこまでのリスクを許容するかはチームによって判断が分かれるところではありますが、より優勝や昇格などのより上位を目指す上では、パワープレー時のある程度のリスクは受け入れる必要があるのではないでしょうか。

また、トランジションでの失点数が多くなっており、こちらはリーグで2番目に多い数字になっています。定位置攻撃やセットプレーでの得点が多くなっていますので、ボールを奪われて受けるカウンターについては今シーズン注力したいポイントだと思います。昨シーズン注力しきれなかった部分かもしれませんので、今シーズンでの改善を期待したいと思います。

今後についての展望

最後に、今後の展望について分析したいと思います。

昨シーズンからFリーグに復帰した神戸。メンバーもスタッフもほとんどが刷新され再スタートとなったシーズンでしたが、目指した優勝・昇格には届かなかったものの、4位という結果は及第点であったのではないでしょうか。特に守備においては失点数がリーグで2番目に少なく、まず再スタートとして守備に注力した結果が実ったものと考えられます。

今シーズンはF1経験者の補強もでき、優勝を現実的な目線で捉えたいシーズンになるでしょう。その中では、鍵になるのはランジションとパワープレーだと考えます。トランジションは特に失点が多くなっていることもあるため改善点であるとともに、定位置攻撃に特徴のある神戸に対して相手はトランジションでの得点を計算してくる可能性があります。トランジションでの失点を減らすことができれば、より勝点を重ねられる試合も増えてくるのではないでしょうか。

また、パワープレーは昨シーズン得点を動かすことができていないため、パワープレーでよりゴール前に侵入していくシーンを増やしたいところでしょう。その分リスクを伴いますが、そのリスクヘッジをしながらもある程度はそのリスクを許容することも必要ではないでしょうか。

今回はデウソン神戸について分析しました。また次回をお楽しみに。ありがとうございました!

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